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ボウガン(bowgun)とは株式会社ボウガンが商標登録、販売している競技用クロスボウを指す。

転じてクロスボウの通称として用いられる。


概要

矢を弓や板バネの力で射出する武器、またはスポーツ用品を指す和製英語


もともとはクレー射撃用品などを取り扱っている株式会社ボウガンが輸入販売していた、射撃競技向けのクロスボウ製品を示す言葉であった。平たく言うと粘着テープに対する「セロテープ」、付箋に対する「ポストイット」のような名称である。


射撃競技向けのため現在の材料や技術を使って高精度・安全で使いやすいように作られており、古典的なクロスボウとは大きく形状が異なっている部分が多い。同社の製品ではアーチェリーの弓に似た構造や銃のようなスコープなど、現代の弓(ボウ)と銃(ガン)両方の特徴が組み込まれている。


一方で、クロスボウ全般を指す俗語として使われている面もある。

クロスボウは殺傷力を有する武器であるにもかかわらず、火薬もガスも使用せず弾性エネルギーのみで発射する為に銃刀法に抵触しない、一種の脱法的な武器として出回っていた面があった(一応青少年保護育成条例で有害玩具として指定こそされていたものの、殺傷力がある+発射音が小さいという特徴を持つにもかかわらず、高威力すぎるエアガンやレーザーポインター、警棒などと同程度の扱い)。


このような特性から、用いた殺人(未遂)や傷害、動物虐待、器物損壊などの犯罪に使われてしまうことが多々あり社会問題となっていた。単純所持を規制する改正銃刀法が成立したのは2021年のことであるが、それまでに通販などでも簡単に入手できたことなどから現在巷にどれぐらい出回っているか、そのうち何割が回収されたかは不明瞭である。


関連事件が起こるたびに一部マスコミが頑なにクロスボウの俗称として「ボウガン」「ボーガン」を使いづけてきたために、クロスボウではなくボウガンが正式名称だと思っている人も少なからず居る、というかおそらく詳しくない人にとってはボウガンの方が通りが良い、大手企業なども商標が切れる前から気にせずボウガンという名称を使っているという実情がある(なお、こうした点を気にしていたマスコミ各社では「洋弓銃」「クロスボウ」とした方が良いというガイドラインがあったり、株式会社ボウガンのもの以外はボウガンと表記しないなどのルールを設けていたケースもある)。


以上のような背景がある為に、創作の中で「ボウガン」という名称を無許可で使用してしまうと商標権の侵害、あるいは矛盾点としてツッコミどころ(株式会社ボウガンは1968年創設のため、それ以前が舞台だったり異世界が舞台など)になってしまう可能性がある。


ただし、近年では株式会社ボウガンが「普遍名詞化したことで商標登録の役目は終えている」として商標を更新しておらず、商標権の侵害を細かく訴えるようなこともしていないという実情がある。「元々は特定の会社が輸入したクロスボウにつけていた商品名である」「失効したとは言え商標登録されていた時期がある」という点と通りの良さ、どちらを取るかは最終的に自己判断で。


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外部リンク

ボウガン - Wikipedia

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