概要
福岡市博多区にあるJR九州・JR西日本・福岡市交通局(福岡市営地下鉄)の駅。福岡市の博多側にあり、福岡側にある西鉄福岡(天神)駅とのアクセスについては、地下鉄か西日本鉄道のバスを使用すればよい。
1889年(明治22年)12月11日、民間経営の九州鉄道により現在のJR九州鹿児島本線が千歳川仮停車場(筑後川北岸)まで開業した際に始発駅として開設された。九州内最古の鉄道駅のひとつである。
1963年(昭和38年)12月に現在地に移転。1975年(昭和50年)3月10日には山陽新幹線が全通し新幹線が乗り入れた。
1983年(昭和58年)3月に福岡市営地下鉄空港線(当時は1号線)が開業(この当時は仮駅で1985年(昭和60年)3月に国鉄博多駅直下に本駅完成)。同時に筑肥線の博多~姪浜間が廃止された。
2011年(平成23年)3月12日には九州新幹線が新八代駅から当駅まで開業し全通した。これに合わせて博多口側に開業以来4代目となる新駅舎の建設が進められ、九州新幹線開業に先立つ3月3日に「JR博多シティ」としてオープンしている。「JR博多シティ」の核テナントは阪急百貨店と東急ハンズである。
近隣には複数の商業施設があり、博多バスターミナルとはペデストリアンデッキで直結している。
2023年3月27日には福岡市営地下鉄七隈線が延伸、同線の終着駅となった。当初は2020年度延伸の予定であったが、延伸工事中に同駅前で大規模な陥没事故が発生してしまい、事故現場については地盤改良工事後に本工事を再開したため、完成時期がずれ込んだ。
駅構造
JR九州・JR西日本
新幹線、在来線ともに高架駅である。
在来線
鹿児島本線・福北ゆたか線(篠栗線方面)が発着。在来線ホームは2階にあり4面8線である。福北ゆたか線は構造上7・8番線しか入れない(基本は8番乗り場から発車)。
乗り場 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1~4 | 鹿児島本線 | 北行 | 小倉・門司港方面、別府(別府温泉郷)・大分(日豊本線直通)方面 |
3~7 | 鹿児島本線 | 南行 | 二日市・大牟田・熊本・佐世保(長崎本線直通)方面 |
8 | 福北ゆたか線 | 東行 | 篠栗・直方方面 |
新幹線
新幹線は3面6線の駅でホームは3階にある。
11・14~16番線は主に九州新幹線鹿児島中央方面の列車が、12~14番線は山陽新幹線新大阪・東京方面の列車が使用する。在来線扱いの博多南線の列車は11・14~16番線から発車する。
11番線は博多南・鹿児島中央方面への折り返し専用。また、13番線は主に当駅折り返しののぞみが使用している。
福岡市営地下鉄
ホームは空港線、七隈線とも1面2線。改札内で乗り換えられるものの、両線のホームは150m離れている。
補足
上記に示した通り、博多駅からは2つの「別府」駅に行くことができるが、ホームの位置がそれぞれ高架・地下と異なるとはいえ、双方の別府駅は同じ漢字とはいえ、読み方が異なる上、目的地を誤るとあさっての方角に飛ばされるので注意を要する(念のためもう一度説明すると、別府温泉郷のない方が地下鉄七隈線の別府駅)。
利用状況
近況
JR九州
- 2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は、119,562人である。
- 増加率は顕著で2011年(平成23年度)に10万人を突破しており、武蔵小杉駅※1同様、首都圏や京阪神の多くの駅をごぼう抜きしている。
- 電車特定区間外の駅では名古屋駅に次いで2位。
福岡市営地下鉄
- 2023年度(令和5年度)の空港線の1日平均乗車人員は82,086人であり、乗降人員は164,172人。七隈線の1日平均乗車人員は23,477人であり、乗降人員は46,953人。
- これは天神駅に次いで多く、天神駅よりも増加が顕著になっている。
JR西日本
- 2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員は23,141人である。
- 但し、九州新幹線直通利用者はカウントされないので実乗車人員はこれより多い。
年度別利用状況比較表
事業者名 | JR九州 | JR西日本 | ||
---|---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 98,353人 | 196,706人 | 17,123人 | 34,246人 |
2009年(平成21年)度 | 96,518人 | 193,036人 | 15,853人 | 31,706人 |
2010年(平成22年)度 | 99,006人 | 198,012人 | 16,617人 | 33,234人 |
2011年(平成23年)度 | 107,112人 | 214,224人 | 17,793人 | 35,586人 |
