概要
『けものフレンズ』に登場するペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属ハシビロコウのフレンズ。
由来であるハシビロコウの羽色をイメージした灰色の髪で、両サイドに黒いグラデーションのかかった翼が生えており、更に左耳横の髪留めで結んだ毛先は大きな嘴を象徴するように黄色で染められている。衣装は髪色と同じ灰色の夏用警備服(白ネクタイ付)。
何よりV字に切り揃えられた前髪から覗く鋭い目つきが特徴で、その威圧的な眼光で相手に脅威を抱かせることも多い。
武器に槍を持っているが、デザインは他のフレンズと比べて元の動物の一部の特徴が乏しい簡素なもののため、見た目が獣の槍にそっくりと言われている。
NEXONアプリ版
ム……貴様は?待て、不用意に喋るな。
無駄な動きをすれば、次の行動がバレる。慎重に、動かず機を窺え。……よし、喋っていいぞ。
なに?私と仲良くなりにきた、だと?
……変わったやつだが、面白い。私はハシビロコウ、よい信頼関係を築いていこう。
(プロフィールより)
一人称が「私」、二人称が「貴様」。ハイライトあり。
ジャパリパーク警察班こと「鬼のジャパ警」(サーバル命名)に所属し、その強面から「デカ長」に就任した。通称は「ハシさん」…のハズだが、序盤に自称して以降使用されることはなかった。「動かない鳥」と称されるハシビロコウの習性から、長時間の張り込みを得意としている。
鋭い目つきのデザイン通り性格もクールでやや威圧的な口調を用いる。同僚の「イルイル」ことインドガビアルのギャグもクールにあしらっている。同時に、その冷静な分析力で現状を整理し、部下たちに的確な指示を下すなどリーダーとしての器量も持ち合わせている。
ゲーム内における性能は最高レアリティ☆5のクール属性で、攻撃タイプは近距離型。
グループはまったり浮遊部に所属する。
所有スキルは先頭の敵1体に攻撃力の8倍のダメージを与える「固着融解頭突き」。
アニメ版
第6話に登場。ハイライトは見られない。
へいげんでライオン陣営と縄張り争いをするヘラジカ陣営の一人。ライオンからのお願いでヘラジカ陣営を勝たせるために潜り込んだサーバルとかばんに対して常に熱い視線を送り、二人からは「疑われてる?」「怒ってる?」などの疑念を持たれ警戒されていた。
合戦の際はかばんの作戦に従い、囮としてヘラジカに扮したサーバルのサポートをしていた。
その後ライオンとヘラジカが激闘の末に和解し、以後は怪我をしない形で勝負することで落着するがなおもかばんたちに視線を送り続けており、ここで初めてかばんに「もしかして、ヒト?」と問いかけた。
実は、かばんの持つ「いろんなことを閃いたり、いろんなものを作ったり使ったりする」という特性が、彼女が噂で聞いた「ヒト」の特徴によく似ていたため、その疑問について尋ねてみようと思ったものの、声をかけるタイミングを掴めずにいたとのこと(結果的に、彼女の予想は正しかったことが図書館で明らかとなる)。
その威圧的な外見とは裏腹に実際はかなり柔和な性格で、凝視してしまうのも単なるクセであるとのこと(他人と話す機を伺う際についやってしまうらしい)。本当はもっと可愛くしたいという心情を吐露したがその時もサーバルを凝視してしまったため、サーバルから「やっぱりこわいよ!」とド直球な感想を投げつけられてしまった。
「ひどーい!」
その後は他のフレンズと共に図書館を目指すかばんたちを見送った。
最終回の黒セルリアン戦にもちゃんと参加しているので見つけられなかった人は探してみよう。
サーバルからは「ハシビロちゃん」と呼ばれたためpixiv上ではこちらのタグが付いていることもある。
ちなみに鳥のフレンズなので頭の翼で飛べるのだが、アニメ本編では飛ぶ場面はなかった。
飛んでいる姿は、どうぶつビスケッツ・PPP・コツメカワウソとともにアニメロサマーライブ出演が発表された際にたつき監督がTwitterに投稿した一枚絵が初出。その後アニメロ会場で流れた注意アニメ動画「あにさま」でその一枚絵を元にコツメカワウソを抱いて飛んでいる姿が映像化された。
その姿は最終回にて彼女の上司を抱えて飛ぶアリツカゲラを彷彿とさせる。
ブシモアプリ版
主に昼に出会いやすいフレンズとして登場。性格などはアニメ版基準となっている。
他のフレンズ達と仲良くなりたいのだが、なかなか自分から話しかける事ができずに相手を凝視するばかりになってしまうシャイな性格。
ちなみに、特定のあそびどうぐで取る特別な行動もガン見(ゲーム内での名称ママ)。よくよく観察しないとデフォルトの立ち絵とどう異なるのかが非常に分かりにくい。
また、ヘラジカの事を様付けで呼んでいる事から、アニメ版同様に彼女が率いる陣営に所属している模様。
GOODROIDアプリ版
期間限定イベント「ドタバタ!?フェネックカフェ」にて初登場。
立ち絵はNEXON版のデザインと同じだが、性格はアニメ版とあまり変わらない。
メイドに扮したフェネック達が手伝うカフェに客としてやって来る。
アルパカ・ワカイヤがミスを連発したのに加え、その厳つい顔が原因で怒っていると勘違いされていたが、本人は一連の騒動をまったく気にしておらず、それどころか本人が「勘違いさせてごめんね」と謝る展開に。
ゲーム内では同イベントの上級及び超級ステージのクリア報酬として低確率でドロップする他、イベントミッションをクリアする事でも入手できた。
レアリティ☆4で、動物グループは青。
得意地形は森林・昼、苦手地形は砂地。
所有わざはダメージを受けるギミックを消し去る「超眼力!」。
その他
ネットでの反響
ハシビロコウの雰囲気を生かした秀逸なキャラデザインと、(アニメ版における)顔は厳ついが実は年頃の少女らしい性格とかわいらしい声というギャップ、そして図書館に行くまでは公然の秘密だろうと視聴者が油断していたところで作中初めてかばんの正体について核心に迫るなど、視聴者に非常に強い印象を与えた。
その影響力たるや作中ではチョイ役でしかないにも関わらずpixivに投稿されたフレンズのイラストの中で一時はサーバルちゃん・かばんちゃんに次いで投稿数3位を誇り、2017年9月現在でもアライさんに抜かれたものの4位をキープしている。また、有志の手でサーバルに次いで2番目にMMDモデルが作成された。ニコニコ動画が実施した人気投票でも、総合3位と言う好成績を残している。
お目々パッチリ説
モデルとなったハシビロコウの目が正面以外から見た場合はかなり丸っこくかわいいことから、「前髪で隠れて厳つく見えるだけで、隠されてない部分を含めるとパッチリとした目をしたかわいい顔」という解釈を取る二次創作も多いが、横からのカットをよーく見ると実際の形は正面から見た通りの鋭い目となっている。
…だがそれがいい。