概要
寿命で崩壊寸前のリージョン「マーグメル」出身のモンスターの子供。長老が見た夢にしたがい、リージョン崩壊を食い止めてきた長老の指輪が実はいくつもあることを知り、残りの指輪を集めて崩壊を完全に阻止するための旅に出る。
経緯
本作の主人公の1人。アイテムを収集するというやや特殊な目的を持ったキャラクター。故郷のマーグメルを出発し、ほどなくして知り合った人間の女性メイレンや周囲の仲間たちと共に、指輪を探すことになる。情報収集は主にメイレンが行うので、これを元に各地のリージョンを回る。仲間キャラクターの加入経緯が他の主人公と違っていたり、他の主人公ならフリーパスのダンジョンが一部1回きりだったりと、攻略の難易度が高い。ドゥヴァンに到着したらすぐにカードをもらうようにすればとりあえずOK。
モンスター種族ということでアクセサリーしか装備できないため、指輪は全てアクセサリー。装備効果や使用効果がそれぞれ強力なので、何かとクーンにとっては縁の下の力持ちになるだろう。
彼自身は基本的な純粋な性格だが、時折かなり毒舌で、弁髪にしているフェイオンに「その頭、病気?」などとたずねたり、人質を取ったノーマッドを「ボク関係ないも〜ん」とさらに挑発したり、下手すれば天然のトラブルメーカーにもなりうる一面も。
全ての指輪を集め終わって故郷に戻ったとき、長老からは「マーグメル崩壊阻止のお願いを指輪に込めるのはお前こそが相応しかろう」と最後の一手まで託されるようになる。しかし、指輪に願いを込めたことで、崩壊前のマーグメル=仲間たちが生まれる前の時代を忠実に再現するあまり、共に暮らしてきた仲間たちが次々と消える事態に陥る。さらに、数々の指輪を束ねる本体である「黒の指輪」をメイレンが持っていたことで、メイレンが指輪の力に取り付かれ、仲間を省みず暴走してしまう。それこそがクーン編のラストバトルであり、衝撃の「ラスボス直前にメンバー離脱」というトラウマものの展開を見せられることになる。
どうにかこれを退けるも、同時に指輪の力が停止したことで、マーグメルの崩壊が決定付けられてしまう。しかしクーンたちの一族は「明るいだけがとりえ」と楽天的で、どこででも暮らしていけると前向きに移住を決意する。
そして、クーンはこのようなことが二度と起こらないよう、集めた指輪を今度は捨てに行く旅に出るエンディングとなる。その捨て方はかなり適当で、街の水路に投げ捨てたり、何も考えずに雪山に放り投げたり、盗賊同士が争っている所へ煽るように投げ込んだり。しかし、一番危険な本体である黒の指輪だけは、崩壊寸前のマーグメルへと捨て、マーグメルと運命を共にさせようとするあたり、要所はきちんと押さえているようだ。
形態
最初の形態は、弱いがきわめて珍しい「ラモックス」である。下記のイラストは、左側が本来の姿、右側が人間社会でうまくやりとりできるよう長老に変身させてもらった亜人姿である。
実際は、倒した敵からいろいろな技を吸収し、吸収した技の配置の組み合わせ次第で、技に対応した形態へと変化して成長するため、こんな愛らしい姿でいるのはわずかな時間である。