概要
サービス、それが優れたものであるならばユーザーは多数集まる。その中には当然バカが一定数存在する。
特にそれがオープンなサービスであるにも拘わらず、それを意識させないつくりの場合、クローズなサービスと勘違いしたユーザーや、もともとアレなユーザーがアレな言動を行い、さらに注目を集めることになる。
Twitterとの関係
この言葉は特にオープンなサービスであり、ユーザーを選択しないTwitterでの事例が多く、特に反社会的行為を面白がって拡散・投稿するなどして事件沙汰を起こす迷惑なユーザーの存在から生まれた俗称である。
当然、この言葉のニュアンスには軽蔑の意味も含まれるため、利用には注意が必要である。
特にこの言葉が生まれた2013年夏頃はこのような事件が立て続けに発生しニュースでも大きく取り上げられた。
一方、この種のバカはfacebookなどのほかのSNSサービスやyoutubeやニコニコ動画、Instagramのストーリー機能やTikTokなどの動画サイトなどでも存在する。
一例
複数の事例が存在するが、ここではパターンに分けて説明する。
反社会的行為
ここでは具体的な例を示す。
- 従業員が商品や備品で遊んだり、守秘義務違反や客への悪口を公開
- 悪行の武勇伝晒し
- 客として訪れた飲食店で備品の醤油瓶を鼻の穴に入れたり口にくわえたりし、その写真をTwitterに投稿
- 公共の場や店内で全裸や下着姿になるなどしてふざけた写真、性行為中などのわいせつな写真を掲載する
- 店の客が従業員に対して激頏し土下座をさせた上で写真を撮りアップする
- USJで迷惑行為を行ったことを自慢気にTwitterで宣言
- 北海道警のパトカーの屋根に乗った写真を自慢気にTwitterに投稿
- 未成年の飲酒、万引きなどの犯罪行為、立入禁止の場所への侵入、カンニング、乱れた性生活などの不道徳な行為を自慢する
- 乗用車で通学路を暴走し、小中学生を威圧する様子を動画として掲載。犯人曰く「道を広がって歩く様子を学校にわからせたかった」
- コミケにおける徹夜や転売、スリ自慢。
- ゲイの性犯罪者による、泥酔者を狙った性犯罪自慢。
- ストーカー犯罪の様子を書き記す
- 女性有名人に対するセクハラ的なクソリプを執拗に送る
- くら寿司で生魚をゴミ箱に投げ入れ、その魚を調理する動画を投稿
- セブンイレブンのおでんを口の中に入れた後吐き出し、陳列されているたばこでバカ踊りをする動画を自慢気に投稿。おでんツンツン男の方がマシだと言われている。
- 男子高校生がコンビニのリーチインから取り出した水をそのままドヤ顔で飲む動画を投稿。後日、彼らの通う高校が事実確認を行ったところ、この水は既に男子高校生らが購入したものだったことが判明。
- ドミノピザの女性店員が厨房でピザを食べながら他のピザをカットする様子を映した動画が投稿される。
- すき家で調理器具を股間に挟む事件が発生
- 大戸屋でマスクを被った男が下半身を露出して局部にお盆を当てる事件が発生。また、同一人物と思われる男が食べ物を口の中に入れた後吐き出す動画も投稿されている
- ALSOK神戸支社に勤務する男性が車を運転してクラクションを鳴らし捲って迷惑かける動画を投稿。
- 福岡県の某マンションの下請け作業員が飲料水用の受水槽の中に入り泳ぐ動画を投稿。
- イオン板橋ショッピングセンターで複数人の男が買い物用カートを下りエスカレーターへ落として遊ぶ様子をTikTokに投稿。
- CoCo壱のアルバイト店員が、賄いに自身の陰毛を振りかける様子の動画を投稿。
- ホビージャパンの編集者がクソにたかるウジ虫野郎を援護する意見をTwitterに投稿し、大炎上。編集者は解雇され、同社の常務取締役・編集長・副編集長はそれぞれ取締役・副編集長・デスクに降格処分。
デマッター
また、もう一つの流れにおいてはインターネット上には根拠のない、あるいはまだ調査ができていない情報の拡散のために行動している人々が存在する。
これらの主張は基本的に「自分の周辺のみで語る」「一般的な情報源をあまり用いず、特殊な情報源を用いたがる」「広く情報を集めようともしない、あるいは情報をシャットダウンしている」などの特徴がみられるように思われる。
一方「正しい情報は所有しているが偏向報道や捏造記事を目的としているためその情報を自ら出さない」ということも考えられる。またこれらに関しては信憑性を増すために、一部だけ本当のことを記述する場合も存在する。
それまでのホームページであるとかブログであるとかのインターネットメディアにおいては、情報を収集しようとしない人にとっては人目に触れることがそれほど多くなかったことや、自らに都合の悪い意見は封殺することが可能であるため、あまり問題にならかなった。
しかし多種多数の人間が存在するTwitter上においてはそれらの根拠のない、あるいは乏しい情報を主張しても、真偽を判断可能な人間、あるいはその根拠を覆す別の情報などが速やかにあらわれ、その主張が誤りであることが明らかとなる場合が多く、拡散する側もそれを制御できる方法も限られている。
