概要
ユンカース社が1934年に開発した急降下爆撃機。翌年にはドイツ航空省より正式な生産命令が下されている。
逆ガル翼を主翼とする複座機で、急降下爆撃に耐えうるために頑丈に設計されている。加えて安定した飛行能力を持ち合わせてあり、精密な爆撃を行うのに適した機体となっている。
その反面、弱点も多く――
- 鈍重かつ低速(この機体に限ったことではないが…)
- 防弾設備がほとんどない
- 航続距離が短い(約1000km)
など問題点が複数存在した。しかしヘルマン・ゲーリングを始めとしたドイツ空軍の上層部が戦争初期の本機の戦果を過信しすぎたため後継機の開発が進まず、結局終戦まで使用された。
本機の派生機の中にはガンポッド型の37mm機関砲を装備した対地攻撃型が存在し、「大砲鳥(カノーネンフォーゲル)」の名でソ連から恐れられた。
関連タグ
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル:本機の著名なパイロット。世界最強の戦車撃破王。