概要
「ロックマン7 宿命の対決!」とは、ロックマンシリーズの7作目。
また、ロックマンのライバルであるフォルテの初登場作品でもある。
スーパーファミコンに機種変更されたことにより、グラフィックや音楽がより鮮明になった。
この作品及び次回作(ロックマン8)のみ、ステージはオープニングステージと4つの前半選択ステージ、中間ステージ、4つの後半選択ステージ、そしてワイリーステージという構成になっている。
ストーリー
ロックマンの活躍により逮捕されたDr.ワイリーだったが、その数ヶ月後、ワイリーに万一の事が起きた時起動するようセットされていた4体のロボットが目覚め、刑務所を襲撃。
それにより、ワイリーは脱獄してしまった。ロックマンはまたしても、ワイリーと戦うことになる。
登場キャラクター
主要キャラクター
ボスキャラクター
前半のステージのボス達
Dr.ワイリーが万一に備えて研究所に残しておいたロボット達。
DWN.049フリーズマン
DWN.050ジャンクマン
DWN.051バーストマン
DWN.052クラウドマン
後半のステージのボス達
中間ステージのクリア後に戦えるが、とあるパスワードを入力すると最初から戦えるようになる。(クラシックスコレクション2版については後述)
DWN.053スプリングマン
DWN.054スラッシュマン
DWN.055シェードマン
DWN.056ターボマン
今回のステージボスは特殊武器を当てるとリアクションを取る者が多い為、弱点がわかりやすくなっている。また二体のみ二種類の共通する弱点を持つボスがいたりする。
反面、特殊武器で逆に一時的強化されてしまうボスもいたりと油断ならない。(ロックマン2のヒートマンにクラッシュボムで回復よりはまだマシだが。)
スペシャルボス
8ボス四体撃破後の博物館ステージに登場するボス。ワイリーお得意の設計ミスで、弱点の頭に攻撃を当てるとアラレちゃんのように外れる。
隠しボス。これまでの道中で隠し部屋にいるブルースに何度か会っていると、シェードマンステージの分岐ルートに隠されている部屋で戦う事になる。打ち勝つと愛用のブルースシールドをくれる。ところでブルースよ、いつの間にパワーアップしたんだ・・・
ワイリーステージ1のボス。博物館でワイリーが回収したガッツマンの展示用ボディを改造したロボット。ロックマンではガッツマン自身が、ロックマン2ではガッツタンクと、ワイリーどんだけガッツマン好きやねん。ちなみにガッツマンの強化版として結構強い。
ワイリーステージ2のボス。亀型ロボット。大型の本体は小亀ロボット、スポタロの格納庫になっており、次々に出てくる。が、よちよち出てくる様がなんとなく可愛い。
ワイリーステージ3のボス。ワイリーが氷河の中から助け出し、その恩人であるワイリーに忠誠を誓っているということなので、制作者不明のロボット。
大砲の発射口には「必殺」と漢字で書いてあり、名前も般若なので、東洋のロボットだったのだろうか?
ワイリーマシン7号
ワイリーマシン3号の改良型。歩行しながら小型ロボットを産み出してくる。ちなみに飛び回るパターンもあり、3号よりは強い。
首尾よくダメージを与えれば7号は呆気なく倒してしまえるが……。
ワイリーカプセル
ラスボス。歴代のワイリー史上最強の呼び声が高い。炎・氷・雷の三種類の弾を撃ってワープの繰り返しではあるが、弾速が速すぎて避けづらい。耐久力も非常に高い。なお、スマブラSPにアシストフィギュアとして参戦するワイリーはこのカプセルに搭乗している。
特に炎と氷は厄介で、炎は動きを封じられじわじわと体力を削ってくる。氷は氷漬けにされるだけだが、ワイリーの電撃の餌食に確実にされる。
実はワープではなく、ステルスマントで姿を隠して移動している様子。隠れる瞬間に、隠し腕でマントを被っている。
中ボス
オープニングステージの中ボス。オープニングデモにおいては火を噴いていたが、実際戦うと、モヒカンを八つ裂き光輪のように飛ばしてくるのみ。ちなみにオープニングデモではこちらに気付いてカメラ目線になり火を噴いてくる。つまり、シリーズで唯一、第四の壁を破ったロボットである。
シェードマンステージの中ボス。ハロウィン風のカボチャ型ロボット。倒し方によってステージルートが変わる。
ターボマンステージの中ボス。貨物トラック型ロボット。小型ロボのシシロケットを次々に飛ばしてくる。クラッシュノイズが弱点。
バーストマンステージの中ボス。蟹型ロボット。攻撃は単調だが、異常にHPが高い。
ワイリーステージ3にも登場。
スラッシュマンステージの中ボス。本作中では最大サイズの超巨大なティラノサウルス型ロボット。顎が弱点。
エンディング(ネタバレ注意!)
