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概要

福岡市営地下鉄の一路線で、橋本(福岡県福岡市西区)~博多(同市博多区)間を結ぶ。ラインカラーは緑。

沿線には高校・大学が多く、学生の利用率が高い。駅ナンバリングをみてもわかるように、橋本駅が起点となっている。


建設コスト圧縮の為に九州で唯一のリニア式ミニ地下鉄を採用。それもありこれまでの空港線・箱崎線と比較して車両規格やトンネル構造に至る所までが縮小される形となった(但し車両の横幅は七隈線の方が僅かに広い)。当線は標準軌で敷設された。


2005年2月3日、最初の区間である天神南〜橋本間が開業。天神南駅と空港線天神駅の「改札外乗り換え」の特例が設定されたが、両駅を結ぶ天神地下街の移動距離が長く、乗り換え客は不便を強いられていた。

2023年3月27日、天神南〜博多間が延伸開業し、先述の乗り換え特例が廃止。延伸区間途中のキャナルシティ博多付近に、中間駅の櫛田神社前駅が設けられた。


駅一覧

駅番号駅名読み駅シンボルマーク乗換え等特記事項
N01橋本はしもと飯盛山と紅葉橋本車両基地所在。始発駅
N02次郎丸じろうまるホタル
N03賀茂かもナマズ福岡歯科大学・福岡歯科大学医科歯科総合病院最寄
N04野芥のけ水に浮かぶ椿の花
N05梅林うめばやし梅の花とつぼみ
N06福大前ふくだいまえ角帽(学生帽)をかぶったトンビ福岡大学・福岡大学病院最寄
N07七隈ななくま七車の紋(六角形が7つ)
N08金山かなやま三角形と虹
N09茶山ちゃやまお茶の新芽
N10別府べふ別府大橋【旧筑肥線跨線橋】と雲で『別府』の『べ』を図案化城南区役所・中村学園大学最寄。かつてほぼ同位置に旧筑肥線鳥飼駅があった。
N11六本松ろっぽんまつ松の木副駅名「科学館前」。六本松421(福岡市科学館など)・福岡高等裁判所福岡地方裁判所福岡家庭裁判所最寄
N12桜坂さくらざか舞い散る桜
N13薬院大通やくいんおおどおり象と花副駅名「動植物園口」福岡市動植物園最寄
N14薬院やくいん乳鉢と乳棒西鉄天神大牟田線乗換え
N15渡辺通わたなべどおりチンチン電車サンセルコショッピングセンター最寄。
N16天神南てんじんみなみ通りゃんせ」をする子供福岡市役所最寄。福岡市営地下鉄空港線天神駅に至近。西鉄天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅】乗換え
N17櫛田神社前くしだじんじゃまえ櫛田神社の『銀杏(ぎなん。「ぎんなん」の博多弁読み)の葉』と博多祇園山笠の『舁き縄(かきなわ)』 櫛田神社・キャナルシティ博多最寄。空港線祇園駅に至近。
N18【K11】博多はかた空港線と同じく博多献上模様空港線鹿児島本線福北ゆたか線山陽新幹線九州新幹線博多南線乗換え。終着駅

なお駅構内での夜間滞泊は基本的に橋本駅以外では行われず、終電時までにほぼ全ての車両が車両基地に入庫するようなダイヤが組まれている。

橋本車両基地は、リニア式ミニ地下鉄では日本初の地上車両基地。


使用車両

最後尾車両の運転席は自由に入ってよい。地下である上に後ろ向きだが、ロマンスカーばりの全面展望が楽しめる特等席である。

博多延伸の際2次車4編成が追加増備され、3000A系と名乗ることになった。1次車との識別点は、側面窓周りが濃緑色から水色に変わったこと(正面裾は水色縦ストライプ帯から水色帯に変更)。また従来車と比較して座面の60mm嵩上げ、吊手の増設と形状変更、液晶式車内案内表示器の設置など車内の細かな改善が行われている。


エピソード

路線名の決定

路線名を決めるにあたって公募した結果、1位は福岡市内線の路線名としても使われた「城南線」であったが、福岡市内線において西鉄福岡市での長年に渡る確執(※)があったため「城南線」の使用については断念する形になった。

七隈線の名称が採用された理由は、「七隈」という地名が鎌倉時代から使われていたというのと、七隈付近が路線の中央にあるとの理由からである。

ちなみに2位は「福大線」で「七隈線」は3位であった。


(※)明治時代の軌道開業時に福岡市と結んだ協定(開業後、一定の期間の後に市営化すること。市営化までの間は毎年福岡市に上納金を支払うこと。)の効力の有無に関わる紛争に端を発する。軌道線廃止後の軌道撤去時における軌道用地の所有権および撤去費用の負担の所在などでもこれで揉めている。他にも、西鉄と福岡市には西鉄福岡駅の高架化の際にも費用分担等で対立していた経緯があった(福岡市が渡辺通りの拡幅を行うため西鉄福岡駅の移転と高架化の費用分担を福岡市にも要求したがこちらも揉めに揉めまくった)。地下鉄七隈線の開通時においても協力よりも客を奪いあう対立的な姿勢を崩しておらず、他の大都市と比較して交通ネットワークの構築が進んでいない要因の1つであるともいわれている。


建設中の陥没事故

2016年11月8日に建設区間である博多駅前の道路で大規模な陥没事故が発生(博多駅前2丁目「はかた駅前通り」直下)、文字通りの大穴が空き周辺道路を封鎖する騒ぎとなった。幸いにも発生時間が早朝であったことや現場や警察の封鎖が間に合い事故に巻き込まれた人および車が無く、またその後の福岡市側の迅速な対応により一週間ほどで寸断されたライフラインを修復、陥没した道路も修復されることになった。原因は軟弱な地盤にNATM工法(新オーストリアトンネル工法。本来は頑丈な地盤で施工する工法)を採用したことなどといわれている。

2019年7月12日に、当該現場の掘削を再開。原因調査、現場の水抜き・土砂撤去と地盤の安定に2年8か月を費やす事になった。


関連タグ

福岡市交通局

福岡市営地下鉄

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