CV:ケイト・ヒギンズ(『スーパーマリオ オデッセイ』以降)
概要
デビュー作は1981年のシリーズ第一作目のゲーム『ドンキーコング』から。
この頃は金髪にピンク色のロングドレスで、名前は「レディ」と呼ばれており、後のピーチ姫の原形になったと言われている。
アメリカのアニメ版にて「ポリーン」の名が付けられ、それが後に向こうで正式名となるものの、この頃はまだ日本ではレディのままだった。
ドレスがボロボロな理由はドンキーコングにさらわれた際にマリオがポリーンを助けようとした際、距離が届かず破ってしまった為。(『マリオVSドンキーコング』でそういうシーンが存在する)
デビューよりしばらくの間は出番が無かったが、現在はマリオファミリーの女性キャラクターの一人として、存在感を見せ始めている。
プロフィール
趣味 | 歌、散歩 |
---|---|
職業 | ニュードンク・シティの市長、歌手、マリオ・トイ・カンパニーの社員 |
好きな食べ物 | ケーキ |
好きな音楽 | 盛り上がる音楽 |
休日の過ごし方 | 歌の稽古 |
宝物 | 帽子 |
苦手なこと | 機械いじり、生け花 |
人物
赤いワンピースドレスを着た茶髪の女性(後期作品での容姿)。
同じマリオシリーズのヒロイン格であるピーチ姫やデイジー姫に比べると、非常に大人びた雰囲気をしており、地味にだがおそらく任天堂の歴史上女性キャラクター初の谷間を強調した巨乳キャラと言える。
趣味は歌う事で、『スーパーマリオオデッセイ』ではニュードンク・シティで「New Donk City Festival」というショーを開催し、そこでかつてと同じ赤いドレスを身に纏い、熱唱している。
また本作の主題歌「Jump Up,Super Star!」も彼女によるもので、その曲はピーチ姫を救う為、世界中を大冒険(オデッセイ)するマリオへの応援歌になっており、新たな冒険へ出向くマリオへの応援や励ましの他、「あなたは私のスーパースター」「私があなたの1UP Girlになってあげる」など今の彼女の気持ちともとれるような歌詞になっている。エンディングで流れる「Break Free (Lead the Way)」も彼女によるものであるが、彼女が歌うシーンは無い。
なお今作(『オデッセイ』)における彼女が過去のマリオとの関係を引き継いでいるのかは不明(『ファミ通』では「前の彼女」とは紹介されていた)だが、マリオに対しては終始敬語を使い他人行儀な態度となっている。
確実に初対面ととれる描写はなかったため、公私をきっちりと分ける人なのかもしれないが……。
(もっとも、丁寧語で喋るのはニュードンカーの市民共通であるため、お国柄とも考えられる)
ちなみに、『オデッセイ』では体格がニュードンク・シティの市民と同様の8頭身であり、本編では分かりづらいもののピーチ姫より身長が大きい様子が公式ツイッターで確認できたが、『マリオテニス エース』以降は、ピーチ姫達と同じ頭身に落ち着いている。
活躍
ビッグシティで大工として働くマリオと恋人関係にあったが、自身に好意及び嫉妬心を抱いたマリオのペットであるドンキーコングに連れ去られてしまい、それをマリオが追う事になり、最終的には無事に助け出されている。
初代から13年越しのリメイクである1994年のゲームボーイ版『ドンキーコング』ではメインヒロインとして初代ドンキーコングと共に久々の登場を果たし、マリオが彼女を助けるため長旅をすることになる。ここで初めて日本でも「ポリーン」と呼ばれるようになり、デザインもピーチとの差別化のためか現在の黒に近い濃い茶髪のデザインになる。
スーパーゲームボーイ使用時は「HELP!」と叫び声のSEが付き、一応は初めて喋った作品ということになる。
なお、ゲームボーイ版ドンキーコングの最終ステージであるコングの故郷はキノコ王国付近であり(ゲーム中の映像でもそれが反映されている)、実は『スーパーマリオブラザーズ』の前日談という体裁になっている。
初代ドンキーコングの後は『ピンボール』や『ファミリーベーシック』などにゲスト出演した(後者では髪色が変更)が、『スーパーマリオブラザーズ』以降、マリオヒロインの座をピーチ姫に明け渡したためにほとんど出番がなくなってしまう。
実写映画『魔界帝国の女神』ではマリオの恋人「ダニエラ・ポリーン・ベルダッチ」として登場したが、ゲームと設定がかけ離れている上にダニエラとしか呼ばれず、原作要素はほぼ無し、そして事実上のメインヒロインはデイジーだった。
2007年の『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』で約13年ぶりに再登場。ただし今作以降は既に恋人ではなく「マリオの友人」というポジションに。
以降、『マリオvs.ドンキーコング』シリーズのヒロインに落ち着いている。
2010年の『マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド』にてついにちゃんとしたボイスが付けられた。ピーチ姫やデイジー姫の声とは違い、やや低めのセクシーな声となっている。担当の声優が誰なのかは明かされていない。
2017年10月発売の『スーパーマリオオデッセイ』では、スーパーマリオシリーズに初登場。
美人で剛腕と評判の都市の国・ニュードンク・シティの市長として登場。赤色のビジネススーツに身を包み、紫色の帽子を着用している。平和な街を目指して建設的に働く姿により、市民からの支持率は高い。
実はゲームボーイ版ドンキーコングは、おなじみの鉄骨の工事現場ステージの次がビルがひしめく都市ステージ(BIG-CITY)である。
もしやここがニュードンクシティなのでは・・・?
