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若宮アンリの編集履歴

2018-12-12 17:12:30 バージョン

若宮アンリ

わかみやあんり

アニメ『HUGっと!プリキュア』の登場キャラクター。

CV:染谷俊之/依田菜津(幼少期)


概要

HUGっと!プリキュア』の登場人物で、輝木ほまれの旧知の友人。ほまれやはな達より1つ上の中学3年生。

ジュニアフィギュアスケーターで、ほまれとの親交が始まったのもフィギュアスケートが切っ掛けである。

その腕前は世界レベルで、モスクワ等で開かれた大会で優勝するほど。美しい容姿もあって世間からは王子様として騒がれている時の人である。


初登場は第7話。ラストシーンにて突如現れほまれを抱きしめる、という衝撃のデビューを飾った。

ほまれがスケートで挫折したことにショックを感じており、彼が初登場した第7〜8話ではほまれのアスリート人生のことも考えて彼女をモスクワへ連れて行きスケーターとしての高みを目指させようとしていた。

前へちっちゃいほまれちゃんとアンリ君


父親はフランス人、母親は日本人だがはなにハーフ呼びされた際は「半分じゃない、大和撫子とパリジャンのダブル」と主張しており、自分のルーツに誇りを感じていることが窺える。

周囲の空気を全く気にせず自己主張を真っ直ぐ述べる性格のため独善的な部分が目立つが、自分に対しての反論を面と向かって言い返した相手に対しては、その相手の価値観をちゃんと理解しようと努める柔軟性も併せ持つ。


ジェンダー

作中では彼の美しさは「性を超越した美」と褒め称えられている。

アンリ自身は自分の美しさを気に入っており、割とナルシスト気味。ファッション的な側面においては「自分に似合っていれば女子物だろうと関係ない」としてレディース物を好んで着用する。学校でも校則の範囲内で制服の女子的な着こなしをすることもある。

周囲からはいわゆる女装男子として奇異の目で見られることもあるが、彼は「なりたい自分」に素直であるだけであり、男子的な服装が嫌いなわけでは決してない。「自分に似合っている」と思えば男女子関係なく着こなす、いわゆる「ジェンダーレス男子」である。


実際にアンリは男の子とも女の子ともどちらにも見えるが同時にどちらでもないような微妙なラインでデザインされており、アンリの性別の印象は着ている衣服によって決まると言っていい。

男子物の服を着れば男子に見え、女子物の服を着れば女子に見えるような容姿なのだ。

キャラクターデザイン担当の川村敏江の力量のほどが伺える。

アンリくんはぐっと詰め


彼自身はトランスジェンダーではなく性自認は男子だが、「女子らしさ」や「男子らしさ」を定義づけようとするジェンダー的な世間の目線はくだらないと一蹴しており、同時にその立場を公言している。

このような言動からジェンダー系ヘイト行為を受けることも度々あるが、彼自身はスルーして感情的になる事はない。だが、他人が同じようなジェンダー系のヘイトや差別を受けて傷つけられているのを目の当たりにした時は反抗心を露にする。

もっとも「他人のために自分が頑張るなんて面倒臭い」を信条とするアンリは人助けなどしているつもりはなく、「くだらない差別を目の当たりにするのは自分にとって不快だから」それをなくそうとしているだけである。

彼はジェンダー的な行為に限らず、原則的に他人が悩んでいたり苦しんでいたりするのを快く思えない素直なお人好しであり、自分が動くことで自分にとって不快な光景をなくせるならば、手を差し伸べることに躊躇しないタイプの人物なのである。『情けは人の為ならず』を本当の意味で実践しているとも言えるだろう。


本編での活躍

輝木ほまれとの再会

ジュニアフィギュアスケートの選手にとって、中学生の今は大人達と同じ土俵であるシニアに移れる年齢を目前にした最も重要な時期(作中のフィギュアルールが現実と同じとするならば、選手がジュニアでいられるのは19歳までであり、15歳からはシニアクラスにある程度任意で移行可能)。

故にはな達をほまれのスケートには不要と見なし、ほまれから遠ざけようとした他、はなの応援も「無責任な頑張れは彼女の重荷になる」現実的なアスリートの目線でやや邪険に扱っていた。

ほまれを救えるのは自分だけだと少々独善的ですらあったが、ほまれがはな達との交流で「新しい世界」を見られたこと、その経験から得た演技と表現力、そしてその応援を背負ってジャンプに成功できたことで思い直す。称賛の言葉を素直にかけ、今のほまれの気持ち溢れる演技も悪くないとして引き下がった。

後にはなとも和解し、「きっと将来素敵なレディーになるよ」と彼女を陰ながらに評している。


こうして一件落着……かと思いきや、なんとラヴェニール学園のスポーツ特進クラスに転入。制服もカスタマイズしており、ワイシャツの襟が波型になっているものを着用し、男子用のネクタイはリボン結びにしている。

