概要
キン肉万太郎たち新世代超人（ニュージェネレーション）と敵対する悪の超人たち。人類を下等生物と見下し、蹂躙する悪逆非道な種族。
ぶっちゃけて言えば、前作『キン肉マン』に登場した残虐超人、悪魔超人、完璧超人の三勢力を合わせた総称である。
後に『キン肉マン』初期に登場した悪の宇宙人（キン骨マン他）や、これといってどの派閥とも言われていないはぐれ超人など（キン肉タツノリを3日3晩リンチに掛けた悪党どもや、キン肉マンソルジャーに捕まえられた強盗超人など）もこのカテゴリに入ることになったようで、『Ⅱ世』になってからは「怪獣」の「カ」の字も出てこない。
現在ではⅠ世世代（王位争奪編以降）においてもこの用語が使用されるケースが多い。（なお、「王位争奪編」の扉絵ではキン肉マンスーパーフェニックスが「くそーっ キン肉マンたちに負けんような極悪超人をもっと募集せねば」と発言している）。
残虐は正義超人の一部、悪魔超人は元完璧超人始祖である悪魔将軍の傘下、完璧超人は従来の完璧超人なりの思想とそれぞれ三勢力とも単なる悪党ではなく自分たちなりの信念を持ち合わせる勢力として扱われ始め
悪行超人は要するにどの勢力とも繋がりはないが、かといって正義超人に当てはめるのも憚られる悪人集団という意味合いが近年で扱われつつある。
また、Ⅱ世では青年誌での掲載という事もあり、Ⅰ世世代の悪魔・完璧超人と違い、敵対する超人のみならず人間をも容赦無く殺戮するガチの悪党ばかりなのも特徴。
(一方で正義超人側も独善を振りかざしたり、守るべき人間を見下したり、悪行超人並に残虐だったり、人間を巻き添えにしたりする超人や、父親以上にスケベで自堕落で身勝手な面のある主人公など、問題のある超人を輩出しており、人格面の劣化という意味では割とどっこいどっこいだったりする)
初代『キン肉マン』の新シリーズ、「完璧・無量大数軍編」・「完璧超人始祖編」単行本の巻末質問コーナー「ゆで問答」にて、「『Ⅱ世』を連載するにあたって、敵を分かりやすくするために作ったカテゴリ」と解説されている。
登場初期は、三勢力の代表が「世界征服」を目的に結集し、悪の超人レスラー養成機関「d.M.p（デーモンプラント）」を立ち上げ、旧世代の正義超人たちを圧倒。その後、正義超人側も彼らに対抗するべく若き超人を育成する学校「HF（ヘラクレスファクトリー）」を開校するに至る。
後に悪魔超人首領であるサンシャインによって本部は倒壊されd.M.pは事実上の解散となったが、その後もその残党がたびたび登場し新世代超人たちと激戦を繰り広げる。
「超こち亀」では中川圭一から初代正義超人たちを紹介された際に両津勘吉が「正義超人と言えば悪行超人から人類を守ってたヒーローじゃないか」と言っているシーンがある。
『Ⅱ世』の時代では、悪魔将軍と並んでマンモスマン、キン肉マンスーパーフェニックスの3者が三強と呼ばれているようだ。
主な派閥
d.M.p
宇宙から突如襲来した悪行超人による武装組織。富士山を根城に、世界中を襲撃した。前述した通り内部派閥の構想により崩壊を迎え、残党は世界各地に散った。
ノーリスペクト
悪の宇宙人トリオ。かつてキン肉星で悪の限りを尽くした侵略者で、火事場のクソ力習得のために万太郎と戦った。
最凶悪行超人軍団
TVアニメ第1期の悪役。劇場版2作の悪党達が手を組んだ6人組。
悪魔の種子
新世代の悪魔超人で構成された6人組。またもミート君をバラバラにした。
キン肉星元老院
名前だけ見れば正義超人の組織だが、その実態はキン肉星第56代大王・キン肉タツノリの暗殺を画策し、その弟であるキン肉サダハルの存在を抹消しようとした悪行超人。
サダハルが完璧超人へ属するようになった元凶。詳細は肉のカーテンを参照。
五大刻
惑星の「マグネットパワー」を根こそぎ奪って死の星とし、邪魔者が全ていなくなった遠い未来で全てをやり直そうと目論む者達。
