リプレイ
りぷれい
リプレイとは
- ケン・グリムウッドにより1987年にアメリカで出版されたSF小説。
- ボードゲームやコンピューターゲームなどのプレイ記録。
- テーブルトークRPG (TRPG) などのゲームを実際に遊び、その経緯をなんらかの媒体に記録したも。本項で解説。
概要
実際にTRPGをプレイした際の様子を、録音等の記録に残しておき、後日に文章などのに書き起こした物の事。一般的には当事者の台詞や行動、ゲームマスターなどの思惑等が収録される形式(戯曲形式)にて発表される。
小説や対談などとも違った新しいジャンルの読み物(コンテンツ)と言えるが。その物自体の発祥は比較的古くから行われて来た(1980年代から)。
当初の目的は当時知られていなかったTRPGというものの面白さの紹介という側面が強かったものの、現在ではアドリブの面白さやプレイヤーなどのやり取りの面白さなど、いわゆるライトノベル化状態になる状況が発生してる。
形式
この作品は台詞のト書き(戯曲)の形式で一般的に記述される。その際、書き起こす人の主観及び記述された目的によって大きく文体や書式がかわる。また、内容の取捨選択もその目的及び発行形式により行われる。またリプレイと銘打ってはいるものの、実際にはそのゲームはプレイされておらず、まったくの小説の形式を取って書かれた物も多い(いわゆる「リプレイ風ノベル」である)。
前述の通りこの作品には決った書式は無いものの、明示的に小説などと区別するために、通常は「プレイヤー」と「キャラクター(PC)」の心情や言動を分けて書いたスタイルの物をリプレイと呼ぶ場合が多い。またその場合にも直接、ゲーム内容とは関係無いプレイヤー間の雑談などを意図的に盛り込んだ物が多い。
また、雑誌や文庫などのメディアの限界や、あまりにもプライベートな発言などは、文字起こしの際省略されたり、表現を変更したりする場合も存在する。
外国においてはこの形式はあまり見かけることはなく、むしろプレイを基にした小説の形で発表される。
近年の状況
近年ではルールブックやシナリオ集等のTRPG本体のみの売り上げで利益を上げる事は非常に困難とされている。そのため、新規のTRPG発売時から既にリプレイを雑誌に掲載しその作品を宣伝し、さらに「完全版」と称して書籍を販売して費用を回収する事業計画になっている事が多い。
そのためリプレイの内容は「ゲームの遊び方や楽しさの紹介」ということよりも、表紙や挿絵の個性(人気)で売ろうとする傾向に拍車が掛かっており、TRPGリプレイ本のラノベ化が加速している(一例としてプレイヤーに声優やイラストレーターなどの著名人を参加させたりしている事例などが挙げられる。むろん、彼らにセンスがあればそれはすばらしい作品になるのだが)。
最近では、ノベルゲームのようなフォーマットを用いて動画形式でリプレイを作成する場合もある。
こうした動画リプレイでは、実プレイを伴わない純粋な創作である『仮想リプレイ』『エアリプレイ』もしばしば存在する。
主な作品のリスト
(省略)