その際「ボクもやってみようかな?プリキュア」とほまれ達にだけ聞こえるように言って、「……なんてね、まあ他人のために頑張るなんて、ボクには向かないのかな?アハハハハ!」と笑い飛ばした。


彼は同話の戦闘にてキュアエトワールの跳躍を目撃しており、ほまれがエトワールだと見抜いていたのである。


第11話では、「自分の応援」としてメロディソードではない形で行使したキュアエールの姿を見届けており、「やるじゃない」と呟いていた。この時の反応からすると、はなやさあやがプリキュアであることにも既に気づいていた様子(ほまれがプリキュアだと知ったなら想像には難くないだろうが)。


愛崎正人との関係

第18話ではラストに現れ、スマートフォンにえみるルールーの姿を収める。翌第19話では2人を自分も参加するファッションショーに誘い、どうやら先の撮影はこのためだった様である。

また愛崎正人と男子らしさ、女子らしさの価値観をめぐって対立する。当初は元々な性格もあって適当にあしらうが、その後ジェロスによってオシマイダーにされた彼が抱える辛さに気づき、「そうか、キミも苦しんでいるのか。だけど、キミがどんなに不快に思ってもボクの心は変えられない!」としながらも正人の価値観を頭から否定せず理解しようとも務めていた。

ファッションショーの会場では天井の崩落から体を張ってえみるとルールーを救い、無傷で生還するという殊勲を挙げている。


第20話では、えみるにライヴのチケットを渡せたのか正人に聞いており、正人からの謝罪を受けこれまで「若宮くん」呼びだった彼に「(ボクを呼ぶ時は)アンリでいいよ」と呼び捨てを促す。

これをもって彼とは和解し合ったようであり、その後の第25話では正人共々浴衣姿で現れ、個人的な交流が続いている事を伺わせた。第33話等でも親しいシーンが散見される。

正アンセンシティブな作品


彼自身の心の闇

若宮アンリという少年は、作中の世間では「男女子の性差を超えたボーダーレス」の象徴(アイコン)として注目されている。アンリ自身もジェンダーの押し付けはくだらないとは思うものの、自分自身はボーダーレスに思想的なこだわりも別にない(勘違いされやすいが彼は単に『女子服も好き』『一方的な押し付けは嫌い』というだけ)ので、実のところそういう「社会のアイコン」としての役割を期待される風潮にも嫌気がさしている。

そしてジェンダー方面でアイコン扱いをされている反動で偏見も持たれているようであり、第33話ではアンリとルールーとの熱愛報道をでっちあげようとしたTVディレクターを正人が注意したら、そのディレクターが正人に対して「キミ、アンリ君のお友達? だったら詳しく話を聞きたいな…… ほら。彼って色々と噂があるみたいだから」と嫌らしそうで意味深な目つきをしていた。

アンリはカテゴライズの押し付けや無責任な噂にストレスを抱えながらも、「自分らしさを貫くには、世間を黙らせるくらいに勝ち続けなければならない」と自分自身にプレッシャーをかけ続け努力を重ねている。


また、心の奥底では時間を止めてしまいたいと思っていることなどが明らかになり、それを見出したリストルからは、新たな社員候補としてクライアス社へのスカウトを受け、名刺を渡された。


だが、この第33話ではえみるやはなの言葉を思い起こしその話を蹴っている。彼は「ボクは色々と面倒くさい性格の人間だし、他人のために頑張ることもできない」としながらも、みんなが幸せになれる未来を作るために頑張れるプリキュア達には敬意を素直に示しており、彼女達の敵になりたくないと思ったのである。

そして、みんなが自由に生きられる未来を作ってくれるようにプリキュアに願いを直接伝えたのであった。

戻ってくるんだ!…無理です!時間を止めて


…しかし、リストルからアンリ勧誘の失敗の報告を受けたジョージ・クライ社長は「彼の輝きが曇る前に救いたかった」と意味深な言葉を吐く。未来から来た社長は、アンリにこれから何が起こるのかを知っている……

そして同話エピローグでは、アンリがスケート選手の命ともいえる足首に違和感を覚えながらもそれを周囲に隠し続けているというシーンが描かれる。それに反応するかの様に、まだ持ち歩いていた名刺からトゲパワワが発生しつつあった。


アンリが時間を止めたいと思っている理由は、彼のモノローグからすると「世間から失望されることへの怖れ」があるようだが、この第33話でリストルが二度目にアンリに接触した際に「我々には時間がない。キミと同じように」と気になる発言をしており、「このままでは足が持たないので、時間を止めたいと感じている」ということも動機の1つになっているようだ。不穏な空気が何やら漂い始めており、今後の動向に目が離せなくなりつつある。



