ロート・シュピーネ
けいせいかっこわらい
概要
聖槍十三騎士団・黒円卓第十位。本人曰く本名は「昔に捨てた」らしく、魔名である「紅蜘蛛(ロート・シュピーネ)」を名前として名乗っている。
元は軍の研究施設で働いていたが、施設を訪れたヴァレリア・トリファにその才能を見出され、騎士団へスカウトされる。大戦後は諜報部に所属していた。
施設にいたころは非道な人体実験を繰り返していたマッドサイエンティストであり、弱者を甚振ることを好む残忍な性格。
一方、首領、副首領を強く恐れており、彼らが復活して再び指揮下になることを恐れている。
そのため、騎士団の計画の鍵である藤井蓮に接触して協力を持ちかけようと試みるが、その方法が幼馴染の綾瀬香澄を人質にとる事であったために蓮の怒りを買い、交渉は決裂。この時点で形成位階に至っていなかった蓮を自身の形成で嬲り殺そうとするも、土壇場で蓮が形成に成功したために逆転されて致命傷を負う。
その後何とか逃げおおせるもヴァレリアに処刑される。ヴァレリアの目的は騎士団の中で最も蓮と実力が拮抗していた(つまり一番弱い)シュピーネを煽って蓮にぶつけ、彼を形成位階まで成長させることであり、要するに噛ませ犬にされていたのであった。
ちなみに、騎士団員はいずれも複雑な過去を持っており、完全版でそれが語られたりしているのだが、彼にはそういった設定が語られることは全くない(彼の登場シーンはルート分岐前の共通ルートである)。というか死んでからは名前すら出てこない。ついでに言うと、聖槍十三騎士団はいずれも美男美女揃いな中、彼は・・・その・・・
聖遺物は「辺獄舎の絞殺縄(ワルシャワ・ゲットー)」。収容所で多くの囚人を絞殺した縄であり、位階は「形成」。その名の通りに相手を絞殺することはもちろん、切断能力も有しており、鉄をも切り裂く。また、蜘蛛の巣のように張り巡らせることも可能。
彼曰く、「これに捕らわれたら聖餐杯猊下(ヴァレリア)ですら抜け出すことができない」とのことである。無論ヴァレリアは創造位階であり、シュピーネとは天と地ほども力の差があるのだが、どこからそんな自信が来るのだろうか・・・
ちなみに、聖槍十三騎士団の団員はほぼ全員が創造位階であり、形成位階なのは彼とリザ・ブレンナーだけ。しかもリザの形成は黒円卓第二位のトバルカイン(当然創造位階)を操ることができるのである意味創造位階に近く、純粋な形成位階は彼一人であると言える。
そのあまりにも清々しい噛ませっぷりなどから逆にプレイヤーの印象に残ったためか、ファンからは親しみを込めて「シュピーネさん」もしくは「形成(笑)」と呼ばれ、カルト的な人気を誇る。
ドラマCDでは本編の噛ませっぷりが嘘の様な活躍をしたり、PVでわざとハブられていたりとスタッフからもいろんな意味で愛されているキャラである。
また、黄金錬成の真実に気づいていた数少ない人物であり、ライターからも頭脳面は非常に優秀であると評されている。前述のように諜報部所属であったこともあり、ただ単に戦闘向きでなかっただけで軍人としては優秀だったのだと思われる。また、最終決戦のラインハルトの全軍流出にも彼の姿があり、ラインハルトからはそこそこ信頼されていたようである。
神咒神威神楽には彼の生まれ変わりである六条紅虫というキャラが登場。
このキャラはもともとは登場予定がなかったのだが、作画スタッフがお遊びでCGの隅にシュピーネっぽい人物を描いたことで設定が作られて誕生したという裏話がある。
ちなみに生まれ変わっても扱いは全然変わっていない。