曖昧さ回避
列車愛称の一つ。主に北海道内の特急列車である2と3について記載する。
- 国鉄が1950年11月8日〜1965年10月1日まで運行していた、上野駅〜青森駅間(東北本線・常磐線経由)を結ぶ夜行急行列車。
- 国鉄が1965年10月1日〜1971年7月1日まで運行していた、函館駅〜札幌駅・旭川駅間(函館本線・室蘭本線・千歳線経由)を結ぶ昼行特急列車。
- 国鉄→JR北海道が1971年7月1日から運行している、函館駅〜札幌駅間(函館本線・室蘭本線・千歳線経由)を結ぶ昼行特急列車。
概要
JR北海道が道南地区(函館市)と道央地区(札幌市を結ぶ主要優等列車として運行する特急列車。室蘭本線・千歳線経由なのは、函館本線の北側(山線)経由より距離は長くなるものの、カーブや勾配が少ないためである。
1988年の津軽海峡線開通の際、列車の系統分割により現在の運行区間となる。1994年にはキハ281系を使用した速達列車「スーパー北斗」が設定。「スーパー北斗」「北斗」の両列車は最高速度130km/h運転に引き上げられ、(2013年に最高速度120km/hに引き下げ・最速達列車廃止まで)函館駅〜札幌駅間最速3時間運転を実現していた。
2016年、「北斗」用キハ183系の代替用としてキハ261系を投入開始。キハ261系使用列車も「スーパー北斗」へ列車名を変更する事になり、2018年にキハ183系からキハ261系への置き換えが完了。以降は多客期の臨時列車でのみ「北斗」の名称が用いられ、「北斗」の定期列車はゼロとなったが、「これまでの旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきた」ことから、2年後の2020年に列車名「スーパー北斗」の「スーパー」を外し、列車名を「北斗」へ戻すことになった。
2022年10月に使用車両がキハ261系1000番台へ統一された。2024年3月のダイヤ改正で自由席が廃止され、全車指定席での運行となった。
停車駅(2021年3月現在)
函館駅-五稜郭駅-新函館北斗駅-〈大沼公園駅〉-森駅-八雲駅-長万部駅-〔洞爺駅〕-伊達紋別駅-東室蘭駅-〔登別駅〕-【白老駅】-苫小牧駅-南千歳駅-新札幌駅-札幌駅
※通過駅などについて
〈〉の駅・・・下り1・3・19・21、上り18・20・22号は通過
〔〕の駅・・・上り2号は通過
【】の駅・・・下り21号、上り2・4号は通過
補足
- 新函館北斗駅について:2016年3月、北海道新幹線の開業に際し停車駅へ昇格。新幹線列車との接続が図られている。
- 千歳駅について:下り23号のみ、2019年3月から南千歳駅の代わりに千歳駅に停車していた。これは札幌方面の最終列車に接続させるため。2021年3月のダイヤ改正で下り23号は廃止された。
- 白老駅について:白老町に整備した国立アイヌ民族博物館などの総合施設「ウポポイ」のアクセス向上のために2020年3月より一部列車が停車する。
使用車両
- キハ80系(キハ82系含む):運行開始〜1986年
- キハ56系:1969年10月~1970年2月(本来ダイヤ改正時に東北本線の特急つばさで使用されていたキハ80系を充当する予定だったが、キハ181系の製造が遅れたため、暫定的に使用された)
- キハ183系:1983年〜2018年(以降、多客臨のみ)
- キハ281系:1994年より「スーパー北斗」として投入、2022年9月まで使用。同年10月の臨時運用をもって引退。
- キハ283系:1998年より「スーパー北斗」として投入、2013年まで使用(以降、多客臨のみ)
- キハ261系(1000番台):2016年より「スーパー北斗」として投入
今後の予定
国土交通省によると、北海道新幹線の札幌延伸後は長万部駅〜札幌駅間に運行区間が短縮されるとのこと。
関連タグ
キハ80系 キハ82系 キハ183系 キハ281系 キハ283系 キハ261系
キハ285系:「北斗」系統の列車への投入が計画されていた