カラカサタケ
からかさたけ
カラカサタケ(唐傘茸)とはハラタケ科カラカサタケ属のキノコである。
概要
カラカサタケ(漢字表記:唐傘茸、学名:Macrolepiota procera)は、ハラタケ目ハラタケ科カラカサタケ属に分類されるキノコ。担子菌門のキノコの一種。食用きのこである。
外見は唐傘を連想させる直径8~30㎝もある立派な傘を持つキノコで、高さは30㎝が基本で条件が良いと40~50㎝も伸びる大型種である。
傘は成長に伴いひび割れて褐色の鱗片が並んだ状態になり、柄にも細かい鱗片による段だら模様ができる。
さらに柄の中は空洞で上部にはリング状のツバを持つという特徴もある。
傘を握っても崩れず元に戻る弾力性を持つことからニギリタケという古名を持つ。
キジタケ、ツルタケという名で呼ばれることもあり、地方名として香川県ではオシコンボと呼ばれる。
北米やヨーロッパ、日本各地に分布し、春から夏にかけて、人目に付く雑木林や公園の草むらなどに発生する。
食べ応えがある美味しいきのこだが、生食すると下痢などの胃腸障害や蕁麻疹、喘息などのアレルギー症状がでるために、湯がく、揚げるなどの加熱調理を行うことが必須の毒キノコでもある。
また幼菌の似ている同属のオオシロカラカサタケやドクキツネノカラカサ(同科キツネノカラカサ属)、ドクカラカサタケは、完全に毒キノコなので素人判断で採取・野食は避けるべきである。