2012年(平成24年)度 | 108,867人 | 217,734人 | 18,075人 | 36,150人 |
2013年(平成25年)度 | 112,288人 | 224,576人 | 19,018人 | 38,036人 |
2014年(平成26年)度 | 113,566人 | 227,132人 | 19,315人 | 38,630人 |
2015年(平成27年)度 | 118,082人 | 236,164人 | 20,406人 | 40,812人 |
2016年(平成28年)度 | 121,370人 | 242,740人 | 20,700人 | 41,400人 |
2017年(平成29年)度 | 124,436人 | 248,872人 | 21,902人 | 43,804人 |
2018年(平成29年)度 | 126,213人 | 252,426人 | 22,956人 | 45,912人 |
2019年(令和元年)度 | 126,627人 | 253,254人 | 22,741人 | 45,482人 |
2020年(令和2年)度 | 87,674人 | 175,348人 | 10,777人 | 21,554人 |
2021年(令和3年)度 | 93,823人 | 187,646人 | 13,016人 | 26,032人 |
2022年(令和4年)度 | 108,383人 | 216,766人 | 19,320人 | 38,640人 |
2023年(令和5年)度 | 119,562人 | 239,124人 |
事業者名 | 福岡市営地下鉄 | |||
---|---|---|---|---|
路線名 | 空港線 | 七熊線 | ||
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 55,238人 | 110,476人 | ||
2009年(平成21年)度 | 52,879人 | 105,758人 | ||
2010年(平成22年)度 | 53,753人 | 107,506人 | ||
2011年(平成23年)度 | 61,496人 | 122,992人 | ||
2012年(平成24年)度 | 63,357人 | 126,714人 | ||
2013年(平成25年)度 | 66,514人 | 133,028人 | ||
2014年(平成26年)度 | 69,711人 | 139,422人 | ||
2015年(平成27年)度 | 73,938人 | 147,876人 | ||
2016年(平成28年)度 | 76,366人 | 152,732人 | ||
2017年(平成29年)度 | 79,046人 | 158,092人 | ||
2018年(平成30年)度 | 82,154人 | 164,308人 | ||
2019年(令和元年)度 | 82,086人 | 164,172人 | ||
2020年(令和2年)度 | 46,101人 | 92,202人 | ||
2021年(令和3年)度 | 53,021人 | 106,042人 | ||
2022年(令和4年)度 | 68,449人 | 136,898人 | 23,141人 | 46,282人 |
2023年(令和5年)度 | 69,743人 | 139,486人 | 23,477人 | 46,953人 |
備考
※1 JR各社の博多駅、武蔵小杉駅、千葉駅、町田駅、三ノ宮駅、柏駅との乗車人員比較表。これを見れば千葉駅、町田駅、三ノ宮駅、柏駅より博多駅や武蔵小杉駅の増加率が顕著だと解る。
事業者名 | JR九州 | JR東日本 | JR東日本 | |||
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駅名 | 博多駅 | 武蔵小杉駅 | 千葉駅 | |||
年度 | 乗車人員 | 増減率 | 乗車人員 | 増減率 | 乗車人員 | 増減率 |
2008年(平成20年)度 | 98,353人 | 77,193人 | 107,122人 | |||
2009年(平成21年)度 | 96,518人 | -1.9% | 76,831人 | -0.5% | 106,434人 | -0.6% |
2010年(平成22年)度 | 99,006人 | +2.6% | 99,617人 | +29.7% | 105,777人 | -0.6% |
2011年(平成23年)度 | 107,112人 | +8.2% | 103,624人 | +4.0% | 104,788人 | -0.9% |
2012年(平成24年)度 | 108,867人 | +1.6% | 108,046人 | +4.3% | 104,646人 | -0.1% |
2013年(平成25年)度 | 112,288人 | +3.1% | 115,262人 | +6.7% | 105,812人 | +1.1% |
