民明書房とは、漫画「魁!!男塾」に登場する架空の出版社だ。
概要
劇中では1926年に創業したと言われている。創業者は大河内民明丸。民明書房の由来は彼の名前だという事は言うまでもない。
「江田島平八伝」や「暁!!男塾」では、実際に彼自身が登場している。
数多くの中国の武術書などを出版しており、現在までそのスタンスは変わっておらず、劇中で登場する武術や拳法などに対して、この出版社の本を用いて解説される(他にも「太公望書林」「ミュンヒハウゼン出版」「曙蓬莱新聞社」からの引用もある)。
写実的な絵や学術的な解説、あたかも実在するかのエピソード・用語などから、当時の読者の子供の中にも、本気で民明書房の存在を信じていた人もいたようだ。
「ゴルフの起源は中国の呉竜府が考案した説が支配的である」という解説が劇中に出たときは、それに対して、抗議の電話を掛けた人もいたぐらいで、作者にとっても民明書房の話を真に受けていた人がいた事は驚きだったようだ。
なお、ゴルフの由来は中国元時代の捶丸ではないかという説が本当にある。
その影響
その荒唐無稽な解説方法は大いに受け、様々なところでネタにされている。
強引な当て字と、口から出任せな語源を並べ、最後に『民明書房刊~』と付ければそれだけで一つのネタになる程の作り方の容易さも流行の要因といえる。
(また当ピクペディア内の大真面目に書かれたネタ記事に「民明書房」の名前が関連タグとして記載されている)また、劇中に登場した民明書房の文献を集めた『民明書房大全』という本が実際に発刊されている。
使用法
「な!なんじゃーアレはぁーっ!!?」
「む、あれこそは…秘空視不!」
「何、知っているのか、雷電っ!」
「左様…」
秘空視不(ぴくうしぶ)
古代中国、三国時代に生み出された恐怖の暗殺術だ。
その方法は、空高くに飛翔して、虚空に様々な紋様を描く。
敵が視線をその紋様に注目した瞬間、背後に降り立ち急所を突き刺す。
その成功率は百発百中であり、多くの兵士が空から来る恐怖に怯えたといわれている。
やがて晋が中国を統一すると、この技は本来の暗殺術から一転し、いかに空中で美しい紋様を描けるかを競う競技としての面を持つようになった。
そして技術を高めていくうちに、紋様は風景画に、風景画は人物画へと変わって行った。
毎日のように行われる演技会で優秀な成績を上げた兵士は欄課(らんかー)として皇帝に表彰されたと言われている。
なお、現代においてpixivというイラストコミュニティーサイトが存在するが、この由来が秘空視不であることは言うまでもない。
民明書房刊 『ネット文化と古来中国史の意外な関係』より
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