シルバーマン(ルパン三世)
るぱんさんせいのしるばーまん
「世界を我が手に……」
概要
CV 前山迪雄
本作に登場する敵組織、秘密結社スリーメイソンの総帥。
123歳。不気味な術を使う魔術師で部下たちから恐れられている。
現代のコンピューター技術の重要性を認知しており、組織の存続の為「ニューウイルス」を手に入れようとしている。
儀式について
ジミー・カンツに取り入り、スリーメイソンの密輸された宝石を狙う峰不二子。
組織のビルに潜入した不二子は密輸された宝石を見つけるが、シルバーマンとジミーとの会話に聞き耳を立てていた所を気づかれ捕らえられてしまう。
使えると判断された不二子は物語の中盤、スリーメイソンの儀式にかけられてしまう。
以下、儀式の全貌、ネタバレを含みます
不二子は六芒星の描かれた黄金の寝台に手足を拘束され、磔にされる。
シルバーマンが雄たけびを上げながら、大きく口を開け天を仰ぐと口元に光の煙が出始める。
眼球が赤く変化をするとシルバーマンの口から大剣が吐き出される。
吐き出された大剣は浮遊し、やがて不二子の口元に切っ先を定める。
息を切らしながらシルバーマンが掠れるような声を上げると、大剣の刃に青緑色の雫が数滴付着。
雫は刃を伝いながらひとつになり切っ先に到達、不二子の下唇に落ち、開いているその口からそのまま体内へ。
すると突然不二子の身体が胸を突き上げ大きく二度海老反ったのを皮切りに、身体を左に捩る、上体を起こす、胸を突き上げると繰り返す。その動きに不二子は喘ぎ苦しみながら場面がフェードアウト。
その後イザベルとの取引に向かうルパン一行の元にバイクに乗った不二子が現れる。
走行中のバイクから空中を浮遊しルパンたちの乗る車に乗り移ると眠ってしまう。
ルパンがスーパーエッグをイザベルに渡した瞬間、突然目を覚ました不二子はイザベルを捕らえ銃を向ける。
その姿は瞳が赤く細くなり、皮膚が浅黒く変化し、声がシルバーマンになっていた。
スリーメイソンのヘリ部隊がイザベルを捕らえ、不二子も共に逃走を図るが、次元の放った一発の銃弾が、不二子を川へと突き落とす。
その後、川に落ちた不二子と共に、モーテルへと戻る一行だったが、突然電話が鳴り響く。
電話の主はシルバーマンであり、それと同じくして、ベッドで気を失っていた不二子が目を黄色く光らせ目を覚まし、浮遊し始め、シルバーマンの声でそのメッセージを喋り出す。
全てを伝え終え、シルバーマンが受話器を置くと、不二子が突然ベッドに仰向けに落下。
苦しみながらおびただしい量の青緑色の液体を吐き出すと、再び不二子は気を失う。
吐き出した液体は落下と同時に煙を上げながら蒸発していった。
目を覚ました不二子は元の不二子に戻っていた。
作中での動向
ジミーにスーパー・エッグと裏切り者であるNo.2を捜索するように指示。
その後、本部にてジミーとの会話を盗み聞きしていた不二子を前述の儀式で洗脳。その不二子を使い、No.2ことイザベルをスリーメイソン本部へと攫う。その後、不二子を使ってルパンにイザベルとスーパー・エッグの交換を要求するが、最後はイザベルと結託したジミー・カンツによって射殺されてしまう。
遺体はイザベルとジミーによってルパンと次元を嵌める為に利用した直後に、ルパン、次元と共に水のあるダストシュートに放り込まれ、銭形警部に簡単な供養をされる。
最終的にジミーがスリーメイソンの本社を爆破させた為、シルバーマンの遺体も巻き込まれたと思われる。
余談
所謂ヒロピンにあたる。
この儀式については公式からの情報が少なく、様々な考察が飛び交っている。
賛否はあるが物語の中でも非常に印象に残るシーンの為、このシーンだけは覚えているという方も多いのではないだろうか。
そういった特性もあり、このシーンだけでイラストや派生小説が多く投稿されている。
ルパンとの会話シーンこそあったが、ルパンがシルバーマンと対峙した時には既にジミーによって射殺された後だった。
その為、ルパンと対峙する前に殺害された数少ない悪役である。