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ホブゴブリンの編集履歴

2017-08-07 23:00:11 バージョン

ホブゴブリン

ほぶごぶりん

ヨーロッパの伝承などに登場する妖精の一種。またはファンタジー物の小説やゲームなどに登場する架空の種族のこと。

ヨーロッパの伝承などに登場する妖精の一種。またはファンタジー物の小説ゲームなどに登場する架空の種族のこと。


亜人の騎士


多くの場合はゲーム、特にコンピューターRPGに登場する「ゴブリン」の上位種族として登場する事が多い。基本的な個性は、その元となっているゴブリンのそれを踏襲する形になっている場合がほとんどである。


外見的イメージ

作品や描き手の解釈によって様々なのは言うまでも無いが。通常、ホブゴブリン単体で登場する事は有り得ないため。多くの場合、前述の様にゴブリンの姿形をほぼそのまま踏襲している事が多い。希により強い上位種である事を強調するため、大柄な種族(身長2mなど)として設定されたり。魔法的な超能力を有するとされる場合もある。


ただしいずれの場合にしても、何かしらの統一したキャラクターシルエットの様な物は、今のところ確立されてはいない。


妖精としてのホブゴブリン

英語表記では“Hobgoblin”と書き、凶暴なモンスターというよりは“悪戯をする悪い妖精”と言う認識である。日本人のイメージしやすい物で一番近い物は、映画の『グレムリン(Gremlins)』に出て来るグレムリン


元々は森などに住み、時折人里に現れては悪さをする妖精という存在。同じ様な悪戯をする妖精として「レプラコーン」や「ピクシー」などがあるが。ホブゴブリンの場合は根底に人間に対する悪意があるため、場合によっては対象者の人間を死に追いやるような事も平気でする。


英語表記でも分る通り、元々は“HobGoblin”という2つの英単語が合わさって出来た言葉で。この場合の“Hob”とは古英語で「大きい」とか「立派である」と言う意味を持つ接頭語である。また“Hob”という綴りのみで「悪魔」という意味を表す事もある。この様に本来は“Hobgoblin”と表記していた物が、時代が下るにつれて省略され、ただ単に“Goblin”と表記する様になった物を。20世紀に入ってゲーム開発者などが新たに掘り起こし、全く別の種族として再定義した物である。


ゴブリンの王

前述の様に本来は明確にゴブリンとホブゴブリンの違いなどはない。しかしながら時代が下って創作された物語の一部には、明確にホブゴブリンをゴブリン族の長であると位置づけた作品も存在する。


1986年に制作された映画『ラビリンス/魔王の迷宮(Labyrinth)』では、デヴィッド・ボウイ演じる“ゴブリン王”こと魔王ジャレスが登場するが。彼の設定はホブゴブリンであるとされている。この作品に登場する敵役は、ほぼ全てゴブリンであるが。その長である魔王ジャレスは妖艶で長身長髪の美青年として表現されている。また魔術的な力にも長けており、主人公の少女サラに忘却の魔法をかけたり。時間を逆戻りさせたりといった、ガンダルフも顔負けの超魔術を見せ付ける。


善性

一方でホブゴブリンは、時にイタズラをするものの、ブラウニーのようにある種の守護妖精として認知されていた節もある。児童書『スパイダーウィック家の謎』においては、お調子者で人を苛立たせはするものの、一般の残忍で邪悪なゴブリンとは一線を画したキャラとして描かれている。

  • ゴブリンは集団で悪事をなすが。ホブゴブリンは単独行動が多く、子供の悪戯の域を出ない。
  • ゴブリンは緑の肌がむき出しになっているが。ホブゴブリンは薄茶色の毛でおおわれ、服も着ている。
  • ゴブリンには歯が無く、代わりに石やガラス片を口に嵌めているが。ホブゴブリンは子供の抜けた乳歯を嵌めている。

~以上の様に『スパイダーウィック家の謎』においては、ほとんど別の種族として描かれている。


実在したホブゴブリン?

歴史上、実在したとされるホブゴブリンが居る。それは日本人にもお馴染みの“森の英雄ロビン・フッド(Robin Hood)”である。


ロビン・フッドは13~14世紀の文献に登場し。イギリスのノッティンガムにあるシャーウッドの森に住み、圧政を敷いた領主に反抗するために、義勇軍を組織して戦ったアウトロー集団の首領とされる。その後、多くの吟遊詩人によって彼の物語は吟じられ、一編の叙事詩として今に伝わっている。歴史学者の間では、その存在は疑問視されており。通例では複数の人格が合成されて出来上がった民衆ヒーローであるとされている。



この時の彼の通り名である「ロビン」は、英語圏では相性が「ボブ(Bob)」となるため。発音が前述の「ホブ(Hob)」と良く似ているため。時折、ロビン・フッドはその神出鬼没な様から、森に住むゴブリンたちの首領であり、彼自身もホブゴブリンであると考えられた。


創作での扱い

スパイダーマンのホブゴブリン

1983年に登場したスパイダーマンのヴィラン。グリーンゴブリンの模倣犯で、使っていた装備や心身に影響を及ぼした薬品を盗み、改良を加えて使用している(特に薬品はこの改良によって、身体強化のみに効果が現れたので狂気に支配されなくなっている)。ちなみに実写映画版の3作目では当初「ハリー・オズボーンがホブゴブリンになる」予定だった


中の人が何人も存在する。


ロドリック・キングスレー(初代)

グリーンゴブリンの名声と地位を奪うためにホブゴブリンとなるも、スパイダーマンに敗れる。拉致した人物を洗脳して二代目や三代目にしたり、さらにピーター・パーカーの友人のフラッシュ・トンプソンを身代わりにするなどの悪事を働く。四代目ホブゴブリンを殺し、活動を再開させようとするも、五代目グリーンゴブリンに敗れ引退する。


アーノルド・ドノヴァン(二代目)

ロドリックが洗脳し、二代目に仕立て上げた人物。スパイダーマンに敗れた後、ロドリックが殺害した。


ネッド・リーズ(三代目)

新聞記者。彼もまたロドリックに洗脳された人物。ジャック・オ・ランタン(後の四代目ホブゴブリン)が雇った暗殺者に殺された。

三代目の死後、ロドリックはその死を利用して身を隠し、ホブゴブリンの死を演出。そのため、ネット・リーズが初代であったと考えられていた。


ジェイソン・フィリップ・マッキンデイル(四代目)。元はジャック・オ・ランタンと言うヴィランであったが、ネッドを暗殺させた後、ホブゴブリンに成り代わった。悪魔と契約してパワーアップしデモゴブリンとなるが、肉体が分裂した。初代のロドリックに殺害される。


五代目

素性は一切不明。


女神転生シリーズのホブゴブリン

真・女神転生』に登場する種族”妖精”の中堅悪魔。同シリーズに登場するゴブリンとは外見が大きく異なり、太った妖精の戦士とでもいえる姿である。


特筆すべきはSFC版のバグ技で召喚できる、本来は魔法の名前である最強の魔神マハラギオンがいかなるデータのいたずらか、この悪魔の姿であることである。

富士見ミステリー文庫の小説『真・女神転生 廃墟の中のジン』のコミカライズでも、見た目はホブゴブリンだが、強大な力を秘めたバグ悪魔として描写された。


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