概要
静岡県内にある飯田線の駅では唯一の有人駅並び駅長配置駅(直営・管理駅)である。
また、同県内にある各駅(出馬駅 - 小和田駅間)を管理している。
朝を中心に当駅始発の列車が多くある。また、特急「伊那路」や快速列車も停車する。
2006年までは当駅までトロッコ列車「トロッコファミリー号」が運行されていた。
また当駅と二俣線(現:天竜浜名湖鉄道)遠江二俣駅(現:天竜二俣駅)を結ぶ佐久間線が建設されていたが、1980年に工事は中止され未成線となった。
1日の乗車人数は120人程度。
駅名の由来は天竜川の対岸にある地名中部(なかっぺ)であり、当初は「なかっぺてんりゅう」と読んでいたが難読地名であることから現在の「ちゅうぶてんりゅう」読みに改称され、地名も後に「なかべ」読みに変更されている。
駅の南西にある細い鉄橋はかつて当駅から佐久間周波数変換所へ向けて伸びていた資材輸送用専用線の廃線跡を転用したものである。
歴史
1934年11月11日、当時の三信鉄道の終点「佐久間駅」として開業する。
1935年5月24日に中部天竜駅(なかっぺてんりゅうえき)と改称。
1936年11月10日に三信鉄道線が天竜山室駅(1955年廃止)まで延伸、途中駅となる。
1942年3月24日に漢字はそのままに読み方を「ちゅうぶてんりゅうえき」と改称を届出。
1943年8月1日に国有化され、鉄道省(→国鉄→JR東海)飯田線の駅となる。正式に改称されたのはこの時とされる。
1991年4月21日、構内に「佐久間レールパーク」(後述)がオープン。 →2009年11月1日に閉園。
佐久間レールパーク
かつて存在した中部天竜機関区の跡地を利用して開設された鉄道車両展示施設。中部天竜駅の入場券または乗車券で入場できた。
車両はほとんどが屋外保存で、建物内には鉄道部品などが展示されていた。
名古屋市に建設された『リニア・鉄道館』への移転に伴い、2009年11月1日をもって閉園した。
ほとんどの車両が移転されたが、165系クヤ165-1、ソ80形ソ180、ED62形ED62 14など、一部の選定から漏れた貴重な車両は解体されてしまった。
駅構造
島式ホーム1面2線と側線、列車交換が可能な地上駅。