概要
フランスの航空会社で、ヨーロッパでは1位、世界では4位の規模を持つ。1933年10月に設立されたのだが、実は4つの航空会社の対等合併により設立されたため、結果設立当時より世界各地にあるフランスの植民地を中心に巨大な路線網を持っていた。現在も六大州全てに定期便を運航しているなど世界有数の路線網を維持している。表記はAIR FRANCEだがフランス語なので読み方はエアフランスではない、のだが、実は日本では、ごくたまに「エアフランス」と読まれてしまうことがある。
世界で唯一、エアバス社が生産した型式を全て保有している(あるいは過去に保有していた)航空会社である。エアバスの本社はフランスのトゥールーズ国際空港にある。
その一方で、アメリカ・ボーイング社の航空機も結構積極的に採用してはいる(例・ボーイング707、ボーイング747、ボーイング777)。これは、第2次世界大戦後のフランスが、(単独で)長距離旅客機の開発が出来なかったが故にやむを得ず採用した、という事情がある。また、ボーイング707以前には、やはりアメリカの旅客機であったロッキードコンステレーションシリーズやダグラスDC-4も採用していたが、これらは他にフランスの航空機産業の復興の遅れという事情もあった。
KLMオランダ航空との経営統合
2004年にKLMオランダ航空と持株会社の方式で経営統合が行われた。持株会社のエールフランス-KLM傘下で会社自体はそれぞれ存続している。
日本との関わり
1952年に羽田空港に就航、2021年9月末時点で成田空港、羽田空港、関西空港に乗り入れている。
実は1975年から1977年にかけて、パリ-羽田線の寄港地のひとつという形で、福岡空港に乗り入れたことがある。
1960年代前半の一時期、パリ-羽田線の一部を日本航空(日航)と共同運行していた時期があり、日航マークを付けた機体を飛ばしていた時期がある。
1940年7月7日、タイ・バンコクから当時フランスの植民地だったベトナム・ホーチミンシティー(当時はサイゴン)に向かっていたドボワチンD.338旅客機が、中華民国国軍の爆撃機と誤認した日本軍の戦闘機に撃墜されてしまった。乗客4人全員が死亡。
関連タグ
アタック25…ABC制作のクイズ番組。1975年(番組放送開始)から1995年までパリ(パリの他にニース、カンヌ、ディジョン、あるいはタヒチ)旅行を提供した。そのためオープニングではエールフランスの旅客機が離陸する映像が使われたが、パリ旅行中止とともに消滅した。2007年4月にはパリとミラノ、2008年4月にはスペインとパリにちなんだクイズが出題され、この時は出題前にエールフランスの旅客機が飛んでいるシーンが見られた。