第41話にて久しぶりに登場。恋ゆえか、心ここに在らずのほまれ。彼女に「何かあった?」と聞きながら登場。直後に彼女から、ジャンプの踏み切りを変えた理由を尋ねられる。しかし、「ボクに隠し事なんて無理だよ?」と華麗に質問をかわす。

(ジャンプを変えた理由は…お察しください)

そこに、様子のおかしいえみるが現れる。いつもと様子が違いすぎるため、ほまれ共々驚きのあまり固まる。


その後、えみるの心配をする正人に同行。ギャグでスベった正人に対し、追い打ちのような感想を述べる。諸々あったのち、えみるの問題は解消した。


そして、同話エピローグ。

一人でスケート練習をするアンリ。しかし、足の不調のせいか転倒してしまう。

「頼む…あと一度だけ…」

ふと目をやると、そこにはリストルの名刺が。

名刺に心を引かれるような一幕はありつつも、アンリはクライアス社の誘惑そのものには決して負けなかった。


しかし第42話では、そんなアンリの心さえ砕くような途方もない絶望が襲いかかる。

それは彼の心を絶望に染めてしまうが、「何でもなれる、何でもできる」を信じる仲間達の思いを受け、氷上の王子は、奇跡の変身を遂げた。


夢から醒めたその先へ

「愚かな…… ひと時の夢に惑わされても、残るは現実だ」


リストルが最後に呟いたその言葉は真実であった。

この奇跡は一瞬の瞬き。アンリ自身が望んだのは「あと一度」。一度だけの奇跡なのだ。

その後に残ったのは、非情な現実である。

御都合主義など起こらない。アンリは片足の感覚を失い、スケートどころか日常生活を送ることもままならない状況になってしまう。

それでもアンリは、あの時の奇跡の夢に「自由」を感じていた。


「ボクはもう一度、自分のなりたい自分を探すよ」

「たとえ若宮アンリの体でも、若宮アンリの心を縛ることはできないんだ」


心配になってお見舞いにきたはな・さあや・ほまれの3人に、アンリは希望と覚悟に満ちた表情でこう宣言した。

壁を超えたアンリのその言葉は、むしろ3人の側にある種の焦りを感じさせた。そして3人はこれをきっかけに「なりたい自分」にもっと本気で向き合うようになるのである。


新たなスタート

車椅子を使っての生活になっているが、ほまれのスケートの練習を見守りに訪れる。

だが、その演技に【ほまれらしさ】が感じられず彼女の内に秘めている異性への恋心を見抜いて指摘をすると「恋なんて・・スケートの邪魔。 アンリやお母さんのためにも頑張らないと・・・」と返されるが「スケートを理由に(自分が抱いている恋心に目を背けて逃げたり)しないでくれ。 【誰かのため】じゃなくて【自分のため】にスケートに挑んでほしい。 (それに打ち込む)100%の輝木ほまれの演技が、ボク達の笑顔になるから」と 精神的に支えた。



余談

初の"見抜いた"人物

アンリは本作における初の「プリキュアの正体を知る一般人」である。

プリキュアシリーズにおいて最初から関与していた場合を除き、後にプリキュアの正体を知った人物自体は多く、中には正体を知った縁でプリキュアになったケースもある。

ただしその大半は当事者からの告白や勧誘、もしくは変身する場面に居合わせた、立ち会ったケースが殆どであり、変身後のパフォーマンス等で直感的に見抜いた人物はアンリが初めてである。後に、野乃ことり庵野たんぽぽも彼に続くことになる。

明言こそ無いが、はな達がプリキュアであることも(後にプリキュアになったえみる・ルールーを含め)芋づる式に看破したと思われる。第42話ラストで、初期メンバー3人にプリキュアの正体を知っている前提でネーミングの話をしていた。この際、はな達の側もアンリにはバレていると認識している前提の受け答えであった。


関連イラスト

無題【レイフレ19新刊】レッツ・ラ・ランウェイ!


関連タグ

プリキュア内

HUGっと!プリキュア 輝木ほまれ フィギュアスケート アイスダンス

女装男子 ジェンダー キュアアンフィニ


相楽誠司七瀬ゆい:物語前半にてプリキュアの正体を知った一般中学生。どちらもプリキュアの協力者ポジションに収まっている。


春日野うらら/キュアレモネードプリキュアシリーズにおける父親がフランス人&母親が日本人のキャラクターつながり


プリキュア以外

ユーリ!!!onICE:ロシアから勧誘に来た金髪イケメン、スケートなどの共通点から。しまいにはこんなタグまで出来てしまった。


姫宮アンシー:よく似た名前の「薔薇の花嫁」。因みに彼女の中の人10作前改心キャラ妖精を担当。


宮本フレデリカアイドルマスターシンデレラガールズ) - 似たような設定の人物。だがそっちは父親は日本人、母親はフランス人だがはなにハーフ。

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