概要
深い哀しみを知った者のみが体得できるという北斗神拳究極奥義。
なお、当然ではあるが、深い哀しみを知っただけで体得出来る訳ではなく、「人間の限界以上にまで鍛え上げた上で北斗神拳を極限まで極めていること」が最低条件である。
「無から転じて生を拾う」という意味合いを持ち、実体を空に消し去りあらゆる攻撃と回避を無効にする技。
平たく言えば「無敵状態」になり、そこから放たれる一撃を相手は防ぐことが出来ない。
根本的な原理としては、無意識無想の状態で戦う技である。
あらゆる攻めを無想のまま回避し、無想ゆえに誰にも読めず防げないカウンターを放つ。
北斗の究極奥義も南斗の帝王の奥義と同様、受けの奥義なのである。
多くの強敵と死闘を繰り広げてきた主人公・ケンシロウが北斗の長兄・ラオウとの闘いで使用。後にラオウも、最愛の女性・ユリアを手にかけることで体得する。
究極奥義として語り継がれながら一人も体得者が現れなかった技とされているが、
これは使用した者はいたが、無意識のうちに使用することしかできなかったという意味。
明鏡止水や身勝手の極意のようなある種の境地に達した状態で初めてなしえる技であり、
作中で何度も発動してみせたケンシロウやラオウですら技として修得したわけではないという。
無想転生を発動した者同士が闘うと、他のあらゆる奥義が意味を為さなくなる為、ケンシロウとラオウの最後の死闘は壮絶な殴り合いになった。
ここまで聞くと究極奥義を冠するだけあってチート性能な技にも聞こえるが、第二部では羅将・カイオウの使用する北斗琉拳奥義「暗琉天破」によって生み出された歪んだ空間により動きを制限され、本体の居場所を看破されてしまった。
また『蒼天の拳』では、霞拳志郎が劉宗武との闘いで無想転生の片鱗を見せている描写がある。ただし、ケンシロウ・ラオウらのものとは異なり、自身のシルエットに宇宙の像が現れる描写となっている。
AC版(格闘ゲーム)における扱い
原作再現に定評のある格ゲー版でもケンシロウとラオウが使用する。ただし事前にパワーゲージを１ゲージ消費して準備しなければならず、準備完了後に７回まで使用可能となる。なお重ね掛けは一切無効で６回まで使用し、残り１回残っている状態で再度１ゲージ消費して発動しても＋７回にはならず単にゲージを無駄に消費するだけとなってしまうので要注意。なお準備発動自体はゲージがあれば制限なくいつでも可能で、ケンシロウの場合は北斗残悔拳のカウントダウンの時間稼ぎに使うという実用性がほぼ皆無であるが別の用途で使用が可能。ラウンドを跨っても使用回数は継続される。残り回数は画面に一切表示されない為プレイヤー側で何回使ったか把握しなければならない。ただし使用可か否かはだけはゲージ上部に炎のマークの有無で判別可能。
効果は攻撃を受けた瞬間にコマンドを入力することで、ダメージを無効化して相手の背後に回るというもの。
一見、慣れれば便利そうに見えるが、ゲームバランスが世紀末な本作では使いどころを選ばないとｵﾜﾀｯ確定なため、プレイヤーの腕前が問われる技となっている。
なお地面にダウン状態への追撃に対しての使用は不可能。アニメ版ではラオウとの第２戦目（南斗の都の塔）とカイオウとの初戦時でそれぞれダウンした状態へのマウントパンチで追撃状況
に対して使用・回避している。
北斗無双における扱い
同じくケンシロウとラオウが使用。ケンシロウはストーリーを進めることで、ラオウは幻闘編などで成長することで体得する無双奥義。
発動すると、一定時間身体が半透明状態になり相手のあらゆる攻撃を無効化するが、相手が同じく無想転生状態の場合はダメージが通ってしまう。そのため原作重視で「無想転生」には「無想転生」と『目には目を歯には歯を』のことわざ通り両者が同等の土俵であれば対抗できる。
続編『真・北斗無双』では、カイオウの奥義「暗琉天破」を受けると通常の状態に戻ってしまう。
そのため原作重視で「無想転生」への対策が施されている。
Jスターズビクトリーバーサスにおける扱い
ケンシロウの強化形態として登場。原作と同じく使用中は回避性能が格段に上がり、攻撃力も上昇。更に追加入力によって超必殺技『無想の一撃』を放つことができる。
Pixivでの扱い
イラストとしては、残像を残しながらほぼ平行に回避・移動する様子が描かれる。
なお、『北斗の拳』以外のイラストにネタとしてこのタグが使われていることが圧倒的に多い。
関連イラスト
関連タグ
ユリウス・ベルモンド マーシャルアーツの色即是空が該当
