FPSゲーム『Call of Duty: Modern Warfare 2』から登場した新たな武装。
人間の体の大部分をカバーする長い盾である。
見た目は暴徒鎮圧の際に用いられる盾そのものだが、ゲーム中では全ての銃器、RPG7、手榴弾、グレネードランチャーはおろか、ハリアーの機銃やプレデターミサイルまで完全に防ぐ(爆発物は爆風の方向に盾を向け、しゃがんで足を隠す必要あり)オーパーツ。
分かりやすく言えば、盾部分はどんな攻撃を以てしても貫通出来ない。
防御面に関しては非常に優秀な装備だが、装備中は攻撃手段が盾による殴りと投擲武器のみとなり、匍匐が不可能かつ走る速度が最低になる。また、盾は被弾する度に弾痕が付く(一定数以上は付かない)ので、視界を完全に遮る形で弾痕が付いてしまうとその盾は非常に使いにくくなる。
COMはプレイヤーの体の中心しか狙わないため、ライオットシールドを構えていれば立ったまま間合いを測って殴るだけで完封可能。一般兵は殴り1発で即死、盾持ちの兵士は2回殴る必要がある。
キャンペーンや一部のSpecial Opsでは非常に有効なテクニックである。
対人戦では盾から出ている部分を狙撃されたり、わざと背後に爆発物を落とされ防御を無効化されたり、ジャンプした敵に頭を切りつけられたりするので、単独では戦力として正直微妙。
また、盾にセムテックスを張り付けられると盾を武器変更で捨てない限り死亡確定。
一見近接最強武器のようだが、対人戦の場合、盾殴りは相手を倒すために2回当てる必要があるのに対し、相手の近接攻撃(盾以外)は即死なので、対COMと同じ立ち回りをしているともれなくキルストリーク稼ぎのカモにされる。
盾殴りに固執せず状況に合わせて投擲武器やセカンダリへの切り替えが必要とされる奥の深い装備。
この盾の圧倒的な防御力はチーム戦で真価を発揮する。
チームメイトを狙う敵の射線の前に立ちはだかっているだけで、相手の攻撃をほぼ完全にカット出来るため、各種拠点やマップの要所に盾持ちが配備されていると攻める側はやりにくいことこの上ない。
また、自分が敵の弾を遮っている間にチームメイトがその敵を倒すとアシストが付く。プレイ後の結果画面で異様にアシストが伸びるのでちょっと嬉しい。
逆にセムテックスを張り付けられるなど死亡確定の状況になった場合は、即座に仲間から離れ被害を最小限にとどめることが望ましい。いたちの最後っ屁で投擲武器を相手に投げつけるのも有効。
余談となるが、マルチプレイの開幕時、仲間に盾持ちがいるとお尻をリズミカルにフリフリしている様子を鑑賞できるのでかなり和む。また、盾を持ったプレイヤー同士の戦いを遠くから眺めていると、緊迫した間合いの測り合いになるので結構面白い。
ゲームの攻略には関係ない上にMuseum限定だが、この盾を持って動き出した後の兵士を殴ると、SoapやShepherd、Makarovなどの主要キャラは二回殴らないと死なない(対人戦と同じ)事や、ジャガーノートは盾でも十回近く殴らなければ倒せない事が分かる。
初登場ながら妙にプレイヤーの印象に残る武装である。