概要
「中華思想」(ちゅうかしそう)とは、中国が宇宙の中心であり、その文化・思想が神聖なものであると自負する考え方で、漢民族が古くからもち続けた自民族中心主義の思想であり美称である。
漢民族とは異なる周辺の辺境の異民族を文化程度の低い禽獣であるとして卑しむことから「華夷思想」(かいしそう)とも称す 。
また「夏」、「華夏」、「中国」とも同義である。
小中華思想
「小中華思想」(しょうちゅうかしそう)は、主に朝鮮で唱えられた中華思想(華夷思想)の一変種であり中華文明圏の中にあって、 漢族とは異なる政治体制と言語を維持した民族と国家の間で広まった思想。
自らを「中国王朝(大中華)と並び立つもしくは次する文明国で、 中華の一役をなすもの (小中華)」と見なそうとする文化的優越主義思想である。
この「文化」とは儒教文化のことであり、中華文明への同化の程度によって文化の高低が判断されるものであった。