2014年(平成26年)度 | 113,566人 | +1.1% | 119,604人 | +3.8% | 103,592人 | -2.1% |
2015年(平成27年)度 | 118,082人 | +4.0% | 124,325人 | +3.9% | 104,503人 | +0.9% |
2016年(平成28年)度 | 121,370人 | +2.8% | 128,079人 | +3.0% | 105,205人 | +0.7% |
2017年(平成29年)度 | 124,436人 | +2.5% | 129,637人 | +1.2% | 105,807人 | +0.6% |
2018年(平成30年)度 | 126,213人 | +1.4% | 130,752人 | +0.9% | 108,121人 | +2.2% |
2019年(令和元年)度 | 126,627人 | +0.3% | 129,194人 | -1.2% | 107,829人 | -0.3% |
事業者名 | JR西日本 | JR東日本 | JR東日本 | |||
駅名 | 三ノ宮駅 | 町田駅 | 柏駅 | |||
年度 | 乗車人員 | 増減率 | 乗車人員 | 増減率 | 乗車人員 | 増減率 |
2008年(平成20年)度 | 121,018人 | 108,214人 | 124,311人 | |||
2009年(平成21年)度 | 117,663人 | -2.8% | 107,799人 | -0.4% | 121,803人 | -2.0% |
2010年(平成22年)度 | 117,616人 | -0.0% | 109,077人 | +1.2% | 119,825人 | -1.6% |
2011年(平成23年)度 | 117,800人 | +0.2% | 109,042人 | -0.0% | 118,611人 | -1.0% |
2012年(平成24年)度 | 119,125人 | +1.1% | 110,543人 | +1.4% | 119,064人 | +0.4% |
2013年(平成25年)度 | 120,763人 | +1.4% | 110,940人 | +0.4% | 121,061人 | +1.7% |
2014年(平成26年)度 | 118,646人 | -1.8% | 110,233人 | -0.6% | 119,671人 | -1.1% |
2015年(平成27年)度 | 121,332人 | +2.3% | 112,161人 | +1.7% | 123,104人 | +2.9% |
2016年(平成28年)度 | 122,954人 | +1.3% | 112,447人 | +0.3% | 124,190人 | +0.9% |
2017年(平成29年)度 | 124,169人 | +1.0% | 112,710人 | +0.2% | 125,354人 | +0.9% |
2018年(平成30年)度 | 124,917人 | +0.6% | 112,540人 | -0.2% | 126,276人 | +0.7% |
2019年(令和元年)度 | 125,134人 | +0.2% | 110,899人 | -1.5% | 125,490人 | -0.6% |
関連イラスト
隣の駅
※在来線特急「きらめき」、「有明」、「かもめ」、「みどり」、「ハウステンボス」、「ソニック」、「にちりんシーガイア」、「ゆふ」、「ゆふいんの森」、「かいおう」発着駅
JR新幹線 | ||||
---|---|---|---|---|
| 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
小倉駅 | 博多駅 | 新鳥栖駅 | ||
博多南線 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
博多駅 | 博多南駅 | |||
JR在来線 | ||||
鹿児島本線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 吉塚駅(JA01) | 博多駅(00) | 南福岡駅(JB03) | |
普通 | 吉塚駅(JA01) | 博多駅(00) | 竹下駅(JB01) | |
福北ゆたか線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 吉塚駅(JC01) | 博多駅(00) | ||
福岡市営地下鉄 | ||||
路線 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
空港線 | 祇園駅(K10) | 博多駅(K11) | 東比恵駅(K12) | 快速・普通とも |
七隈線 | 櫛田神社前駅(N17) | 博多駅(N18) |
関連項目
乗り入れ路線
福岡駅(あいの風とやま鉄道) 富山県高岡市の駅。2015年まではJR西日本北陸本線の駅だった。