概要
エックスの潜在能力、特に戦闘能力を最大限に引き出す能力をもつ究極のアーマー。
だがDr.ライト曰く、非常に強力であるが故に不完全であるらしい。
エックスの能力をぎりぎりまで引き出す反面、かかる負担も甚大。
長時間の装備はエックスに危険なほど負担をかけるため、ライト博士が禁断のアーマーとして封印していた。
これは設定上の話であり、ゲーム中では特に問題となることはないが、登場した際には隠し要素である代わりにゲームバランスを崩壊させるほどの性能を持っていることが多く、そういう意味では正に禁断のアーマーと言える。
ロックマンX4での活躍
ゲーム開始時に隠しコマンドを入力することにより、通常のアーマーパーツ(フォースアーマー)と入れ替わる形で出現。
基本的に通常のアーマーとほぼ同じであるが、ノヴァストライクが強化されており、使用回数が無限、発動中は完全な無敵状態となる(通常は特定の敵に使用するとダメージを受けてしまう)。
なお、コマンドが成功しているとエックスの基本カラーが僅かに変化する。
ロックマンX5での活躍
基本的な性能は前作と変わっていないが、ベースとも言えるフォースアーマーの劣化に伴い、こちらも弱体化してしまっている。
零空間ステージ3に隠されたカプセルを見つけると入手できる他、キャラ選択画面で隠しコマンドを入力した上でエックスで開始することで、アルティメットアーマーを初期装備とすることができる(後者だとフォースアーマーは消滅する)。
ちなみに前作と比べて微妙にカラーリングが変化している(敵として登場する際は前作と同一)。
また、零空間ステージ3をゼロで突破すると、アルティメットアーマーを装備したエックスがボスとして登場、ゼロを連れ戻すために戦いを挑んでくる。
プラズマチャージショットに加え、前作の特殊武器であるソウルボディ、フロストタワー、ダブルサイクロンのチャージ版で攻撃する。
しかし、ソウルボディは残像を飛ばす攻撃に、フロストタワーは次の氷柱が降るまでの間隔が大きくなったりとX4に比べいくらか弱体化している。
なぜかノヴァストライクは使わない。
ちなみに、チャージエフェクトはX4のものになっている。
ロックマンX6での活躍
隠し要素として存在するアーマー。
性能はゼットセイバーが使用可能である以外は前作と同一。
なお、カラーリングは黒を基本とした色調に変更されている(カスタム画面のみ以前のカラーリングで表示されている)。
また、ノヴァストライク使用時の効果音が変更された。
ロックマンX8での活躍
2周目以降、エックスのアイテム取得率を100%にすることで出現。
これまでと同様、ノヴァストライクが使用可能。威力も同武器のエネルギーの最大値に比例して増加、エネルギー残量によっては大抵のボスに即死級の大ダメージを与えられるようになった。
ただし、エネルギーを全て消費する都合で連発できない、ジャンプ時しか使えない、どれだけ威力が高まってもボスのライフが1残る、という欠点も追加された。
デザインは今までと違い、今作に登場するニュートラルアーマーを暗めの配色に変更したもの。
イカロスアーマー、ヘルメスアーマー装備時に発光する部分が紫色に光っている。
一見するとイカロス、ヘルメスとの互換性があるように見えるが、パーツを混合することは不可能。
ロックマンX コマンドミッションでの活躍
名称は文字数の関係で「アルティメットアーマ」と表示される。
ハイパーモードの一つとして登場。隠しボスを倒すことで使用できる。
過去のシリーズで使われたどのアーマーより大型かつ重装備となっている。
攻撃力と防御力が大きく上昇し、アクショントリガーは敵全体を連続攻撃できる上、高威力と非の打ち所のない性能。
ただし、回避率は一律0%となり、防御力もバリア(常時防御コマンド状態)のため、
ステータスに側に半減補正や属性耐性がかかり、
その上で防御ができLEも増加するXファイアの方が防御面では格段に優れている。
漫画版での活躍
アーマー自体の不安定さを反映するかのように、このアーマーを身にまとっている間のエックスは非常に情緒不安定である。
友であるフローズン・バッファリオを惨殺され、フロスト・キバトドスとの戦いに惨敗したエックスは、イレギュラーを「抹殺」するためのより強力な力を求め、かつてウェブ・スパイダスと死闘を繰り広げたカギキラ・ジャングルにて、ライト博士から警告を受けつつも身にまとう。
「そのアーマーは未完成じゃ その絶大な『力』は敵と共に己をも『死』に導きかねん できる事なら使用せんで欲しい・・・・ 諸刃の剣となる可能性を秘めた危険なものじゃ」
