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五行の編集履歴

2015-04-27 09:28:53 バージョン

五行

ごぎょう

古代中国で発祥した五行説における元素。木・火・土・金・水の五つ。

五行は、曜日名や惑星名でお馴染みの、つの元素のこと。それぞれ、木行、火行、土行、金行、水行とも呼ぶ。なお、ここでの「金」は黄金の事に限らず、金属全般を指す。

古代中国で、これらによって万物が成るという思想が生まれ、五行説五行思想と呼ばれる。西洋の四大元素とよく比較される。


成り立ち

五元素である事について、当時知られてた惑星が五つだったからという説がある。惑星が五つという事は、五行説の登場より先に知られており、五行と無関係な名前で呼ばれていた(木星なら歳星、金星なら太白)。各々の惑星に各々の元素が当てられた由来は、色・明るさ・動きによるものと言われる事もあるが、いまいちはっきりはしない。

なお、中文で惑星を行星と言ったりするようだが、近年に出来た言葉っぽいので、五つの行星で五行というわけでは無く、五行の星で行星って事なのだと思う。


五行間の関係、相生・相克

五行の間の有名な関係として、相生相剋という、じゃんけんの発展型のようなものがある。相生は、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生むという関係(木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木)。相剋(相克)は、木は土を倒し、土は水を倒し、水は火を倒し、火は金を倒し、金は木を倒すという関係(木 → 土 → 水 → 火 → 金 → 木)。


ただし例外があり、その事を相侮、相乗と呼ぶ。

相侮

1:木侮金

木が強すぎると、金の克制を受け付けず、逆に木が金を侮る

2:水虚火侮

水自身が弱いため、火を克制することができず、逆に火が水を侮る

相乗

1:木乗土

木が強すぎて、土を克し過ぎ、土の形成が不足する。

2:水虚土乗

水自身が弱いため、土剋水の力が相対的に強まって、水がさらに弱められること。


ただ、これらは後から別々に考えられたものらしい。

金が水を生む事については、金属表面水滴が付く事によるものという話が一般的な様子。金が木を倒す事については、金属のが木を切り倒すという解釈が一般的なようだが、金属の毒が植物を枯らすと解釈される事もあるようだ。

五行で馴染み深い「木火土金水(もっかどごんすい)」という並びは、相生の関係によるものになっている。五行で特に重視される「土」でなく「木」が筆頭となっているのは、季節が木行のから始まるイメージがあるからであろうか。


陰陽との融合、陰陽五行

陰陽と組み合わさって陰陽五行と呼ばれる。

木と火(特に火)は陽、金と水(特に水)は陰、土は中性とされる。


←陽 火・木・土・金・水 陰→


元々別に存在してた十干に、陰陽×五行の形で当てはめられたりもする。



ただ七曜については、太陽を陽、太陰)を陰と見なせば、もろ陰陽+五行になっているが、そういうわけで作られたのではなく、外国(諸説あり)から伝来して来た七曜に、そのまま対応する星の名前を入れただけなのではないかと思われる。その場合、日曜日は「太陽の日」を意味し、木曜日は「木の日」ではなく「木星の日」「歳星の日」を意味する事になる。

七曜の並び方も、陰陽五行とは関係なく、当時考えられていた七つの星の遠近順に由来していると言われる。ただ、陰陽+五行で解釈した場合、七曜の並び方は意外な整然さを見せる。


陰陽五行の段階では、五行の生成の物語も考えられたらしい。

水・火・木・金・土という順番で生成されたとされ、陰の中の特に冷たい部分が水を生み、その残りが金を生み、陽の中の特に熱い部分が火を生み、その残りが(となって)木を生み、余った四気が合わさって土を生んだとされる。

似たような生成が八卦にも見られるが、八卦の場合は陽→陽+陰、陰→陽+陰の形になっているのに対し、五行の場合は陽→陽+陽、陰→陰+陰の形になっている点は注意すべきだ所だと思う。


季節等との関係

五行と五つの要素の対応としては、有名な所では以下のようなものがある。


五行
含む)
方角中央西
季節土用
動物
惑星歳星熒惑(営惑)鎮星(填星)太白辰星

五大

同様に東洋で有名なもので、「地水火風空」というものがある。これはインドのものが密教で発展したもので、五大五輪?)と言うらしい。

西洋では日本で生まれたものと認識されているようで、英語版wikipediaではGodai(Japanese)となっている。

五行をモチーフとしているキャラクター


関連タグ

思想

陰陽 陰陽五行

四神 四大元素

七曜 八卦 十干 十二支


青春 朱夏 白秋 玄冬


じゃんけん 五芒星

惑星 一週間

元素 属性 エレメント

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