amazarashiとは顔出しなどをせずに活動を行い、青森県むつ市在住。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ所属。バンド名は「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが「それでも」というところから名付けられた。顔出しをしない理由は秋田ひろむ本人が恥ずかしがり屋で人見知りと言う理由と、詞の世界観を最も強調したいという理由。人の心に訴えかける歌詞とその世界感が、瞬く間に人気を呼んだ。
メンバー
- 秋田 ひろむ - ボーカル・ギター担当。本名:秋田弘。青森県上北郡横浜町出身。 音楽を始めたきっかけは、小学校6年生の時に姉が聴いていたTM NETWORKに憧れて、キーボードを購入した事。影響を受けたアーティストに真島昌利と友川カズキを、作家に寺山修司と太宰治を、それぞれ挙げている。いつも帽子を深くかぶり、ライブの時は舞台に幕を下ろして演奏している。
- 豊川 真奈美(とよかわ まなみ) - キーボード担当の女性
サポートメンバー
(ライブでは主に、ギター、ベース、ドラムを加えた5人編成で構成される)
- ナカムラタケフミ - ベース担当
- 出羽 良彰(でわ よしあき) - ギター・プログラミング・楽器演奏・サウンドプロデュース担当
- 橋谷 田真(はしやだ まこと) - ドラムサポートライブ演奏
ミニアルバム
- 【0.】 - 2009年12月9日発売。amazarashiが青森県限定でシリアル番号入り限定500枚で発売した。なお、iTunesでの配信も同日12月9日(水)より開始される。
- 【0.6】 - 2010年2月10日に発売。2009年12月9日に発売された0.の全国盤。ボーナストラック1曲を追加したCD。
- 【光、再考】 - 2009年2月18日に発売。
- 【爆弾のつくり方】 - 2010年6月9日に発売。メジャーデビューアルバム。収録曲である「爆弾のつくり方」がオンラインFPSゲーム「STING (WeMade Online)」のイメージソングに起用された。「夏を待っていました」のミュージックビデオが第14回文化庁メディア芸術祭 エンターテイメント部門で優秀賞、3DCG Awards 2010 一般アニメーション部門で最優秀賞を受賞した。初回特典は、日本では初となる拡張現実(AR)が採用されている。
- 【ワンルーム叙事詩】 - 2010年11月24日に発売。メジャー2枚目のミニアルバム。CDジャケットは、初回プレス盤のみ、削ると隠れたイラスト出てくるスクラッチ仕様となっている。
- 【アノミー】 - 2011年3月16日に発売。収録曲の『アノミー』は、テレビドラマ「ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA (TBS系列)」の主題歌に起用された。2011年8月7日にカナダで行われた、SIGGRAPHの「Commercials, Games, and Music」のカテゴリーで、アノミーのミュージックビデオが上映された。
- 【ねえママ あなたの言うとおり】 -2013年4月10日に発売。アルバム初回特典には特殊仕様と2012年1月28日に行われた初の渋谷公会堂でのライヴ<千年幸福論>より、「爆弾の作り方」「つじつま合わせに生まれた僕等」「奇跡」のライヴ映像DVDが付属される。また、初回限定盤の特典として12面折りのジャケットにガラスの破片をイメージした歌詞カードステッカーが7枚封入されている。 2013年03月19日に特設サイトで公開された「ジュブナイル」のMVは、YKBXによる3DCGアニメーションを駆使して、秋田ひろむ本人の動きをキャプションしCG化して制作されており、「ジュブナイル」は、先行シングルとして、iTunes Storeおよびレコチョクでの先行配信で発表された。同じく特設サイトで2013年4月1日に公開された 「性善説」のMVは映画監督・脚本家の寒竹ゆりが手がけたものであり、「性善説」は、関西テレビ『音エモン』2013年4月度"POWER PUSH!!"および関西テレビ『ミュージャック』2013年4月度エンディングテーマに起用された。
- 【あんたへ】- 2013年11月20日に発売。初回限定盤と通常盤に分かれており、どちらもジャケ写が異なる。初回盤は、文庫本型のブックレットに歌詞と詩集が掲載され封入される。この他に、9月30日に行われたライブ映像が収録されたライブDVDが付属する。一方通常版のジャケ写は、秋田ひろむ自身がコラージュされた写真が使われたデザインになっている。初回盤は驚く程にシンプルなデザインだが、そこがamazarashiらしいと言えるだろう。ちなみに歌詞サイト「うたまっぷ」で、表題曲の「あんたへ」の歌詞が2013年10月21日より先行公開されている。
フルアルバム
- 【千年幸福輪】 - 2011年11月16日に発売。amazarashiの1stフルアルバム。通常盤と初回限定盤の2仕様で発売され、初回限定盤には夏を待っていましたやクリスマス、アノミーのPV、2011年6月17日に渋谷WWWで行われたライブからカルマのライブ映像が収められたDVD、詩集と秋田ひろむ初の書下ろし小説「しらふ」が掲載されたブックレットが付属する。2011年11月12日には福岡でFM FUKUOKAとタワーレコードの共同主催による招待制試聴会『amazarashi "千年幸福論" 視聴プレミアムイベント 〜千年と幸福のサトリ〜』が開催された。