その後、ゼロがスラッシュ・ビストレオの武装列車を襲撃していた所、支援飛行メカに変形させたアーマーに乗ったエックスが、先んじてビストレオの乗るコマンダー車両を襲撃。
ビストレオはゼロを喰い止められなかった部下を容赦なく処刑し、ゼロを待ち構えていた所だったが、予定外の乱入者に少し驚きつつも、本来のエモノが来るまでのヒマ潰しと称してエックスに襲い掛かった。
そして、ゼロがコマンダー車両にたどりついたと同時に車両が爆発。
燃え盛る車両から現れたのは、粉々にされたビストレオの残骸と、侮蔑の言葉を吐きながら炎に包まれたレプリフォースの旗を掲げるエックスの姿だった。
「自分の部下を殺す奴が最後には命乞いまでした・・・・ み っ と も 無 い」
この時の「み っ と も 無 い」と言い放つシーンは岩本Xを象徴するシーンの一つであり、当時の読者にこのアーマーは使ってはいけないものという印象を深く植え付けた。
ゼロに対しても「俺の邪魔をするなら 君でも殺すよ」とまで言い放ち、ゼロも戸惑いを隠せなかった。
その後もストーム・フクロウルとマグマード・ドラグーンの二人を圧倒的な力で撃破。
復刊版での追加エピソードでは、フクロウルに容赦なくトドメを刺すシーンと、ドラグーンとの戦闘シーンが追加される。
ドラグーンに対してはアルティメットアーマーの強大なパワーで挑むも、自身の心に潜む弱さを見抜かれ、一時圧倒される。
意識が遠ざかる中、エックスは仲間達との繋がりをこの時僅かに思い出し、涙を流しながらドラグーンを撃破。
僅かではあるが本来の心を取り戻しかけていた描写が見られた。
「闘いは終わる・・・・『正義』が勝つ・・・・平和が来るのに・・・・なんで・・・涙がでてくるんだろう」
そしてラストバトルでジェネラルの気高い心に触れて本来の心を取り戻し、それに呼応するかのように、アーマーもアルティメットアーマーからフォースアーマーへと変化した。
ロックマンゼロシリーズでの扱い
シリーズに登場する敵キャラであるコピーエックスがゼロと戦う際、このアーマーになる。
しかし、見た目はエックスシリーズのそれとは大きく異なり、神々しくもどこか禍々しさを感じさせる天使のような造形をしている。
使用する技はエックスシリーズに登場した「ノヴァストライク」の他、バスターによるチャージショットやオリジナルのエックスは本来使用できないはずの「スライディング」を駆使してくる。
各パーツの性能
作中ではどのパーツがどのような効果を持っているかの詳細は不明(X8は除く)。
そのため、フォースアーマーの性能から推測したものを表記する。
ヘッドパーツ
X4
通常時の特殊武器のエネルギー消費が0になり、チャージ版は軽減する。
チャージ使用によってエネルギーが0となった場合、通常使用も不可能になる。
X5、X6
特殊武器のエネルギー消費を軽減する。
X8
地上で上+特殊武器ボタンで昇竜拳を繰り出す。
ノヴァストライクを除く、全ての特殊武器のエネルギー消費を0にする。
フットパーツ
X4~X6
ホバリング、エアダッシュが使用可能になる
X8
ジャンプ力、移動スピードアップ。
ダッシュで敵弾を回避できる。
ボディパーツ
X4~X6
ダメージの軽減。
ノヴァストライクが使用可能になる。
X8
ダメージの軽減、ダメージが全てリカバリーゲージになり、時間経過で減らなくなる。
X4の通常アーマーと違い、ノヴァストライクのゲージはダメージに影響されない(時間経過でリチャージされる)。
アームパーツ
X4~X6
プラズマチャージショット(内容はフォースアーマー参照)、特殊武器のチャージが使用可能になる。
X5とX6では地形貫通能力が削除されている。
X8
プラズマチャージショットが使用可能になる。
プラズマ弾の数に制限はない。
その他
このアーマーにはゲーム未登場の能力の設定として
- バスターからビームブレードを発生させる機能
- 背中のブースター(ノヴァストライク時に出現)で飛行する機能
- アーマー自体をボード状の支援飛行メカに変形・別働させる機能
が存在する。
また、X4限定版付属のキット「メガアーマー」(発売元:バンダイ)で立体化されている。
出現コマンド
X4/PS:「×ボタンを2回押してから、左6回入力し、L1ボタンとR2ボタンを押しながら決定。」
X4/SS:「Bボタンを2回押してから、左6回入力し、LボタンとRボタンを押しながら決定。」
X5:「上2回、下9回」の順に入力。
X6:「左を3回、右を1回」の順に入力。
X8:「左を3回、右を3回、左を4回、右を4回」の順に入力。※Windows版ではこのコマンドは使えない