- 中国の明代に成立した神怪小説『封神演义』の和訳タイトル。実在の王朝である周と殷の戦いを下敷きに、道教や仏教の神々やら異能者が入り乱れて戦う空想戦記。『封神伝』『封神榜』(榜とは立て札のこと)『封神榜演義』ともいう。
→『封神演义』を参照
→『光栄封神演義』を参照
あらすじ
古代中国。妖しき仙女妲己に支配され堕落した殷王朝を倒すべく、仙人界は太公望に「封神計画」の実行を命ずる。これは殷に対抗する周王朝を興し、人間界に蔓延る仙人を封印する計画である。
殷と周の戦いは仙人界を二分する大戦へと発展。そして明らかになる封神計画の真相と、この世界の秘密とは……?
概要
『封神演义』をモチーフとしているが、翻案・改変をかなり加えた内容になっており、SF要素、メタ発言や顔芸、時代考証完全無視の演出が乱れ飛ぶ、若年層向け娯楽漫画のスタイルに徹している。それらのぶっ飛んだ設定に全て裏付けを施した、ラストのどんでん返しは多くの読者の度肝を抜いた。
「申公豹が雷公鞭を持ち黒点虎に乗る」など、本来の古典小説には存在しない、安能務訳の講談社文庫版『封神演義』に基づく設定が一部で見られる。そのため途中から安能版が原作であるとクレジットされるようになった。また、楊戩を「ようぜん」、哪吒を「なたく」と読む誤りも、引き継がれている。
また、太公望の本名は幸田露伴の小説が元になっており、設定もかなり変更が加えられている(結婚のくだりがカットされるなど)。
2001年には「異説 封神演義」なるパラレルワールドものの読み切りが週刊少年ジャンプに掲載された。さらに2018年週刊ヤングジャンプにて本編の続きにあたる「封神演義 外伝」が連載された
アニメについて
2018年にTOKYOMX、KBS京都、サンテレビおよびBS11にて放送された「覇穹 封神演義」。
いずれも原作から内容を大きく改変された。
ただし仙界伝のゲーム版は原作の最後までの内容を反映している。
メインキャラクター
周・崑崙サイド
太公望とその従者
太公望の仲間の道士など
周
黄家一族
崑崙山脈
呂雄 ※ゲーム版
崑崙十二仙
など
殷・金鰲サイド
妲己三姉妹
殷王朝
九竜島の四聖
金鰲列島
十天君
など
その他
朔氷姫 ※ゲーム版
余談だが、一部のキャラが『屍鬼』の漫画版(およびアニメ版)のキャラの原型になっている節が見られる。
関連タグ
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仙界伝封神演義(SoulHunter) 覇穹封神演義 2018年冬アニメ