- 【ラブソング】 - 2012年6月13日に発売。2枚目のスタジオアルバム。通常盤と初回限定盤の2仕様で発売。初回限定盤には、ミュージックビデオ等に登場するキャラクターが出演するゲームが収録されたCD-EXTRA、ライブツアー「ごめんなさい ちゃんといえるかな」の2012年7月8日Zepp DiverCity公演のUstream生放送視聴用コードが収録される。収録曲「祈り」は、2011年の東日本大震災受け、同年3月16日に公開した詩を楽曲化したもで、2012年3月11日に公式ウェブサイト上で期間限定で公開、「アポロジー」は同年4月23日から24日の24時間限定で公開された。ちなみにアルバムのアートワークに登場する仮想キャラクター名は「アキタ」
LIVE DVD
- 【0.7】 - 2012年11月28日に発売。初とリリースされたLIVE DVD「0.7」。今作は7月8日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて行われた単独公演「ごめんなさい ちゃんといえるかな」のライブ映像を中心に、秋田ひろむのポエトリーや彼と縁のある地で撮影されたイメージムービーなどを盛り込んだ映像作品。初回限定盤に同梱されるライブ音源を収めたCDには、ボーナストラックとして新曲「終わりで始まり Acoustic」が収録される。またDVD発売に先駆け、11月27日に全国7カ所の映画館にて「amazarashi『0.7』ONE NIGHT CINEMA LIVE」が上映されることが決定した。これには本作収録の映像に未公開の特典映像を加えたオリジナルムービーが上映された。
登場作品
- 【反撃〜映画『蟹工船』インスパイア・アルバム〜】 - 2009年6月24日に発売。「闇の中 〜ゆきてかへらぬ〜」が収録された。
- 【36.5℃】 - 2011年1月19日に発売。この作品はコンピレーションアルバムであり、収録曲は「無題」が収録された。
バンド名の変遷
- 【STAR ISSUE】
- 2007年1月に、STAR ISSUEを結成。バンド名の由来は「希望の光のような歌を、雑誌や新聞のように定期的に発信して行きたい」から。
- 【あまざらし】
- 5月26日、青森県で行われたアマチュアバンドのライブイベント『グルコン Vol.17 青森 〜Joker Style Summit〜』でローランド賞を受賞した後、あまざらしに変更。2009年2月18日、ミニアルバム『光、再考』を発売し、6月24日に発売された、映画『蟹工船』のインスパイアアルバム『反撃。〜映画「蟹工船」インスパイア・アルバム〜』には、「闇の中 〜ゆきてかへらぬ〜」が収録された。12月9日にはミニアルバム『0.』を発売。
- 【amazarashi】
- 2010年2月10日には、表記をあまざらしからamazarashiに変更し、『0.』にボーナストラック1曲を追加収録した全国流通盤『0.6』を発売。ここから本格的なバンド活動が始まった。
ライブ
- 【「この街で生きている」 @東京・渋谷WWW】 - 2011年6月17日
- 【「この街で生きている」追加公演 @東京・恵比寿リキッドルーム】 - 2011年9月19日
- 【「千年幸福論」 @東京・渋谷公会堂】 - 2012年1月28日
- 【「千年幸福論」 追加公演 @東京・SHIBUYA-AX】 - 2012年3月16日
- 【「千年幸福論」 追加公演 @大阪・umeda AKASO】 - 2012年8月10日
- 【amazarashi『0.7』ONE NIGHT CINEMA LIVE】 - 2012年11月27日
- 札幌 札幌シネマフロンティア
- 青森 青森コロナシネマワールド
- 東京 新宿バルト9
- 東京 TOHOシネマズ 渋谷
- 名古屋 109シネマズ名古屋
- 大阪 TOHOシネマズ梅田
- 福岡 T・ジョイ博多
- (ONE NIGHT CINEMA LIVEは全て同日に上映)
ツアー
- 【ごめんなさい、ちゃんと言えるかな】
- 2012年6月30日 大阪・BIG CAT
- 2012年7月1日 愛知・Electric Lady Land
- 2012年7月8日 東京・Zepp DiverCity インターネット生ライブ配信
- 2012年8月10日 福岡・イムズホール
- 【ねえママ あなたの言うとおり】
- 2013年5月31日 東京・渋谷公会堂
- 2013年6月8日 大阪・なんばHatch
- 2013年6月9日 愛知・名古屋ダイヤモンドホール
- 〈追加公演〉
- 2013年6月1日 東京・渋谷公会堂
ロックフェスティバル
- 【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO】
- 2013年8月16日~17日 北海道・RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO 2013
- (amazarashiは、16日 RAINBOW SHANGRI-LA 16:20に主演)
初のツーマンライブ
- 【LIQUIDROOM 9th ANNIVERSARY presents “UNDER THE INFLUENCE”「TK from 凛として時雨 x amazarashi」】
- 2013年9月30日 LIQUIDROOM・東京
