鳥綱スズメ目ツバメ科に属する鳥。古くは『ツバクラメ』『ツバクロ』とも呼ばれた。
背は光沢のある藍黒色で、腹は白く、喉と額が赤い。尾は長く切れ込みの深い二股形を為す(この尾の形を俗に燕尾形と呼ぶ)飛行に適した大きな体と退化した短い脚を持ち、地上には殆ど降りない(水を飲む時でさえ水面を飛びながら嘴で掬い取るようにして飲む)。昆虫食。日本ではイネの害虫を食べてくれる事から、古来より益鳥として大事にされてきた。
スズメと並んで代表的な小鳥で、スズメ目の鳥を俗に「燕雀類」(えんじゃくるい)と呼ぶ事もある。
因みに中華料理で高級食材として用いられる「燕の巣」は実際にはアマツバメ目アマツバメ科に属するショクヨウアナツバメが作った巣の事であり、本来のツバメとは無関係。