さらにマリオテニスエースにてチコ、ブンブンと共にDLCでの参戦が決まり、初のプレイアブル化を果たした。こちらでは赤いワンピースタイプのテニスウェアとサンバイザーを着用している。スピードタイプとなっている。発表時には「Jump Up,Super Star!」が使用されている。マリオVSドンキーコングシリーズのレギュラーが遂にスポーツに進出した。
余談
リメイク版のドンキーコングの公式ガイドブックのインタビューにおいて、プロデューサーの宮本茂とディレクターの亀山雅之が「マリオはポリーン救出後にピーチ姫と出会って気が移り、ポリーンがふられてしまったのでは」という話を述べている。(ただし冗談交じりであり、任天堂の公式設定なのかどうかは不明)
インタビュー引用(『任天堂公式ガイドブック ドンキーコング』p.108より)
- | ポリーンというのは、マリオの恋人なんですか。 |
---|---|
亀山 | 昔の彼女ですね(笑)。 |
宮本 | 今回の最後に出てくるドンキーコングの故郷のあたりに、どうもキノコの国があるらしい。そこらへんで、ピーチに出会って、気が移っていくんでしょうね(笑)。 |
亀山 | つまり、これは「スーパーマリオブラザーズ」より前の話なんですね。で、その後、マリオが有名になったのでポリーンはふられちゃったんですね、きっと(笑)。 |
歴代デザイン
- デビュー時
『ドンキーコング』の頃のデザイン。赤いワンピースドレスに金髪だった。ゲーム中ではピンクのロングドレスに金髪となっている。
- GB版『ドンキーコング』以降
現在の基本デザイン。赤いワンピースは変わらないが、黒に近い濃い茶髪に変更された。マリオvs.ドンキーコングシリーズや『マリオカートツアー』でも、その姿で登場。
- 仕事姿
『スーパーマリオオデッセイ』より登場。赤いパンツスーツに紫の帽子を身に付けている。ゲーム中ではこの姿の時は「ポリーン市長」と表示される。
- ライブ時の姿
同じく『スーパーマリオオデッセイ』より登場。キラキラした赤いワンピースドレスに赤い帽子を身に付けている。ゲーム中ではこの姿の時は「ポリーン」と表示される。
- テニスウェア
『マリオテニスエース』に登場。赤いテニスウェアに赤いサンバイザーを身に付けている。
- パーティ衣装
『マリオカートツアー』にて、2019 ファイナルツアーのピックアップキャラクターとして登場。
登場作品
- 初代ドンキーコング
- ピンボール
- ファミリーベーシック
- ゲームボーイ版ドンキーコング
- ドンキーコング64(ミニゲームに登場)
- マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!
- マリオvs.ドンキーコング ミニミニ再行進!
- マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド
- マリオ AND ドンキーコング ミニミニカーニバル
- マリオvs.ドンキーコング みんなでミニランド
- ファミコンリミックス(ドンキーコングとピンボールが元ネタのステージで登場)
- スーパーマリオオデッセイ
- マリオテニスエース
- マリオカートツアー
ゲスト出演
『すれ違いMii広場』のミニゲーム『ピースあつめの旅』では、パズルの一つ「ヒロイン」にて登場した。グラフィックは『突撃!ミニランド』のもので、残りはピーチ・ロゼッタ・ゼルダ姫(スカイウォードソードと大地の汽笛)という錚々たる面々である。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』ではフィギュアで登場。モデルは『突撃!ミニランド』のもの。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではステージ「ニュードンク市庁舎」のギミックとして登場。そしてスピリットとして登場。しかも何気にレジェンド級である。…が、実は入手困難でレジェンド級なので出現率は低いのは当たり前なのだが…スピリットバトルの中で難易度がかなり高いルールの一つである。ポリーンに憑依されているのは同じさらわれポジションであるピーチ。色に合わせて赤色。
時間制限ありで自分のジャンプ力が低下するといった説明だがステージが75M。つまり足場が不安定で復帰ミスにもなりやすい。おまけに自由に移動があまり出来ない。さらに時間経過(すぐに)で最初にハンマーを所持したマリオとその次にジャイアント化のドンキーコングが登場する。
メインファイター(ピーチ)を倒せばクリアだが攻撃はせず、逃げ回るだけ。時間内に撃墜しなければ負けが決まる。幸いにもステージギミックはOFFなのでおじゃまむしやバブルで事故が起きる必要はないが逆にギミックを利用出来ないといった複雑なルールになっている。ジャンプの弱体化も受けているので上の足場に移動するか、護衛を倒してからピーチを撃墜させるか、はたまた、運要素で勝手に自分から落ちてくれるかの選択になる。
…が、実は護衛をほぼ無視した上で撃墜を狙える方法がある。追いかけると逃げるが、そうでない場合はその場に留まる性質を利用して狙うもの…つまり狙撃である。狙撃に特化した持ち込みアイテムとスピリットを準備すれば最短で一撃も可能。
任天堂最古のヒロイン?
ポリーンがレディだった頃からすると任天堂のヒロインキャラクターでは最古にあたる…のは厳密に言うと違う。ACドンキーコングの二年前の1979年に出た『シェリフ』のデモに登場する攫われる女性がおそらく最古の任天堂ヒロインだと思われる。つまり…
シェリフのヒロイン(1979年)→レディ(1981年)→ピーチ姫(1985年)
…と、実は二番目のヒロインだった事となる。