概要
FLIPFLOPs制作の「皇位継承戦」を描いた、2~4人向けボードゲーム。
2011年に紙媒体第一版が、2017年にPCソフト版がリリースされ、2022年にはバランスとグラフィックが刷新された第二版がリリース。2024年現在は2025年春の本発売を目指し、第二版のPC版がアーリーアクセスで販売中。
ルールとしては往年のボードゲーム「ドミニオン」に近いデッキ成長型ゲームだが、デッキに組み込むカードを仕入れるマーケットのランダム性や、プリンセスの特殊能力による戦略性によって歯応えのある対戦を楽しめる。
ストーリー
(※公式サイトより引用)
まだ剣と魔法が世界を支配していた荒々しい時代、大陸全土の統一を成し遂げ永い戦乱を終わらせた帝国がありました。しかし、その平和が盤石なものに成る前に、偉大だった皇帝は病に倒れてしまいます。自身の後継者を定めずに…。
このままでは、再び戦乱の世へ逆戻りとなりかねません!
あなたは、帝国の有力者の一人。素早く帝位を定め、大陸の統一と平和を盤石な物とせねばなりません。皇帝には男児こそいませんでしたが、幸いにも直系の二人の姫君を始めとする7人の有力な後継者候補がいます。さあ、意中の姫を皇帝へ即位させるために行動を起こしましょう!国中から支持を集め、対立するライバル候補たちを打ち破れるかは、あなたの手腕一つに掛かっているのです!
ルール概略
全てのプレイヤーは僅かばかりの税収が得られる「農村」7枚と、支持者としては足しにもならない「見習い侍女」3枚の10枚の初期デッキを使い、毎ターン5枚ずつ回ってくる手札を駆使して、得られた税収で「都市」などの税収の多い領地や、様々な効果をもたらす行動カードを買い集めていく。
1ターンのうちに6の税収が得られればプリンセスを擁立可能。ここからが本番になる。支持者を示す「継承権カード」をやはり税収でかき集め、プリンセスに20点分の「継承権カード」を与えられれば「戴冠式」フェイズが発動し、再び自分のターンが回ってくるまでに他のプレイヤーが戴冠式を宣言出来なければ勝利となる。
2人以上のプレイヤーが戴冠式を宣言したならそのプレイヤー同士で延長戦が行われ、先に継承権カードをここまでとの合計で30点分出せたプレイヤーが即勝利となる。
キャラクター
プリンセス
【基本セット集録】
- 「第一皇女」ルルナサイカ
前皇帝の第一子。継承者としての自覚は薄めだが、優しく聡明で配下からの人望も厚い。
能力:最初から6点の継承点を持つ。
- 「第二皇女」ラオリリ
前皇帝の第二子。まだ幼いが貴族からの支持が厚く、彼らが送り込んだ多数の侍女を従えている。
能力:擁立時、継承権カード「宮廷侍女」を5枚までコスト無しで獲得出来る。
- 「大方博雅の姫」ベルガモット
前皇帝の血縁の貴族の一人娘。帝都の学院を首席で卒業し、現在は教鞭を振るう才女。
能力:1ターンに1回だけ、手札の「呪い」以外のカードを1枚捨てることで捨て札の行動カードを1枚手札に戻すことができる。
- 「南海の市姫」クラムクラム
帝国最大の商家の娘で、前皇帝の義理のはとこ。自身も幾つもの店を束ねるやり手の商人。
能力:マーケットからのカードの購入コストを-1する(0には出来ない)。
- 「姫将軍」フラマリア
前皇帝の姪で、皇帝と共に戦場を駆けた事もある女傑。軍関係者からの支持が厚い。
能力:擁立時、マーケットからコスト5以下のカードを2枚獲得出来る。また、(継承点がマイナスになる)「農村」カードが直轄地に付かない。
- 「双子の姫」レイン&シオン
帝国領内で自治が許されている公国の現領主。魔術・占術が得意な同国で歴代最強と名高い。
能力:擁立時、使用すると追加のターンを得られる「双子カウンター」を得る。得る個数は自分の場のカードの総数が多ければ多いほど多い。