概要
地球の自転によって、天体が東から西に23時間56分4.09秒(1恒星日)で地球の周りを一周するように見える現象である。地球が自転しているために、天体が東から西へ移動しているように見えるのである。天体は、1時間に約15度(360度÷24)ずつ動いているように見える。
「日周運動」により天体が天球上に描く軌跡は「日周圏」と呼ばれている。太陽の場合、毎朝東の空に昇り南の空を通って西の地平線に沈むのが「日周運動」ではあるが、北極星の近くの星は天の北極のまわりに時計の針と逆の向きに回転する。この場合でも星は東から西に回転する。
対して「年周運動」とは、地球が太陽の周りを公転することによって、天体が1年で360°回転して見える現象のことである。
天体は、「日周運動」では360°、「年周運動」の+1°くらい回転しているため、同じ時刻では「日周運動」で360+1°くらい回転して少しずつずれていく為、1年経つとまた同じ位置に戻っているように見える。