概要
クリスターイングラム社のテストプレイヤー「M・ゴジョー」が使用するLBXであり、アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
神谷重工製のLBXであるエジプトの名を冠しており、あちらがピエロに近い風貌だったのに対し、こちらは頭部の形状や肩の装飾がピラミッドを模したものになっており、全体的にあちらよりもエジプト感が増している。
エジプトの様にプレイヤーを洗脳させる機能こそ備わっていないが、CCMを介する事によって、機械音声で言葉を発する事が可能。
近距離での高機動戦闘に特化した機体であり、その強さは(プレイヤーであるM・ゴジョーの操作技術もあるとは言え)山野博士が開発した最新型のLBXにも引けを取らない。
実際、作中では、ディテクターにブレインジャックされたLBXの大群を単機で一掃した他、アニメ版では、未知のLBXであるベクターを一度に複数体相手取り、特に苦戦する事も無く撃破していた。
しかも、上記の場面も含め、作中では必殺ファンクションを一度も使用しておらず、何かと必殺ファンクション頼りで敵を倒す事が多いアニメ版『W』においては、余計にその実力が強調されている。
また、ゲーム版『W』のランキングバトルでは、同じくM・ゴジョーの使用機体として、本機のMG青一式が登場。
機体性能がさらに上昇しているだけで無く、本編では無印でイフリートが使用していた特殊モード「I(インフェルノ)モード」まで搭載されている。
いつかエジプトもプレイヤーの感情を理解する日が訪れるのだろうか。
基本装備は、二本のショーテルを重ねた様な形状の剣「スフィンクスブレード」一本のみ。
また、ゲーム版『W』のランキングバトルでは、超強力水鉄砲「ハリケーンクラスターⅡ」と、高い強度を誇るカーボン製の盾「ナノカーボンSPX」を、ゲーム版『ウォーズ』のランキングバトルでは、グルゼオン・R(ライジング)の基本装備であるマルチギミックサック「ヘルサイスⅡ」を装備している。
関連・派生機体
エジプト
本機の原型となった神谷重工製の試作型LBX。
詳細は個別記事参照。
オシリス
ゲーム版にのみ登場した、青島カズヤ専用の迷彩カラーのシン・エジプト。
無印でカズがエジプトを使用していた(厳密には掴まされた)事が縁になったものと思われる。
余談
その活躍や使用者の存在感も相まって非常に印象に残る機体だが、残念ながら商品化はされていない(武器のスフィンクスブレードのみ「LBXカスタムウェポンシリーズ」にて商品化されている)。
派生作品である『装甲娘 ミゼレムクライシス』の事前登録者数70万人達成の記念として、2020年4月末から同年のゴールデンウィークに掛けてYouTube・Twitterで行われたアニメの無料配信企画「『ダンボール戦機』シリーズ一挙配信」では、(理由はよく分からないが)本機を含むエジプト系列のLBXがカルト的な人気を博し、一部のファン達によって幾つかのネットスラングが発生するに至った。
詳細は乙プトを参照。
