硬骨魚綱カレイ目のうちヒラメ科・ダルマガレイ科に属する海水魚の総称。或いはそれらの内、学名Paralichthys olivaceusの和名。
日本周辺の近海、特に千島から南シナ海にかけて広く分布。平たくて楕円形の体型を呈し、普通は両眼とも体の左側にある。有眼側は暗褐色で黒褐色と白色の小斑紋があり、無眼側は白色。砂の多い海底に棲息。
体の色をある程度変化させ、周囲の色と同化させて敵の目をあざむく習性がある。肉食性。
冬が旬で、刺身、寿司、酒蒸しにして美味。またムニエル等でフランス料理でも使われる。
特に背鰭と臀鰭付け根の部分の身は、縁側(えんがわ)と呼ばれる脂の乗った歯ごたえのある部位で珍重される。肝臓も珍重される。
魚体が小形のものを「そげ」という。
同じ仲間のカレイ類に比べると口と歯が非常に大きい。この為「オオグチガレイ」「Large-tooth flounders(歯の大きな底生魚)」の別名がある。