ICOCAはJR西日本(西日本旅客鉄道)が発行する交通系ICカード。
同社以外にも近鉄(KIPS ICOCAを発行)・京阪・JR四国の各社が発売している。また2015年3月にあいの風とやま鉄道で、2017年にはIRいしかわ鉄道・大阪市交通局(現:OsakaMetro及び大阪シティバス)・南海電気鉄道・泉北高速鉄道・大阪高速鉄道・京都市交通局・神戸市交通局・山陽電気鉄道・神戸電鉄・北神急行電鉄【現:神戸市交通局】・神戸新交通(定期券除く)・山陽バス(定期券のみ)で、2019年3月には阪急阪神東宝グループ4社(阪急電鉄・阪神電気鉄道・能勢電鉄・北大阪急行電鉄)でも発売を開始した。
名前の由来は「IC Operating CArd」とのこと。読みの語感の通り、関西圏で「行こうか」を意味する「行こか」(いこか)ともかけている。
実際、キャッチフレーズとして「ICOCAで行こか」が使用されている。
上記の発売会社(及び相互利用可能な各社)の鉄道の路線の一部で乗車券として使えるほか、ショッピングなど幅広く利用できる。
なお、本来PiTaPaを導入してる関西の私鉄などがICOCAの発売(定期券含む)も行っているのは、PiTaPaが後払方式であり即時発行が出来ないというデメリットをカバーする為でもある(近鉄の場合はかつてJR西日本と共に発売していたJスルーカードの後継という面もある)。
当初はICOCAのIC定期を発売していなかった阪急阪神東宝グループも、2019年にICOCA定期を発売した。
特徴
他ICカードとも共通しているが、紙の乗車券等と異なる特徴がある。
- 最高20,000円までチャージし繰り返し利用できる。
- 記名式の場合、紛失しても再発行できる。
- 「SMART ICOCA」を使用する事で既存のクレジットカードによるチャージも可能だが、他のICOCAとの同時所有は出来ない。またSuicaの様にオートチャージする事も不可能である。
- SuicaやTOICAやPiTaPaエリアでも幅広く相互利用できる。
- これについては2013年以降、主な交通系ICカードでは日本全国で相互利用ができるようになっている。
- その他、片乗り入れの形で利用可能な事業者は、交通系ICカードを参照。
記念デザインICOCA
枚数限定で発売される限定ICOCA。定期券として使用することができないが、京阪のきかんしゃトーマスICOCAと京都市交通局の京都市電ICOCAおよび阪神の阪神タイガースICOCA(2種類)は定期券として使用することができる。
その他
関東エリアではIC定期以外でのICカード使用時は事故時などの振替輸送対象外であるが、関西エリアでは2019年3月まではPiTaPaを含めてICカード使用時も振替輸送に対応していた。
路面電車やバスでは当たり前となっていた車載型IC改札機導入によるICOCAサービスを2019年3月より境線にてJRグループで初め導入し、翌2020年3月には和歌山線和歌山-五条間、2021年春から七尾線と関西本線の亀山-加茂間でも導入予定である。
また2023年にはモバイルSuicaのICOCA版に当たる『モバイルICOCA』が導入される予定となっている。