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概要

オーストラリアクイーンズランド州北東部に分布するクワガタムシの一種。クイーンズランド昆虫学会のシンボルとされている。

エラフスホソアカクワガタと並び世界一美しいクワガタムシと言われる。

学名はPhalacrognathus muelleri

種小名はオーストラリアの医者兼植物学者であるフェルディナント・フォン・ミュラー氏にちなむ。

当初はキンイロクワガタ属(Lamprima)で記載されていたが、記載同年に記載者のウィリアム・シャープ・マクレイ氏により1属1種としてニジイロクワガタ属に移された。


その名が示す通りのタマムシのような緑色をベースに赤い帯の入った(個体によっては赤みが強かったり青っぽかったり真っ黒に近くなるものもいる)多色金属光沢と、コガネムシのような頭部が小さい体型が特徴。

独特の体色は光を乱反射させ森に溶け込み、天敵の鳥などから身を護るのに役立っていると考えられている。

また、可憐な見た目に似合わず掴む力が非常に強靭。元気な個体を手に乗せると怪我してしまうことがある。人間側が。

余談だが蛹の時は大顎が丸まっているが羽化すると真っ直ぐになる。


熱帯雨林に生息しており、世界文化社の『外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑』によると、低地でもぼちぼち確認はされているものの、大半の個体が標高700m以上のいつも雲に覆われているような湿度がとても高い環境の場所で得られている。

自然下の生態も解明されており、同書では成虫はジャケツイバラの新芽やユーカリのつぼみ、樹液やの実などに集まり、幼虫は削ると水しぶきが上がるほど湿った白色腐朽菌によって朽ちた朽木を食べて育つとの記録が載せられている。


他の外国産クワガタに先駆けて1999年に植物防疫法にて許可が降り、日本に輸入された。

しかしオーストラリアは動植物の輸出入に厳しいうえ、本種は日本での輸入が解禁されたときには既に保護種に指定されている。

ちなみに現在流通している個体は日本で養殖されたものである。

美しい上に丈夫で寿命が長く、比較的飼いやすく繁殖も容易なので人気が高い。

また、品種改良により赤、緑、青、紫、黒、前胸に光沢が強いなどといった様々な色の個体(血統)が作出されている。

近年の色だけではなく大きさも重視する風潮により、通常の個体よりも大きく育ちやすい大型血統も出回り出している。


ニューギニアより亜種フスコミカンス(ssp.fuscomicans)が記載されているものの、長らく確認されておらず絶滅したとされている。


戦闘能力

先述の通り脚の力はとても強いが、その反面、大顎で挟む力はかなり弱い。性格があまり好戦的ではないものあってか、戦闘面ではあまり強くはない部類のクワガタに属する。

他の一般的なクワガタと異なり、日本産カブトムシのように相手を掬い上げて投げ飛ばす戦闘スタイルをとる。ただしカブトムシほどの瞬発力はない(一応フォローを加えると脚の力自体はニジイロクワガタのほうが圧倒的に強いので、総合ステータスではカブトムシより高い)。


メディアでの扱い

外国産クワガタムシとしては一般的にも知名度の高い種であり、形態も特異なため昆虫を題材とした多くの作品にフィーチャーされている。


テラフォーマーズ

登場人物の一人、マリア・ビレンが本種の能力を持つ。

後に彼女から能力を奪ったテラフォーマーが登場、炎の中でステルス能力を発揮した。


甲虫王者ムシキング

「私の美しさに嫉妬するとは…何と愚かな!」


知名度、人気の割にムシキングへの実装はかなり遅く、アダー完結編2008第2弾「夏レインボー」で初登場。肩書きは「世界一美しいクワガタ」。必殺技はダゲキわざの「G.B.R(グレートビューティフルレインボー)」。究極必殺技の「スーパーG.B.R」が存在しないことから、アダー完結編以前で言えば最低でも強さ140以上のポジションだったと考えられる。

夏レインボーでは通常の緑色に加え、赤、青、オレンジのニジイロクワガタが排出され、ストーリーにも深く関わった。

オセアニアの甲虫たちを守護する「ニジノモンショウ」(実際にライセンスカードとして排出、オセアニア産のムシを強化できる)を守護しており、「太陽の赤、海の青、森の緑の3つの虹が争い世界が乱れたが、とある旅人の説得により再びともに支え合うことができた」という内容の故事を伝え、アダーとの決戦に挑むムシキングに新たな力を授けた。オレンジェ…

ちなみにオレンジのニジイロクワガタは自然下では実在しないとされる(飼育下で黄色が強く出る個体の作出は不可能ではない)。

その後緑のみ第5弾「最大最強セレクション」に「オーストラリア最大のクワガタ」として登場。やっとニジイロでメインストーリーを遊べるようになる。


ムシキングバトル 合虫(がっちゅう)ガッツ!!

