概要
ガマ星雲の第58番惑星「ケロン星」の住民であり、地球(原作ではポコペン、アニメではペコポン)のカエルによく似た姿をしている。実際、
- 乾燥に弱く湿気を好む(ただし、個人差はあるが湿度が高すぎると酔いだし悪戯に生体反応が高まって敵に気配を晒してしまう危険がある)
- 集まって鳴く(こちらは女性も普通に鳴ける)
- 極端な低温環境にいると冬眠してしまう
- 女性に乳房らしき部位が存在しない
- 腹部が白くへそも持たない
- 幼体に尻尾があり、成体のお尻がとがっている
など両生類っぽい形質を多く持つ。一方でカエルにはない歯がある(原作では永久歯が3段式、アニメ版では単に折れてもすぐ全体が生え変わると説明されている)。外見からは脚の指、水かきは確認できない。頬袋は持ち、耳は外見からは確認できないが地球人と同じ位置の模様。原作83話によれば卵生であり、赤ちゃん時代の容姿は幼体以前の容姿である赤ちゃん姿のケロロが描かれている。体毛は生えるが頭髪の型にはならない(例外有)。適温は地球人類と大差ないなど独自の形質も多い。
幼体はオタマジャクシのように目の下の部位がすべて白い(所謂ドラえもん型)。成体は口部分だけ、先に尻尾がなくなる模様(アニメ108話)。成体の容姿になる時期は個人差が見られ必ずしも年齢に沿うわけではない様子。ただし、原作183話におけるタママの回想等から、メスのケロン人は幼体でいられる期間が長いことが伺えられる。(成体である女性ケロン人は少なく、劇中ではケロロの母とドロロの母くらいしか登場していない)
ケロン人のシルエットは独特であり、2頭身の巨大な丸い頭と大きな目を持つ。初期のケロロはかなりカエルっぽい外見だったが、タママ以下他のケロン人が出てからは現在のような姿に固まっている。体色は生まれたときから決まっているが、外的要因で体色が変わる事もあり、特にクルルは彼のルーツの一つにそういった経緯も含まれている。
多くのケロン人は非戦闘員であっても帽子をかぶっていることが多いが、首から下はだいたいいつも全裸である。帽子が脱げるシーンは少ないが、頭皮に何かを付けているわけでは無く頭部が丸っこい形をしているのが分かる。
帽子のバッジとお腹のシールには個人ごとにトレードマークが設けられており、ケロン軍ではそれが兵士ごとの識別記号として使われる事もある。記号が決まる基準は不明だが、星印をトレードマークとするケロロは限られた隊長にしか付けられないという「ケロンスター」をお腹に貼り付けており、少年時代ではそれに憧れてレプリカである星型のシールをお腹に貼り付けた経緯を持っていた。なお、一家内で同じマークをしているかどうかはまちまちで、ギロロの父親は同じくドクロだったが兄・ガルルが別のマークをしている。
寿命は数万年はあると思われるが、地球人に比べ長いかは不明。10500歳以上のケロロ・ギロロ・ドロロも人間でいえば40代相当であり、原作56話では同い年のドロロが多くのゲーム&ウォッチを幼少時に持っていたり、原作67話では地球の戦後生まれであることが示唆されている上、ケロロ小隊が地球へ出発してからケロン星では300年経過している(地球では約1年しか経過していない)ことから、地球人とは時間の流れ、あるいは暦が異なると考えられる(実際、原作185話では、「ペコポンでの数年がケロン星での数百年」であり、ケロン星の周期が早いような描写があった)。
ちなみにケロロの中の人は「45歳」で、タママの中の人は19歳の若者のイメージで演じているらしい。
異種族間で婚姻関係となっている住民は存在していないが、モアやギロロの例から異種族への恋愛感情を抱くケースもあり、アニメ版63話でも(お見合い自体が父親の嘘であり、かつケロロが夏美と共にごまかしたのもあるものの)ケロン人から見て異種族同士の恋愛がイレギュラーと捉えられていない事が分かる。
その他の特徴
- 文明は地球人よりざっと1万年は進んでいる。(アニメ260話)
- 歩くと「ピコピコ」という音が生じる。
- 平均精神負荷値(いわゆるストレスの溜まりやすさ)は地球人の216分の1以下。
- 確認できる成体か成体に近づきつつある幼体はいずれも身長55.5cm、体重5.555kg。
- 名前は個人名が判明している者はいずれもケロロ、クルルといった「△◇◇」(◇は同じ字)といった感じの3~4文字であることが多い。なお、248話によればケロン人の名前にも字画の良し悪しがあるらしく、「ぺポポ」の字画は悪いらしい。
- 体からエネルギー波を出すことができ、訓練次第ではそれが強力な武器になる事もある。(キンキンケロン波&談合坂SA、タママインパクト&嫉妬玉、タルルジェノサイド)
- 『ドラゴンボール』で言う「気」の概念があるらしく、タママは戦闘の際に気を高める事がある他、ゾルルは皆に気づいて貰えてない際にも気を高めて存在感をアピールする事もある。
一覧
ケロン軍
ケロロ小隊:ケロロ軍曹 ギロロ伍長 タママ二等兵 クルル曹長 ドロロ兵長
ガルル小隊:ガルル中尉 タルル上等兵 トロロ新兵 ゾルル兵長 プルル看護長 (クローンケロロ/ケロロ大尉)
X1(エックスワン):ジララ
バリリ中隊:バリリ准尉
その他の軍関係者:新ケロロ ムシシ ゲリリ少佐 オノノ少尉 ドララ特務兵 ゲムム
その他
シュララ軍団:シュララ(シララ) プタタ メケケ ギルル ドクク ロボボ ヌイイ ギョロロ ユキキ カゲゲ
他:ウレレ メルル チババ キカカ ノビビ ジョリリ ダレレ オララ ナムム
超劇場版で登場:ミララ ダークケロロ シヴァヴァ ドルル ミルル テララ
ケロン星
ケロン人の故郷であり、宇宙から見ると緑の陸地に黄色い星模様の雲が出ている。湿度は地球に比べ高く、文明や科学も非常に発達している。公用語は日本語であり、使われる文字は日本語やアルファベットを崩したようなものがよく使われるが、他には従来の日本語・アルファベットも多く使われている。
星の周期は地球より早い。ケロン星での暦については不明な部分が多いが、ケロロの誕生日が地球暦で12月9日(夏美の丁度一週間後)とされている事や、アニメ版28話でタママが「ペコポンの(暦)に置き換えるのは計算が面倒」と言っている事から、年齢計算や年数はケロン星の周期に基づくが、ケロン星の暦は地球暦と特殊な形でリンクしている可能性が高い。(ケロロの誕生日の仕様上、ケロン星の周期の1周で1歳・1年加算されるがケロン歴がかなり特殊な構造である可能性が高く、ケロロが地球暦12月9日以外にも他に地球暦での誕生日があるという設定は無い為、複雑な仕様になっている可能性が予想される)
オリケロ
pixivにはオリジナルのケロン人も投稿されている。ケロン人の二次創作については、ケロロランドと言う雑誌で「新隊員募集」と言うコーナーがあり(応募されたキャラの一部はアニメで登場した)、むしろ推奨されている節もある。