※一部文章はウィキペディアより引用しています。ご了承ください。
概要
キーボードから指示を直接入力する、コマンド入力方式のアドベンチャーゲームである。プレイヤーはゲームの主人公であるクリスに対して指示を与えて行動させることで、物語を進めていく。
ストーリー
太陽系を探査し尽くした人類が、太陽系外の惑星へ開発の目を向けた。その惑星の名はアルファ。しかし目的地までの距離は果てし無く遠く、到達までには数百年の歳月が必要とされた。そこで人類は巨大な居住区を設けた恒星間航行用宇宙船「ダイダロス」を作り、そこで地上となんら変わらない生活を営み、何世代にも渡って目的地までたどり着こうと考えた。
そして時は西暦2101年。最早地球を旅立った頃の人間は一人も生きてはいない。今や「ダイダロス」には地球を旅立った時に持っていた夢や希望を語る人間は誰一人としていなく、ただ毎日を怠惰に生きている、そんな人間ばかりになってしまった。
そんな中、船内の丘にたたずむ一人の少女がいた。彼女の名前はクリス。しかしそれ以外の記憶は全て失っていた。
・・・突然、彼女の目の前の居住区で大爆発が発生する。「ダイダロス」船内で革命が始まったのだ!事件に巻き込まれてしまったクリスはダイダロス中枢部で意外なものを目にすることになる。
システム
コマンドを入力してクリスに指示を与える。この時のコマンドの入力例としては、
「ミル マエ」
「ハナス オトコ」
など、「動詞」とその「対象」をスペースを入れて入力する。この時「動詞」と「対象」は逆でも構わない(「マエ ミル」といった感じ)。移動するときは単に「マエ」や「ヒダリ」と方向だけ入力すればよい。
また任意の場所でセーブ及びロードすることができる。
特徴
この当時のパソコンゲームは現在のそれと違って、難易度が比較的高めなものが多かった。本ゲームにおいてもその傾向は強く、入手したアイテムを紛失すると二度と手に入れることができないものもあり、その場合にはゲームを初めからやり直すしかない。従って重要なシーンではコマンドミスが許されないので、キーボードの打ち間違いなどにも気を配らなければならない。なお主人公のクリスが死んだりすることは無い。またクリスは薄着の美少女であり、牢獄に捕らわれ全裸にされると言ったサービスシーンもある。BGMは後年著名となる植松伸夫が担当。パッケージにはゲーム内で使用されているBGMが録音されたソノシートが封入されていた。
隠れキャラ
同社の前作である『WILL』と同様に、ほとんどのシーンにおいて、隠れキャラが存在する[1]。たとえば、人が倒れているシーンで「ケガ サワル」と入力すると「いててて」という文字が出現したり、リニアモーターカーで移動中に「マド ミル」と入力すると窓の外に忍者が出現するといった具合である。ゲームの進行上全く関係ないお遊び要素であり、これらの出現の有無で内容やエンディングが変化したりすることは無い。
開発スタッフ
- プログラム
PC-8801版:須見昭芳、三枝旬、佐々木茂彦
PC-9801版:山本宏
FM-7版:杉谷成一、安達景太郎、森剛之
X1版:矢野栄二郎
- シナリオ:田中弘道
- グラフィック:中田浩美、渋谷員子、杉山里子、今川真奈美
- ミュージック:植松伸夫
- パッケージデザイン、広告イラスト:いのまたむつみ(ゲーム中のキャラクターデザインは別人)
参考文献
- 山下章、1987、『チャレンジ!!パソコン AVG & RPG II』1987年10月20日の改装小型版(オリジナルは1987年1月)、 電波新聞社 73-82. - ソフトの諸元、ストーリーについて。スタッフについて(いのまたむつみの起用については触れられておらず)。
関連タグ
公式が病気 いのまたむつみ ザ・デストラップ ウィル ザ・デストラップII WILL