「ごめん…僕は知らないふりをして、君というコドモを閉じ込めてきた。」
「僕が望むべきは…いや、望んでいるのは、大人の男になる事じゃない。」
「ありのままの君を、受け入れる事だ…」
概要
『ペルソナ4』『ペルソナ4ザ・ゴールデン』における白鐘直斗の初期ペルソナ。アルカナは「運命」。
由来は、日本神話において波間より来訪し、大国主の国造りに参加したスクナヒコナから。
召喚方法は直人がタロットカードを銃撃するという前作を思わせるもの。
背中に翅を持つ少年のような見た目をしており、手にはビームサーベルのような剣を持っており、『真・女神転生』シリーズのデザインとは一線を画する。
他キャラクターのペルソナが本体よりも一回りほど大きいサイズであるのに対し、スクナヒコナはゲーム作中や各メディアミックスでも小柄(直斗と同サイズまたはそれ以下)に描かれやすい。
しかし、その小柄なボディに相応しい驚異的なスピードは、花村陽介のジライヤすらも上回る。また、光・闇・万能属性スキルを得意とし、ハマ系・ムド系に耐性を持っており、弱点に当たる属性が一つもない。
オールラウンダーではあるが、魔法スキルが軒並み高コストで燃費がかなり悪いという欠点を持つ。また、属性ダメージ系魔法が無いため弱点を突いて敵全体をダウンさせてからの総攻撃に持ち込みづらいのも難点。
また、アギダインやガルダインも習得する。
『PQ』シリーズではスキルはサブペルソナで複数所持できる為、弱点が無く即死攻撃系への耐性が強いという特性のおかげでスタメンレベルに。
『P4U』シリーズでの一撃必殺技技はスクナヒコナがロックオンサイトを描き、直人がトドメの一射を放つというもの。
コミュニティをMAXにするとヤマトタケルへと進化。P4Gでは更にヤマトスメラミコトへと超覚醒する。
国造りの神の一柱が日本の雅称を名前に抱く武人に変化するという構成になっている。
進化
ヤマトタケル
コミュMAXで進化。
古事記や日本書紀に伝わる英雄「日本武尊」が元ネタである。
全体的なデザインは中世的な直斗の性質を表すように宝塚歌劇団の演劇に登場するような軍服姿…なのだが、武器のデザインはしっかり日本刀寄り。
頭部や翼状のパーツは鳥を思わせる形状だが、日本武尊には女装の逸話や白鳥に変じた逸話が残っており、意外と神話のイメージは反映されている。
また、足には白い一本のラインが走っている。
ヤマトスメラミコト
ヤマトタケルが転生した姿。
デザインはヤマトタケルをベースに軍服がサイボーグ009のように変色、美しい金髪が後頭部から伸びている。
加えて仮面ライダー新1号よろしく、足の白ラインが二本に変化した他、武器は外見に見合ったサーベルに換装されている。
固有スキルは「正義の盾」。味方全体にあらゆる攻撃を防ぐバリアを張る技(次回作でも名前を変えて登場)。
だがアルカナは運命だ。
なお、スメラミコトとは天皇の呼称。
なので「ヤマト」(「大和」)+「スメラ」(「皇」と書く。王のこと)+「ミコト」(「命」と書く。神や貴人に対する敬称)で日本の偉大な王という意味合いになると思われる。
小ネタ
- アルカナは「運命」であり、このアルカナが指すのは「変化」。
- しかしながら、スクナヒコナ神の領域である「常世の国」の「常世」とは不変を意味する言葉である。
- 体が小さく描かれるのはスクナヒコナ神が一寸法師のモデルとなったという説が由来か。
- 顔が蛾に似ているのはスクナヒコナ神が蛾の皮を着たエピソードに由来すると思われる。