騎士に仕えMHを制御するためだけに存在し、騎士と共にMHに有機コンピューターとして同乗し、戦闘に赴くいわば戦争目的で生み出された哀れな種族である。
正式名称は『ファティマファティス』であるが『ファティマ』と略称で呼ぶのが一般的。
(作中でも、ファティマファティスとフルに呼称するのは第一巻等ごく一部)
ファティマの身体的特徴
知力
MHを制御するために騎士の体組織をベースに生み出されただけあって、人間やコンピューターを遙かにしのぐの演算能力を持つ、強靭な騎士の動きと反応速度をMHにトレースするためである。
体力
星団上の最古の騎士であるヘッドライナーの血を配合されてるため騎士の80%の体力が与えられている。戦場において負傷した騎士を助けたり、公私にわたって身の回りの世話をしたりするのである。
服を着用したファティマはまるでお人形か、ファンタジーの住人のような美しさだが、実際服を脱いでみると、体型はマネキンを通り越し、ガリガリの宇宙人体型である。
人間の女性と比べて、特に尻や下腹部の肉付きが無く、繁殖能力が与えられていない事もうなづける。あの華奢な細腕で騎士の80%の腕力なのだから信じられない。数人がかりでではあるが、地球のソレの数倍のサイズを持つジョーカー太陽星団の戦車を持ち上げて移動させることも可能。
精神面
ファティマは生体コンピューターとして扱われているが、戦闘を強制されている彼女等は実際情緒不安定でナーバスであるという。騎士に近い腕力を与えられているため、
一般市民を傷つけないようにするため、「マインドコントロール」改め「ダムゲートコントロール」が施されている。
身体的特徴
ファティママイトに生み出されるファティマたちは、大半が女性。生物学的に女性のほうが強靭で造り易いという理由で女性のほうが多いのである。男性型ファティマもいるが、体質的に不安定で製作手間がかかるとのこと。
ファティマはいずれも美しい外見を有しているが、戦闘等の理由で騎士を失った「ロストファティマ」となると、外界を彷徨ったあげく、人間に捕まり、逆らわないのをいいことに
格好の慰み者にされてしまうことが多いという。
騎士のそばにいるファティマに嫉妬と偏見を持つ人々も少なくない。
(その美貌と長寿、戦争を助長するような存在、等)
ファティマの肌は敏感でアレルギーを起こし易く、化学製品で出来た衣服は受け付けないという。
(ただしここでいう化学製品とは、ジョーカー太陽星団で一般的な元素合成で作り出された繊維などであり、現在の地球でいうソレは天然素材に分類される)
天然素材である、シルク、ナイロン素材の専用の服が太古の製法に基づいてわざわざ作り出された。
(なおこれら「ファティマ・スーツ」は基本的にファティマの美貌を民衆共の下賤な視線から守るため、基本的には全身を覆い隠すようなデザインとなっている……が、長い星団史の中では扇情的なデザインが流行したこともある。
肩の大きく突き出したデザインが多いのも特徴)
騎士が飼うファティマが軍の高い経費でまかなわれているのである。ひどい話、戦争目的で生み出された彼女等はファティママイトと国家間で高額で裏取引されているのである。
ファティマは人間を越えた能力を与えられているが人権は無い。その存在自体が、ジョーカー人の技術と夢と、戦争目的で生み出されたという残酷さが同居していると言える。
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