日本での稼働を終了した後も海外で稼働が続いていたところもあり、海外版ではニジイロとムシキングネプチューンオオカブトおよびそれらを基にした各属性のキャラクター(合虫)が登場している。


新甲虫王者ムシキング

色は緑。2015 2ndの公式大会の参加賞、および12月発売の「Vガジェ&カードセット」限定封入のEXカードとして先行登場、後2016 2ndにて正式に実装。階級はSR(旧作アダー完結編以前の強さ160〜180相当)。肩書き、必殺技は旧作と同じ。

そして2016 2nd終盤にて、2016年4月11日からの平日限定イベントステージで「ニジイロクワガタ(赤)」が登場することが判明。階級と必殺技は緑と同じだが、緑はテクニック(必殺やおたすけの追撃の威力上昇)が高めのステータスなのに対し赤は攻撃(必殺以外の手の威力上昇)が高い。

激闘3弾で緑がお助け相性とステータスを変えて再登場。

また激闘4弾ではとあるステージで「色ちがいムシ」として赤が再登場、青が初登場。

なお激闘編以降、色違いによるステータスの変化はなくなる模様(ただし色毎にナンバリングは異なる)。

オレンジは登場しないが、同イベントステージ内の会話にてオレンジのニジイロクワガタについて触れられている。(実際にはただのイルミネーションとの見間違えというオチがつくのだが)

また激闘4弾でSSRに覚醒することが判明している。肩書きは「宇宙一美しいクワガタ」、必殺わざが「G.B.S.R(グレート・ビューティフル・スーパー・レインボー)」に変更になる。体力が赤目サタンオオカブトに並ぶ140に達する(激闘5弾登場の「赤目のジュダイクスミヤマクワガタ」は150になる)。

覚醒ムシの獲得は1つの記録カードにつき1種類1枚だが、色毎にナンバリングが分けられているため、1つの記録カードで3色とも覚醒させられる

超神化1弾では赤の個体がヘルクレスオキシデンタリスとともに最初の新最高レアリティ「SGR」に抜擢された。肩書きは「美戦姫ヴィーナス」、必殺技は「ハートフルエトワール」。

加賀美ティナ(cv:大和田仁美)」がかわいがっていたニジイロクワガタがパワーアップしたという。

肩書きに「ヴィーナス」とありピンク色のハートをあしらった紋章が刻まれてたいそう可愛らしい見た目だがもちろんオスである

超神化1弾では夏季限定イラスト、同2弾では10月31日までハロウィン限定イラスト、同3弾ではバレンタイン限定イラストが登場している。

性能面では体力が最高値タイの150まで伸びた上に優秀なお助け相性のおかげで超神化2弾までは事実上の1強状態だった。超神化4弾で排出されたマジンフォームはお助け相性こそ変更されたものの、それを上回る体力160を持つ。

ちなみにティナは「色がキレイなクワガタ」を好む(その割にはこんなのを使ったこともある)が、ニジイロクワガタは特にお気に入りのようで、新ムシキングに登場する3色全てを過去のイベントバトルで使用したことがある。赤(2016セカンド)と青(激闘4弾・超神化4弾覚醒)は透かし入りカードも存在する。


体長について

激闘編より前のカードに記載されている大型以上の体長は実物よりはるかにデカいことに注意(実物は最大でも70mm弱なのに対し超大型で83mm、大型でも76mm前後)。同様の現象は他にルイスツノヒョウタンクワガタでも確認できた。双方とも激闘編では実物に近いサイズに修正されている。(ただし激闘編以降現実よりも小柄なサイズ設定がされたファブリースノコギリクワガタ、現実よりも大柄な体格で設定されたフンボルトヒナカブトなど激闘編以降でも誤ったサイズ設定のムシはいる。)


どうぶつの森

4作目の「おいでよ」から登場。シリーズ初の外国産クワガタムシである。

他の外国産カブトムシやクワガタムシとは異なり、ヤシの木ではなく広葉樹(針葉樹)に集まる特徴があり、探し当てるのは少々手間が掛かる。

あつまれ」においてはヤシの木にも集まるようになったり、シリーズ通して同価格帯のオオクワガタよりも活動時期・活動時間帯が長く捕獲しやすいためか売却額が従来の10000ベルから6000ベルへと低下しており、やや旨味が減ってしまった。


関連タグ

クワガタムシ 虹色

パプアキンイロクワガタ:同じ「キンイロクワガタ亜科」に分類されるクワガタ


甲虫王者ムシキング関連


外部リンク

英語版Wikipedia:https://en.wikipedia.org/wiki/Phalacrognathus_muelleri

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