さらに言えば、そのようなユーザーは基本的に自らの発言の責任をとることは稀であり、それを良い事に悪意目的で意図的にデタラメを撒き散らす輩も多い。
この項目は具体例を出すといろいろ面倒な問題が発生しやすいため適当にワードだけを記載。この場合、本人が虚偽だと気づいていない場合や、拡散の意図が存在する場合があることが厄介である。
ここに列挙したワードにかかわるすべてがそれに当てはまるわけではないので注意されたし。
また、政治や思想面など、専門外の事項に首を突っ込み、誤ったにわか知識を晒して無能扱いされるケースもしばしば。
専門のことに関しても知識があやふやであることが暴露されるユーザーも存在し、時には一般的に優秀であるとみなされる職業、例えば政治家や弁護士などがそのような状況に陥る事例も存在する。
彼らも上記ユーザーと同じ扱いを受けることがある。
発覚後の扱い
「犯罪」をしている事を自ら世間に暴露しているため、当然ながら良くて炎上、更には警察に逮捕されたり職場を懲戒免職される場合が多い。
また、それまでの発言や画像などから個人情報の特定が行われたり、関係機関各種への通報の対象( 実際に警察沙汰になった場合も )となったり、クソリプ、画像が存在する場合クソコラの標的となったりする場合がある。さらに有名人や団体の場合そのことを揶揄したあだ名がつけられたりする場合がある。
要するに
インターネットは公共のネットワークであり、不特定多数が閲覧する可能性が存在する。
むろん、その中でも会員制SNSなど、「特定のユーザーしか閲覧できない」サービスも存在はする。
ところが、会員制であってもオープンなサービス、例えばブログなどでも「特定人物しか見ない」と誤解しているユーザーも存在するため、本来一般人に公開してはならないコンテンツや情報をアップロードしてしまう人も存在するわけである。
こうした行為を行う者はそれらのサービスを仲間内でしか使用しないことを前提として構築しており、大抵情報管理が甘く、自身の個人情報、例えば本名や通学先、勤務先を掲載していたり、基本的に個人で利用する際には本名を登録する必要があるFacebookにリンクを張っていたり、また容易に行動範囲が特定されうる地域名や建物名、よく行く場所などの写真を掲載していることが多いためである。
そしてよりによって利用者が多いTwitter等で、自分の首を絞めるような情報や醜さを暴露してしまったことで、リアルの信用失墜や警察沙汰に繋がってしまうのである。
わざわざ投稿しなければバレないだろうに、と思うとやはりバカ発見器と呼ばれても仕方無いのかも知れない。
また公人として扱われるようなユーザーであっても、一般人と思われるユーザーのリプライに対して腹を立て暴言を吐いたり、一方的にブロックしたり、事実関係を十分確認せずデリケートな社会問題に関する発言を行うなどのケースが後を絶たない。
仮にやったとしても決して消える訳でなく、投稿した本人が取り消しても閲覧した第三者が拡散させてしまい事態が深刻化するケースが少なくない(実際に会社を退職に追い込まれたケースもある)。これは『デジタルタトゥー』と呼ばれ目に見えない一生残る傷として例えられている。
IT関連の専門家からは「投稿すればそれが世界中に広まるという前提に立つことが重要」として注意を呼び掛けている。
影響
最近ではTwitterユーザーがアルバイトの面接で「Twitterをやっているか?」と聞かれ「やっている」と答えると「ご縁が無いということで」と落とされるという事例も報告されているらしい。
企業としては、誰がいつ軽い気持ちで信用失墜を犯すか分からない世の中になったため、莫大な金銭的被害を抑えたいという気持ちもあるのだろう。
芸能人の場合は「私的にSNSアカウントを作らない」よう所属事務所との契約に盛り込まれている場合も存在する。これを破ってこっそり裏アカウントを作っていたのがバレて処分を受けたケースも存在する。
海外におけるバカ発見器
違法薬物の使用や人種差別発言などがバレたり機密情報を掲載してしまい仕事を失う事例も多い。
その他にも戦争中は不用意なSNSへの投稿で前線基地の位置や武器の置き場所がバレて、「炎上(物理)」に直結する事態を招いている事例がいくつか起こっている。
2015年にイスラム国メンバーのニュージーランド人男性が位置情報をオフにしないままツイートし続けた結果、組織のアジトが丸バレになってしまったという事件はバカッター史上最大のスケールの事件として話題となった。
ウクライナ侵攻でもロシア側のPMC「ワグネル」を取材した親ロシア派記者が基地前でメンバーの写真を掲載してテレグラムに掲載したため、twitterなどの他のSNSに拡散されてウクライナ軍に位置を把握されHIMARSを叩き込まれる事件などが発生している。
Pixivの作品タグとして
バカッタータグとともに上記のような事件で拡散された写真を元にしたキャラクターのタグとして使われる。作品数的には「バカッター」タグの方が多い。
関連タグ
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