人物
デュルキス国の隣国・ラヴァール国の第二王子。
ヴィアンの弟。
短髪の金髪、黄緑色の瞳を持つ。
身体能力は超人レベル。
粗暴な性格で口が悪いが洞察力があり、部下たちから慕われている。
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ネタバレ注意!!!
罪人の少年・リアとして振る舞っていたアリシアを一目で「女」だと見抜いた。
罪人にも関わらず、彼女の能力の高さに疑問に持ち、内密に素性を調査させ、正体を知った。
粗暴な言動ながらもアリシアを直属の部隊の一員として抜擢し、彼女が部隊のほぼ全員に男装をしていることが公然となると監視するとしてなるべく自身の側に置くようになる。
次期国王の座を虎視眈々と狙っていたが実績を国王に認めて貰えなかった上にさらには王位に興味を示していなかったヴィアンが王位を狙い始めたことで危機感を持ち、アリシアをスパイとして送り込む。
複雑な王家
ラヴァール国ではサンチェス家とハリスト家の二つの家が王家として存在しているがどちらも権力を持ち、王家を一つに絞れなかったことでサンハリ制度として一年ごとに政権を交代するという制度で成り立っており、さらには男尊女卑がなく、女子も王位を継げることが出来る国であった。
最初は上手くいっており、両家ともとても仲が良かったらしいがサンチェス家の当主がハリスト家の令嬢と恋に落ち、ハリスト家の当主がサンチェス家の令嬢と恋に落ちてそれぞれが結婚し、ハリスト家にヴィクター、サンチェス家にヴィアンが誕生したことで王位継承権が複雑化となった経緯があった。
こうした複雑な生い立ちから本音を話すことはせず、気持ちを隠すようになってしまっている。
斑点病を治すためにラヴァール国にしかない花・マディを採る際に窮地に陥ったアリシアが現れたデュークに救出され、眠る彼女を抱くデュークに対して心がモヤつき、本来なら眠っている彼女を抱いているのは自分のはずなのにと考えてしまうようになった。
「なぁ、こいつは国外追放された身なんだろ? じゃあ、こいつを大切にしねえ奴がお前の国には沢山いるってことだろ」
「こいつの価値が分かんねえ奴ばっかりがいるところより、この国にいた方がガキも幸せなんじゃねえか?」
「……アリシアをどうしたいんだ?」
「俺が王になった時に隣にいて欲しい」
「どういう意味だ?」
「…………冗談だよ」
アリシアの生い立ちを知り、彼女の人間性に惹かれたことでデュルキス国に対して不信感を募らせており、さらに怒りや嫉妬心を抱きながらデュークに対してアリシアへの想いを匂わせるが反応をした彼に冗談だと言ってしまう。
「奪いに来た時は全力で相手してやる」
「負けても知らねえぞ」
しかし、アリシアへの想いが本物であることを悟ったデュークからの挑発を受け、互いに宣戦布告しあったことで彼女を巡るライバル関係となった。