ワイリーは結局あえなくロックマンに敗北する。それどころか、怒り心頭のロックマンからチャージ状態のロックバスターの銃口を丸腰状態で向けられてしまう(しかし、ワイリーの命乞いで未遂に終わった)。
その後、フォルテとゴスペルによって助け出される。
台詞
ワイリー「すまん、もうしないから許してくれ…」
ロック「もう騙されないぞ、Dr.ワイリー!」
ワイリー「う、撃つのか!? ロボットであるお前が、人間のこのワシを!」
ロボット三原則の為に撃つことが出来ず、その後に助けに来たゴスペルによって救出される。
海外版でも上記の台詞は(和訳すれば)大体同じである。だが、その後の台詞がとんでもない
「I am more than a robot!! Die Wily!!」
訳すると「俺はただのロボットを超えた存在だ!! 死ね、ワイリー!!」
となる。ロボット三原則? こまけぇこたぁいいんだよ!!
未来じゃないのに早くもイレギュラー化していたようである。むしろある意味後述の池原ロックマンの公式化だろうか?
……とまぁエンディングは一応こんな感じなのだが、本作のラスボスであるワイリーカプセルはロックマンシリーズ史上最強のボスと謳われる程に手強いため、作品発売当時の子供たちをエンディングまで辿り着かせまいと絶望のドン底に追いやったことで有名。
なお、池原しげとの描いた漫画版では
「撃つ!! それが平和の為なら…」となっており、やはり日本版でも殺意は見せていたようだ。
なお、池原版ロックマン6は現在復刊されており、ワイリーマンや個性豊かな8ボスなど、見所が多いぞ。
クラシックスコレクション2収録版との違い
ロックマンクラシックスコレクション2収録版はオリジナル版から削除されたものがあり、例として『最初から8体を選べる特殊なパスワードが無効』『ジャンクマンステージにあったファミコンそっくりのオブジェが無い』等オリジナル版と異なるものになっている。その為完全移植とは言えない。後者はクラシックスコレクション2が当初は任天堂ハード以外でのリリースだった為だと推測される。ニンテンドーSWITCH版ではどうなるのかは不明であったが同様であることが判明した。
メニューから起動した場合、いきなりタイトル画面から始まる(他の収録タイトル同様)為、オープニングストーリーを見るには少し待たないといけない。
あと今回の中断セーブは少々特殊であり、進行をセーブするにはリトライポイントでしかできないので少し面倒くさい。
対戦モード
隠し要素としてエンディング後のカプコンロゴ表示のところにある番号をパスワードで入力するとそのままだとワイリーステージのボスラッシュから始まるのだが、番号を入力後にL+Rを押しながら決定すると本当の隠しモードである「対戦モード」が出現する。
ロックマンかフォルテを選んで対戦できるのだが、これが後にロックマンが参戦したスマブラとよく似ているのである。
ルールは二本先取した方が勝ちの一般的な格闘ゲームのルールに近い。フォルテを操作できたのは実は初登場の今作だったのである。
注意点として、クラシックスコレクション2に収録されているものは上記の通りの方法で「対戦モード」ができるのだが、「SWITCH版」は「JOYコン」が標準で二つあるので「おすそ分けプレイ」が一見できそうだが実は人数分のコントローラーが必要なので注意。