基礎データ
進化
ミツハニー → ビークイン(Lv.21、♀のみ)
概要
初登場は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(第4世代)』。
蜂の巣の一ブロックに顔・羽・触覚・下腹部が付いたような虫ポケモンで、常に3匹がくっついた形で行動する。
また羽や触覚はしまうことが出来るのか、真ん中を担当する蜂にはそれらが無い。また雌のみ額に赤い模様が存在する。
名前の由来は恐らく、『ミツ(「蜜」、または「3つ」を縮めたもの)+ハニー(honey:蜂蜜の英名)』。
女王たるビークインの為に花の蜜をせっせと棲家に集める生活を送っており、特性の「みつあつめ」も、その名の通り「あまいミツ」を拾ってくるものである。
生息地もソノオの花畑やミアレの庭園など花の多い地域になる事が殆ど。時々その蜜を好んで横取りしてくるガーメイルは天敵である。
夜中に睡眠を取る時は、大量のミツハニーが重なり蜂の巣の巨大な壁状になってから眠る。この時の姿は「ミツハニーウォール」と呼ばれており、住処を襲撃してきた相手を迎撃する時にもこの陣形を組むことがある。
♂♀で姿の違いがあり、♀は真ん中の子の上部分に逆三角でオレンジ色のマークのようなものがある。♂にはない。
初代蜂型ポケモンのスピアーと比較すると非常に愛らしいデザインで、あちらが毒を持つ危険な害虫としての側面を強調した存在ならば、こちらは花の受粉を助け、蜜を集めてくる益虫としての側面が強調された存在と言えよう。
幼虫のハチノコをモデルとしていながら、成虫のミツバチの特質も兼ね備えているので、改めてポケモンが「モンスター」だという事を認識させられる秀逸なデザインである。
一方で女王蜂のビークインに進化出来るのは少数の雌のみとなっており、大多数を占める雄は一生弱いミツハニーのままという、あんまりな男女格差に定評のあるポケモンでもある。
進化するのが雌のみであれば、進化したときサイドの二体はどこへ行くのか。せめて雄にも進化後を!という声もちらほら聞かれる。
後の第7世代では、同じ境遇をもった毒トカゲ・ヤトウモリが登場し、こちらはメスに栄養を集中させる社会性故に進化の可能性を失っているという、哀愁漂う背景が見え隠れしている。
ゲームでの特徴
前述の通り♀は非常に珍しく、比率にして「♂:♀=7:1」(♀率12.5%)となる。これは御三家や化石ポケモンなどと同じ。
このため、ビークイン育成にはまず少数の♀を探すところから始まる。厳選しようと思うと難易度は非常に高い。
プラチナでは「むしくい」、BW2では「むしのさざめき」が追加されたが、それでも元のステータスが低いので実戦向けではない。
XYでは「あまいかおり」に群れバトルを発生させられる効果が追加されたことから、捕まえれば群れバトル発動要員として即役にたってくれる。
外伝作品
ポケダン
『探検隊』シリーズでは何とミツハニーが重要アイテム稼ぎ要員として重んじられている。
これは特性「みつあつめ」が「倒した時に『おいしいミツ(飲むとかしこさが大きく上がる)』が入っている宝箱を落とすことがある」という仕様になったため。
これにより進化しない♂は「おいしいミツ」のために敵を倒し続けてアイテムを掻き集めるという、モチーフ通りの働きバチとして登用されるに至ったのだ。
だが『超ポケダン』では残念ながら「おいしいミツ」がかしこさアイテムでなくなってしまった。
ポケモンGOでは2019年2月1日に実装された。
当然このゲームでも♂は進化せず♀しか進化しない(当初どちらにも進化ボタンがあったが、現在では♀のみボタンがつくように修正されている)。
だが困ったことに、2019年3月現在ミツハニーがレアポケモンの1匹に数えられている。
せっかく探して見つけても♂だと進化できないので糠喜びとなってしまう。
肝腎の性別比率だが、実装して暫くの間は何故か♀しか出現していなかったため問題なく集められたが、2月末に突如ゲームとほぼ同じ性別比率になったため♀は一転稀少になってしまった。
♂♀の確認が容易なので、出現したら上述のオレンジマークがあるかないかをよく見ておくこと(あれば♀、なければ♂)。
余談
公式絵等で雄のミツハニーが出てきたことは一度も無い。全てが色が追加され若干鮮やかとなっている雌である。
アニメで大量に居た時には雄も居たが・・・。ミツハニーの雄の明日はあるのだろうか。
実は現実の蜂の雄も繁殖以外する事がなく、巣の中でうろうろするしかない為邪険に扱われている。その他にも雄の扱いが悪い生き物は結構多い。
とある世界の虫に至っては雌が雄の倍以上のサイズを有する上に雌が散々雄を馬車馬の如くこき使った挙句非常食として貪ったり弾丸として射出したりという惨い奴らまでいる。本当にお慈悲を……!
関連イラスト
関連タグ
ヤトウモリ……♂が同じ悲劇を持つ者。
同じ蜂ポケモン達