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アルファケンタウリ、またはケンタウルス座アルファ星とは太陽系に最も近い距離にある恒星系。太陽からの距離は4.4光年。3つの恒星から構成される3連星系である。


観測

ケンタウルス座で最も明るい恒星で、主星Aと伴星Bはともに1等星である。この2つは見かけの距離が非常に近いため分離して観測するには天体望遠鏡が必要で、肉眼では1つの1等星のように見える。主星Aと伴星Bを合わせた見かけの明るさは-0.1等。


天の南極に近い位置にあるため北緯29度より北では観測できない。つまり日本では南西諸島もしくは小笠原諸島に行かないと観測できない。なお、アルファケンタウリの位置から太陽系の方向を眺めると、太陽はカシオペア座の左下にある0.4等級の黄色い星として観測される。


伴星C(プロキシマ・ケンタウリ)はABから遠く離れた位置にあり、非常に暗いため肉眼では見えない。プロキシマは主星から距離が離れているが、同じ方向に動いているため伴星だとわかっている。


特徴

主星のアルファケンタウリAは太陽に似たG型主系列星である。質量・温度・年齢は太陽とほとんど同じだが、サイズは一回り大きく光度も大きい。単独での視等級は0.01等。また「ケンタウルス」を意味するリギル・ケンタウルスという固有名詞が定められている。


第一伴星のアルファケンタウリBは太陽よりも少し温度が低く一回り小さいK型主系列星である。単独での視等級は1.33等。こちらはアラビア語ダチョウを意味するとされる(諸説あり)トリマンという名前が当てられている。


第二の伴星アルファケンタウリCは小さな赤色矮星であり、A・Bのペアから約0.2光年(12648天文単位)も離れた距離にある。視等級は約11等と非常に暗く、地球から肉眼で見ることはできない。伴星Cは別名としてプロキシマ・ケンタウリ(単にプロキシマとも)とも呼ばれ、現在軌道上の太陽系から見て手前側を通過しているため、恒星単位で見た場合、太陽系に最も近い距離にある恒星となっている。


プロキシマは恒星フレアにより突発的に増光する閃光星としても知られている。


惑星系

太陽系に距離が近く、太陽に似た恒星を含んでいるためスペースオペラによく登場する。地球に似た惑星が存在するという設定が与えられることも多々ある。


アルファケンタウリは個々の恒星(特にAとB)は太陽に似ているが、連星系になっているという点では太陽に似ていない。このため「地球に似た惑星が存在する恒星系」としてのフィクションにおける人気は他の単一星の太陽型星(くじら座タウ星やエリダヌス座イプシロン星など)と比べてやや低い。

なお単一星かつ太陽に似ている恒星に限ればくじら座タウ星(11.9光年)が最も太陽系に近い。


プロキシマの周囲には3つの惑星が発見されている。特にそのうちの1つであるプロキシマbはハビタブルゾーン内を公転しており、地球に似た環境を持つ可能性がある。サイズも地球の1.2倍と地球に近い。


恒星が連星系になっていることが惑星系の形成にどのような影響を与えるかはよく分かっていないが、連星系においても惑星の形成自体はありふれていると考えられている。


外部リンク

アルファケンタウリ - ニコニコ大百科

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