曖昧さ回避
- 英語圏の擬音語のひとつ。
- 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズに登場する未来世界の防衛チーム。本項で主に記述。
英語圏の擬音語
TRPG『パラノイア』ではそのまま「銃を撃った」と言う意味として使われている。
ZAP!ZAP!ZAP!(日本語で言えば「バン!バン!バン!」)
『ドルアーガの塔』の59階や60階(最終面)においてミッション失敗によるペナルティとして下層に落とされる際に表示される文字でもある。
おそらくこちらも破裂音(下層に落とす魔法が炸裂した音?)が元。
『星のカービィ スターアライズ』では、英語版における「バリッカ(電気)属性」の名前がこのようになっている。電撃による炸裂音と思われる。
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルシリーズの防衛チーム
特撮及びゲーム作品『大怪獣バトル』に登場する。正式名称は『Zata Astromical Pioneers Spacy』で「ZAP SPACY」(ザップスペーシー)と呼ばれる。
『ウルトラマンメビウス』から遠い未来、地球から怪獣が絶滅した宇宙開拓時代を迎えた近未来で豊富な宇宙の資源を求め、その資源の輸送や惑星開拓等のスペースミッションを目的に結成された宇宙規模の組織である。そのため怪獣退治が本業ではないが、宇宙の平和を護っている。
今までの防衛組織とは異なり、超光速宇宙船「スペースペンドラゴン」などの非常に優れた装備を持つ。
制服のZAPスーツは灰色と青を基調としたスーツで、未開拓惑星や宇宙空間などの過酷な環境にも耐えられる設計。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』以降も宇宙を股に掛けた活動を続けており、その過程でウルトラマンゼロとも度々共闘してきた。あのウルトラマンベリアルとも『ウルトラ銀河伝説』において一度だけではあるが交戦したことがあり、『ウルトラマンジード』が放送されるまでは唯一ベリアルとの交戦経験を持つ地球人たちでもあった。
なお、漫画『DARKNESS HEELS -Lili-』では、ベリアルはたった一度だけしか交戦しなかったにもかかわらず彼らのことをちゃんと覚えていたということになっており、回想の中で彼らのことが触れられている。この時の「[[弱いやつは弱いなりに手を変え品を変え必死にやっていた」という台詞と併せて考えると、自分よりも圧倒的に弱い立場ながらも最後まで諦めずに抵抗を続け、結果として自分から勝利をもぎ取った存在として彼の中では(上記のようにほんのわずかしか接触しなかった存在でありながらも)記憶に残る存在になっていた模様である。
スペースペンドラゴン乗組員
ヒュウガ(演:小西博之)
本名は日向 浩(ひゅうが ひろし)。スペースペンドラゴンの船長。色黒でがっしりとした体格の中年男性。豪快な性格で運動神経抜群、「ボス」と呼ばれないと返事をしない。いちはやくレイの能力に目を付け、記憶について調べることを条件にスカウトした。決断力に富み、レイを助けるために一発しか撃てないハイパーオメガ砲を撃つことにもまったく躊躇しなかった。部下からの信頼ももちろん厚い。
なお、演者の小西は『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEYのナグモ副長官を演じたことがある。
ハルナ(演:上良早紀)
本名は榛名(はるな)ジュン。スペースペンドラゴンの副長で、メンバー内の紅一点。
美人だがややきつい性格で自分が能力を認めた人物でなければ上官にでも反抗するため、クマノによると扱いにくい人物として有名。レイに対しては懐疑的だったが、ネロンガの襲撃から助けられた件を機に和解して、信頼できる戦友となった。惑星ボリスの開拓団にいた兄・ヒロキはベムスターの襲撃によって消息不明になっていたが、第10話にてヴィンセント島で無事再会した。
演者の上原は、過去に『ウルトラマンマックス』で氷の美女ニーナを演じていた。
クマノ(演:俊藤光利)*
本名は熊野 正彦(くまの まさひこ)。スペースペンドラゴンの凄腕のメカニック。その腕前たるや、鉄クズでも新しいアイテムに作り変えてしまう程優秀で、魔法使いの異名を持つほどの実力を持つ機械マニア。メカに異常な愛情を示し(ペダンの無人基地でペンドラゴンがダイルに改造されたとき、「オレのペンドラゴンが!」と叫んでいた。)、怪獣を愛するオキとは趣味も性格も対照的だが、なんやかんやで仲は良く、いいコンビである(ED後の怪獣図鑑コーナーもこの二人が担当している)。過去に宇宙人が送り込んだロボットにも詳しく、キングジョーの事を知っていた。愛称は「クマさん」。
ダークメフィストとは無関係・・・だが、なぜかガルベロスに詳しかったり、ザラブ星人の妄想でガルベロスを召還しようとしていた。「あれ?なんでかな・・・?」
