仮面ライダー龍騎のネタバレを含みます。
概要
その正体は幼い神崎優衣と士郎が「自分たちを守ってくれる強い存在」として描いたモンスターの絵が実体化したもの。
主に野生動物をモチーフとしているが、竜や鳳凰などといった架空の生物をモデルにした者や、マグナギガやワイルドボーダーのように最早原形をとどめていない者までさまざま。
共通する特徴としてはメカニカルな外観と原色系の鮮やかな体色が挙げられる。
士郎に選ばれた人間はミラーモンスターと契約することで仮面ライダーとなり、他のライダーやモンスターと戦うことが出来る。
但し、人間と意思疎通できる能力は恐らく持っておらず、契約者である仮面ライダーとの関係に特殊性は無い。
本編でも秋山蓮が「もしモンスターに意思があるのなら」という旨の発言をしている。
よって、契約とは基本的に、忠誠や愛情等の介在するような関係では無く、デッキの破損やカードの喪失が起こると契約破棄となり、捕食の対象に戻ってしまう。
また長期に渡り「エサ」を与えなかった場合も、飢えたモンスターの反逆にあい、同様の事態になる恐れがある。
しかしガイの契約モンスター・メタルゲラスは、契約主である芝浦淳が浅倉威に殺された際、激しい敵意を抱き復讐しようとしていたし、同様にライアの契約モンスターエビルダイバーも浅倉を敵と認識していたこともあり、一概に感情は皆無とも言い切れない面もある。
なお、放送当時のヒーローショーとかではしゃべっている者もいた(アギトのアンノウンとかもそうだが)。また、『鬼ヶ島の戦艦』に登場するオニ一族に飼い慣らされたゲルニュートは日本語をしゃべっている。
平成ライダーの怪人(全く人型ではない種族もいるので、文字通りモンスター・怪獣に近いが)には珍しく名前の共通する法則がない(他の作品ではモチーフ+分類・種族名になることが多い)。
なお、劇中では単に「モンスター」と呼称され、本放送当時の関連書籍等でもそれに倣い、「ミラーモンスター」と表記される例は少なかった(玩具のソフトビニール人形など1部の媒体で使用されていた程度)。
現在は「ミラーモンスター」が正式な名称として定着している。
最後は士郎が運命を書き換えたことで神崎兄妹が強くて恐ろしいモンスターの絵を描かないようになり、全てのミラーモンスターが消滅した。
実は現在知られているミラーモンスターはほんの一握りに過ぎず、神崎兄妹が幼少期に描いた絵の数がそれを示唆している。
なお、小説仮面ライダー龍騎においてはミラーモンスターは契約者以外の現実世界の人間に干渉できず(すなわち、悪の怪人にもかかわらず現実世界に殆どと言っていいほど害がない)、よりライダー同士の内輪もめという一面が強調されていた。
仮面ライダーディケイドの龍騎の世界では、契約モンスター以外のミラーモンスターはすべて絶滅しているという設定になっていた。
また、第一話では魔化魍を捕食していたりされたりしていた。
おそらく生き物は捕食できれば何でもいいようだ。
契約モンスター
※1「宇宙船」の「妄想戯画」に登場。
※2「仮面ライダーディケイド」に登場。
ガゼル系モンスター
・イガゼール(設定画のみ存在)
・ベガゼール(設定画のみ存在)
野生モンスター
・ディスパイダー→ディスパイダーリボーン
神崎士郎に仕えるモンスター
本編未登場のモンスター
・ジェノサバイバー(HERO SAGA)
・ベノヴァイパー(HERO SAGA)
・ブラックドラグランザー(HERO SAGA)
・エクソダイバー(妄想戯画)
小説版登場のモンスター
蛾のミラーモンスター
DRAGON KNIGHT版設定
本作では鏡の向こう側に存在する反地球のようなパラレルワールド、ベンタラに住む存在として登場。
当然仮面ライダーと契約して使役されたモンスターが登場するほか、敵の首領であるゼイビアックス将軍が数多くの個体を使役している。
ゼイビアックス将軍はある目的のために地球上から全人類を一気に転送する装置を製作しており、それに必要な地球人のDNAサンプルを集めるために配下のミラーモンスターに地球人の拉致を命じている。
本作ではミラーモンスターが人間を襲うのは他者の命令を受けている場合のみであり、仮面ライダーとの契約から解放されたりしたモンスターは人間を捕食することなくただベンタラを彷徨うだけとされている(ただし、後日談となる小説ではゼイビアックス将軍配下のミラーモンスターが彼の死により統率を失い、人間を捕食して増殖しているという設定になっている)。
また、原典では怪人の1種類という扱いだったゲルニュートがレッド・ミニオンという名前で戦闘員ポジションとして大量に登場しており、終盤ではホワイト・ミニオン(シアゴースト)→ブルー・ミニオン(レイドラグーン)と成長している。
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