謎のてるてる坊主
彼らの特徴は人間の心をえぐるような歌詞だが、彼らのもうひとつの特徴が謎のてるてる坊主だ。神の使いなのか、それとも悪魔か。善と悪の境界が曖昧なキャラクターは強烈で、一度見るだけで心に残る。PV映像では、繰り返しメタモルフォーゼするこのてるてる坊主の周りを歌詞が螺旋を描いて通り抜けていく。amazarashiのMVを見ていくと、もしかしたら救世主なのかもしれない。
ちなみに以下の外部リンクへアクセスすると謎のてるてる坊主の正体が一部だけ語られているが、未だに謎が多いてるてる坊主の本当の正体は分からない。
少数精鋭のメンバーが挑む至極のCGアニメーションMV。YKBXが語るamazarashi「古いSF映画」ほか
映像作家、YKBXこと横部正樹監督が語るMVの全て
2010年度の文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門にて優秀賞を受賞した「夏を待っていました」をはじめ、既にご存知の方も多いだろう。「クリスマス」から続いて「アノミー」「古いSF映画」などの映像制作を行ってきた。さて、このMVが全てストーリー形式となっているのはご存知だろうか?では、部正樹監督が語ったMVの事を少しだけここに載せておこう。
――MVという形態ですが、ショートフィルムともいえますよね。連作を生み出していくにあたって、統一したコンセプトを教えてください。
軸に置いているのはテルテル坊主っていうモチーフなんですが、それだけだとキャラクターとして立ちにくいんです。布を丸めて顔が描かれているだけなので、拡張性や代わり映えを感じない。でも、テルテル坊主というものを掘り下げて考えていったときに、“人の願いを乗せていく存在”だと思ったんです。なので願いによって、トランスフォームして誇張した表現を軸に、毎回ストーリーを広げています。芯にあるものとしては、それぞれの登場人物のオーバードライブした感情や願いに、テルテル坊主がシンクロして、トランスフォームし、その場面ごとに意味を持たせています。あと、子供しか登場させていないんです。
――それはどういった意図があるんでしょうか?
実はARによって作られた隔離施設の中に子供たちが、保護されているという設定なんです。戦争がずっと起こっているという世界で子供たちを安全な場所に保護していて、なおかつ外の世界さえもみせない。でも子供たちは徐々に違和感だったり、外の世界に気づき始めていく。実は隠しモチーフがあるんです。MVの中に本が登場するんですが、それが子供たちが住んでいる隔離施設のいわゆる説明書なんです。難しいことが書かれているので幼いころは理解出来ないんですが、大きくなったら読めるようになり、外の世界のことや大人たちが込めた想いが分かるようになってくる。気づき始めた子供たちが読んで、現実を受け止めて、外に出ていこうとする話を連作として描いてきました。
こんな感じで横部正樹監督がMVの事を語っているが、皆さんが疑問にしていたMVの謎、そしてテルテル坊主が笑う本当の理由が語られている。もっと見てみたい、謎が知りたいという方は下の外部リンクからアクセスできます。
少数精鋭のメンバーが挑む至極のCGアニメーションMV。YKBXが語るamazarashi「古いSF映画」ほか
メディア・外部との関わり
amazarashiは一切本人のメディア露出をせず、インタビューなどメールのみで行っている。そのためメディアさえも素顔が分からない。そして2013年4月11日にはTOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』へ、デビュー以来初のメディア生出演と生演奏を行った。ラジオ局から公開された写真では、残念ながら素顔は見れなかった。その日の夜、誰もがラジオから流れてくる秋田ひろむの声に耳を傾けた。
それから2013年07月16日に秋田ひろむがずっと手元で温めてきた音楽『僕が死のうと思ったのは』を中島美嘉へ楽曲提供した。これは中島サイドからのオファーを受けて最初にこの曲を提供したという。このタイトルを見て衝撃を受ける人も少なくはないはずだ。それとは裏腹にこの曲にはネガティブなメッセージは含んでいない。何気ない日常から見え隠れする"やるせなさ"や"悲しみ"だが、それでもこの世界に少しでも期待するのは"愛する人と生きていたい"と最後に救いの光を灯す、究極で強力な愛の歌なのだ。2013年07月16日から48時間限定でこの曲が先行公開された。秋田ひろむがこの曲を手元で温めて続けて今まで表に出さなかった理由、この曲に対する思い入れは、少なくとも歌詞を見れば分かるはずだ。
関連イラスト
外部リンク
- amazarashi mobile site 「APOLOGIES」 - スマートフォン・フィーチャーフォン向けの公式サイト。最新ニュース、メディア・ライブ・イベントスケジュール、ディスコグラフィー、メールマガジンなどのコンテンツを無料で提供するサービスの他に、月額会員には限定の壁紙や秋田ひろむのモバイルサイト限定ブログ「秋田日記」や、マネージャーによるブログ「スタッフ日記」、ライブチケット最速先行受付、スペシャル壁紙、BBS、誕生日にメッセージが届くバースデーメールなどのサービスが開始。
- ゲーム、再考 -個性派アーティストたちによるさまざまなコンテンツが楽しめるカルチャーサイト「型破リヰナ」にて秋田ひろむの趣味であるゲームに関するコラム「ゲーム、再考」が2012年12月3日にスタート。