その他のザンジバル
ガンダムシリーズにおけるザンジバル
概要
ジオン軍で唯一の大気圏内外両用艦。サイド3（月の裏側）と地球という長大な補給線を維持する目的で大気圏突入能力・大気圏内外の巡航能力を有する。
ミノフスキー・クラフトは搭載しておらず、飛行はリフティング・ボディによる揚力と熱核動力によって飛行し、着陸から離陸に長大なカタパルトやそれに相当するスペースが必要となる。また、大気圏離脱には専用のブースターを用いる。
MSカタパルトは装備しておらず、MSは船体側部か下部に設けられたハッチから自力発進する。艦載機の搭載数には諸説あり、6機とも9機とも言われる。
武装は前方固定式のメガ粒子砲および格納式の主砲・対空砲。艦首両舷には超大型ミサイル「Jミサイル」が埋めこみ式に一発ずつ配備されている。なお、メガ粒子砲の代わりに巨大投光器を装備していた艦があるなど、武装は艦により異っている。
改修型としてカタパルトの増設・武装などの改修を受けたザンジバルⅡ級なども存在する。
主なザンジバル級
ラグナレク
機動戦士ガンダムに登場。シャア・アズナブルがジオンのジャブロー攻略戦の後に宇宙に上がったホワイトベース追撃の為に搭乗、戦果を挙げ続けるものの、最終的にはホワイトベースとの交戦で撃沈されている（TV版のみ、劇場版では撃沈シーンはカットされている）。
以下は放映中には設定されていなかった、後付けによる設定（ラグナレグの名称も後付）
元々はトクワン大尉が指揮をするMA試験部隊が使用していた艦。ホワイトベース追撃の為にシャアに徴用され、徴用時艦内にビグロ、ザクレロ各1機とリック・ドム2機を搭載していた。
マダガスカル
機動戦士ガンダムに登場。
艦体を紫色に塗装されており、オデッサ作戦の敗北後、宇宙に脱出するマ・クベ大佐が乗艦した。
名称を示すものは作中ではなかったが、映画機動戦士ガンダムⅡ哀・戦士編のシナリオに名称が記されている。
ケルゲレン
機動戦士ガンダム第08MS小隊に登場。
ギニアス・サハリンの座乗艦として、チベットのラサ地下に設営されたアプサラス開発工場の電力供給源として使用されていた。
その後、病院船として負傷兵を乗せて宇宙へ脱出させる為に使用され、アイナ・サハリンの申し出た休戦協定の最中に発進を図るが、ギニアスが休戦協定を破ったため連邦軍側の報復としてジム・スナイパーの狙撃によって撃沈された。
一方、小説版では無事脱出に成功するという大きな違いがある。
ケラウノス
一年戦争時にソロモンで中破した物を連邦軍が回収・修理し運用試験したもの。
戦後、アナハイム・エレクトロニクスによって反ティターンズ組織に譲渡された艦。
艦首ブリッジは艦橋構造となっており、ブリッジ部分はサラミス級の規格に変更され、内部レイアウトもそれに準じた物が採用されている。
また、メインバーニアの配置が中央から左右に分割され、元のスペースはMSの格納用となっているが、ハンガーはジオン・連邦双方の規格の物が混在している。
カラバに合流し、改装を受けつつ各地を転々とするが、ニューギニア基地の戦闘で轟沈した。
キマイラ
MSVに登場するキマイラ隊の母艦。長らく設定のみの存在であったが、MSV-Rで詳細な設定とデザインが公開された。
ザンジバル改級に相当する艦であり、MSの搭載量増加のため船体後方にカーゴベイユニットを増設している。
カーゴベイユニットはMS射出用電磁式カタパルトデッキと格納庫、居住フロアで構成され、主に高機動型ゲルググ、ゲルググキャノンを搭載したとされている。
リリー・マルレーン
機動戦士ガンダム0083に登場。
シーマ・ガラハウの座乗艦にして、彼女が率いるシーマ艦隊の旗艦。ブリッジはシーマの趣味に合わせてか豪奢な装飾が施されている。
シーマ自らモビルスーツ隊の隊長として出撃する事が多い為、艦長は主に副官であるデトローフ・コッセルが務める。
ザンジバルⅡ級にカテゴライズされており、カタパルトの増設・武装の変更が成されている。
デラーズ紛争の最終局面で、味方機を帰艦させようとガイドビーコンを出したため位置を視認され、ガンダム試作3号機のメガビーム砲の直撃を受け轟沈した。
関連タグ
機動戦士ガンダム 機動戦士ガンダム第08MS小隊 機動戦士ガンダム0083 アドバンス・オブ・Ｚ
