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アラビア語

あらびあご

中東地域を中心に広く使われている言語。イスラム教の聖典コーラン(クルアーン)を記述している言語としても有名。
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概要

アフロ・アジア語族セム語派に属する、中東地域(西アジア~北アフリカ)を中心に、広く話されている言語。ただし、公用語としての統一形態(フスハー)と方言(アーンミーヤ)の、また方言間の違いも大きい。ヘブライ語とも近縁の言語。
英語フランス語スペイン語ロシア語中国語と並ぶ、国連公用語のひとつであるが、言語取得は他の言語とは大きく異なる為、極めて難しい。
表記にはアラビア文字を用いる。からへ筆記することでお馴染み?のあの文字である。
「アラビア語→イスラム教徒」と思い込む人は多いが、世の中はそんなに単純ではない。

また、似たような言語のペルシア語もあるが、こちらは言語が大幅に異なる上に、取得もアラビア語に比べて容易である為、アラビア文字になれていない場合はペルシア語を学んだ方が覚えやすい。

文法

アラビア語の文法は、ヨーロッパ系言語(特に英語)のものよりちょっとばかりややこしい。
名詞動詞形容詞のいずれにも(ラテン語などと同様に)「単数形」「双数形」「複数形」が存在する。
単数形とは主語が単体である(たとえば英語なら a hand のようなもの)のときに使用する語形、双数形は主語が二つの物体を意味している(英語なら both hands に相当)場合の語形、複数形は主語が三つ以上の物体を意味している場合に使う語形である。
なお、冠詞は、定冠詞しかなく不定冠詞はない。

また名詞・動詞・形容詞のいずれにも(フランス語スペイン語のように)男性形と女性形がある。この「性」はあくまでも文法的な「性」であり、対象の性別とは関係ない事がある。
このほか、名詞なら主格・属格・対格の活用形、動詞なら時制変化や分詞形などがある。

単語

アラビア語の名詞は、基本的に子音を3個含む。この子音3個をベースとして、いろいろな母音を交ぜたり接頭辞・接尾辞をくっつけたりして単語が出来上がる。

発音

アラビア語の母音は「ア」「イ~エ」「ウ~オ」の3種類しかない。実際には前後のとの兼ね合いでもっといろいろな母音が聞こえてくるが、すべてこの3種類の変音として扱われる。種類が乏しく文脈でだいたいわかるせいか、アラビア語をアラビア文字で表記する際には、特に理由がない限り母音は表記されない。
いっぽう子音は非常に豊かであり、日本語の「ハ」行に相当する発音が3種類あったりする。しかし「p」の音が存在しないなど、「単純に多い」というわけではない。

アラビア語の周辺

イスラム教とアラビア語

アラビア語はイスラム教の聖典クルアーンコーラン)を記述している言語としても知られている。そのため、イスラム教を信仰する地域ではイスラム教ともにアラビア語も広まったのだが、イラン系やテュルク系の民族が多いイラントルコでは、少数民族のアラブ人を除いて、アラビア語は宗教用にしか使われず、ペルシア語やトルコ語など、全く系統の異なる言語を使っている。
発祥の地から遠いパキスタンインド(約1億人がイスラム教徒)・バングラデシュマレーシアインドネシア(イスラム教徒が約1億8000万人で世界最大)・中国(ウイグル人や回族(漢民族系を中心としたイスラム教徒)がいる)などでも、元からの言語を使っている。一部ではアラビア文字を使用しているが、それで表記するのは各民族の言語であり、アラビア語用アラビア文字から文字を追加しているため、アラブ人には読む事すらできない場合がある。

キリスト教とアラビア語

シリアエジプトなどは元々キリスト教圏で、今も人口の1割ほどが正教会などの信徒である。ごく一部では在来の言語が残っているが、ほとんどはアラビア語を使っている。

ペルシア語とアラビア語

イランで使われているペルシア語とアラビア語は、使用地域が隣接していることもあり、アラビア文字(文字を追加しているため「ペルシア文字」とも呼ぶ)を使って記述する。しかし、ペルシア語はアラビア語とは全く起源の異なるインド・ヨーロッパ語族の言語であり、文字はほぼ同じでもお互いに通じない(ボキャブラリーの貸し借り程度の関係性はある)。

トルコ語とアラビア語

トルコ語は、今はラテン文字で表記するが、オスマン帝国まではアラビア文字を使っており、アラビア語から多くの単語を取り入れていた。しかしトルコ語は母音が8つあるため、母音を基本的に表記しないアラビア文字と相性が悪く、一時は(今のウイグル語に似た)母音を全表記する案も出たりしたが、結局はラテン文字の導入とともに、アラビア語起源の単語の利用を減らしている。

マルタ語とアラビア語

地中海の小国マルタの公用語となっているマルタ語は、インド・ヨーロッパ系ではなく、まぎれもないアラビア語の方言の一つである。とはいえ、マルタはアラビア語圏とラテン系言語圏の中間に位置するとして両方の政治的・文化的影響を強く受けてきたため、言語にもその影響が色濃い。すなわちアラビア語をベースとしながらも、イタリア語をはじめギリシア語フランス語英語などの語彙をおびただしく取り入れているのである。また文字もアラビア文字ではなくラテン文字で表記し、「ラテン文字で表記する唯一のアラビア語」とまで言われている。

関連イラスト

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