オキ(演:八戸亮)
本名は隠岐 恒一(おき こういち)。大学で怪獣学と古生物学を専攻していた怪獣マニアでウルトラマンにも詳しい。恐怖心より好奇心が強く、自分の身に危険が迫っても、怪獣に出会えたことやその能力を見たことに歓喜する(ジュランの毒花粉散布の現場に居合わせても避難より写真撮影を優先しようとするほど)。自室には怪獣に関するファイルや自作も含む怪獣フィギュアが大量に並べられている。ただ、詳しいのはあくまでも「怪獣」限定で、宇宙人の名は思い出せないこともあった。やや空気が読めないところがあり、トラブルメーカーな一面もある。
特撮版の主人公。ゴモラを操る青年。レイモン(ウルトラギャラクシー)も参照。
その他メンバー
ハルナ・ヒロキ
ハルナ副長の兄で、ゴースタードラゴンの船長を務める。
ヴィンセント島に避難した生存者達を纏め役で、一流のパイロットでもある。
アトウ
ベラルゴシティで科学者を務めていた人物。
ベラルゴシティが怪獣災害で壊滅し、家族を失った為に怪獣を憎んでいる。
怪獣使いであるレイに対しても怪獣がヴィンセント島に出現した原因ではないかという疑念から、最後まで敵意を向け続け、『NEO』序盤でレイが拘束される原因を作った。
御蔵カレン
ベラルゴシティ研究施設所長の娘である少女。
レイの育ての親にして、アーケード版と漫画版の主人公『御蔵イオ』の祖母に当たる重要人物。
ムサシ
ウルトラ銀河伝説に登場したZAPクルー。
ウルトラマンコスモスの主人公春野ムサシとはパラレルワールドの同一人物に当たる。
メカニック
トライガンナー
護身用の小型拳銃。
造形物はXIGのジェクターガンのリペイント。
リサーチシーバー
調査や撮影に使われる万能通信機。
造形物はGUYSメモリーディスプレイのリペイント。
ハンディコンピューター
オキの持つ万能PC。ウルトラマンやウルトラ怪獣のデータが納められている。
「大怪獣バトルファイル」の名称で外観を模したトランク型カードバインダーとして商品化された。
全長40mの大型宇宙輸送船。メインカラーは青。機体下部に展開式カーゴユニットとレーザーネットを持ち、惑星間の輸送任務等を主とするが、元は対怪獣用の戦闘艦であるためワイバーンミサイル、対アステロイド砲などで武装しており、さらに機首には最強武装であるハイパーオメガ砲の砲塔が残されている。このハイパーオメガ砲は第6話で一時的に使用可能となり、一撃でガンQを撃破した。NEOではダイルが召喚したペダン星人の無人宇宙ドックにおいて改造され、キングジョーブラックの集団を一掃するどころかあのアーマードダークネスにさえ大ダメージを与えられる新たな最強武装:ペダニウムランチャーが装備された。
同型艦として、赤いカラーリングのゴースタードラゴンなどがある。
漫画 ウルトラアドベンチャーやウルトラコロシアムでは、後継機が登場している。
ドラゴンスピーダー
スペースペンドラゴンの機首と機体後部に搭載されている小型宇宙船。機首のものがα、機体後部のものがβと区別されている。武装はレーザー砲しかなく火力が低いが、機動性に優れる。
シースタードラゴン
『ウルトラマンゼロ THE NEW HERO LEGEND』で登場した黄色い機体。
余談
名前に関する小ネタ
ZAPに属する輸送部隊の名前は主にアーサー王伝説に関連するものになっている。
輸送部隊 | 名前の元ネタ | 備考 |
---|---|---|
トリスタン | トリスタン卿 | 円卓の騎士の一人で、元は「トリスタンとイゾルデ」という伝説の主人公 |
モリガン | モリガン | ケルト神話に伝わる争いの女神。アーサー王を陥れた魔女としても語られる |
スペースペンドラゴン | ユーサー・ペンドラゴン | アーサー王の父親で、名は「ドラゴンの頭」の意 |
シャムロック | シャムロック | アイルランドの国花である三つ葉のクローバーのこと |
ゴースタードラゴン | 不明 |
レイ以外のメンバー4人は狙ったものなのか不明だが、苗字が日本海軍に存在した艦と同じものになっている。(漢字表記にしても一致する)
クルー | 軍艦 | 備考 |
---|---|---|
ヒュウガ船長(日向浩) | 日向(伊勢型戦艦2番艦) | 名前は円谷プロ2代目社長円谷一の子息である「円谷浩」から。 |
ハルナ副長(榛名ジュン) | 榛名(金剛型戦艦3番艦) | |
オキ(隠岐恒一) | 隠岐(択捉型海防艦4番艦) | |
クマノ(熊野正彦) | 熊野(最上型重巡洋艦4番艦) |
また、劇場版ゲストのムサシも漢字変換した場合「武蔵」となるが、奇しくも大和型戦艦2番艦に武蔵が存在していたりする。
ちなみにここまでくるとこじつけ臭いが、「レイ」(英語で「エイ」)という軍艦も存在し、アメリカ海軍に在籍していた潜水艦を指す(この作品のレイはどちらかといえばレイオニクスやレイブラッドが由来だと思われるが)。