イギリスの危機感
第二次世界大戦終結後、イギリスでは労働党が政権をとり、軍縮政策が行われていた。
だがアメリカ・ソビエトは互いに警戒し、ナチスドイツの航空技術を吸収して年ごとに次々と新技術を開発していた。
かたや軍縮、かたや軍拡では差が付くのは自明であり、特に超音速戦闘機に至っては新規開発すら無いイギリスでは早晩太刀打ちできなくなるのは時間の問題となっていた。
そこで1947年、軍需省は『将来、戦闘機にも転用できる研究機』をイングリッシュ・エレクトリック社に依頼。かくして(色々な意味で)イギリス独自の戦闘機が生まれるのである。