曖昧さ回避
概要
満田拓也の漫画『MAJOR』は、1994年33号から2010年32号まで『週刊少年サンデー』で連載。全78巻。
テレビアニメ『メジャー』は、2004年から2010年まで放送。第1シリーズから第6シリーズまで全154話。
2008年冬には原作では描かれなかった博多での吾郎を描いた劇場版が公開された。
アニメ放送後、原作のストックの都合で飛ばされた「ワールドシリーズ編夢の瞬間へ」と原作最終巻の吾郎の野手復帰と彼の家族を描いた「メッセージ」がOADとしてアニメ化された。
基本は原作に忠実だが、あるキャラの恫喝や「殺す」発言といった暴力表現、シャワーといったサービスシーンは無くなっている。他には原作ではチョイ役だったキャラの出番の大幅な増加や、マイナーリーグ編では出番のなかった寿也の日本プロ野球で悪戦苦闘する姿や聖秀高校野球部のその後を描いたアニメオリジナルエピソードがあるのも特徴。
ストーリー
茂野吾郎の野球人生をテーマとした半生記。成長に応じて所属チームを変遷しつつ、その情熱でチームメイトの心を動かし、チームが一丸となって前進していく。
幼稚園編(単行本1巻 - 3巻第6話)
本田吾郎は、幼い頃に母親を亡くし、横浜でプロ野球選手の父親の本田茂治と2人暮らしの、野球が好きな5歳の男の子。
プロ野球球団『横浜マリンスターズ』(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)の2軍の茂治は、肩を壊し選手生命が途切れそうになる中、親友の茂野英毅に促され、バッターに転向し、1軍に昇格する。そして、吾郎の保育士の先生(アニメでは幼稚園の先生)の星野桃子と次第に惹かれ合う。
そんな中、メジャーリーガーのジョー・ギブソンが日本に来日。茂治はそのギブソンからホームランを打つが、ギブソンの放ったデッドボールが頭に直撃し、翌日帰らぬ人となる。吾郎は孤児となってしまうが、桃子は吾郎を引き取ることを決意する。
アニメでは『第1シリーズ』で『リトルリーグ編』と共に、2004年から2005年にかけて放送された。
吾郎の父・茂治がもう一人の主人公、彼とラブコメを繰り広げる桃子がヒロイン的な存在で、主にこの3人の視点で物語は進行する。
リトルリーグ編(単行本3巻第7話 - 14巻第5話)
吾郎は小学4年生の9歳となる。母親となった桃子に見守られながら、成長する。
吾郎は、すっかり衰退して解散寸前の少年野球チームの『三船ドルフィンズ』に入団し、エースピッチャーとして、小学生離れしたその才能を開花させていく。クラスメイトの清水薫や小森大介ら、初めはやる気の無かったドルフィンズのチームメイトと共に、少年野球の頂点を目指す。
アニメでは『第1シリーズ』で、『幼稚園編』と共に2004年から2005年にかけて放送された。
吾郎の初めての友達との再会、ライバルとの勝負、吾郎の初恋、因縁の相手・ジョーギブソンとの再会、いじめ問題、桃子の英毅との再婚等、野球以外での人間ドラマが多く見られる章でもある。
三船東中学校編(単行本14巻6話 - 24巻第2話)
桃子が英毅と再婚して4年の月日が流れ、吾郎は茂野吾郎となり14歳に成長。故郷の横浜へ帰って来る。しかし、リトルの頃に利き手の右肩を壊した吾郎は、左投げのサウスポーへと転向していた。
吾郎は再び野球の道へ走り出し、廃部寸前の「三船東中学校」の野球部で頂点を目指す。そんな中、同級生の薫や小森、幼馴染の佐藤寿也と再会。しかし、寿也は過去の不幸な出来事により変貌しており、吾郎に勝負を仕掛けて来る。
アニメでは『第2シリーズ 吾郎・寿也激闘編』というタイトルで、『海堂学園高校編』と共に、 2005年から2006年にかけて放送された。ここからは吾郎と寿也の声優も、声変わりとして変更されている。
海堂学園高校編(単行本24巻第3話 - 33巻第2話)
海堂との試合で挫折を味わった吾郎は、寿也と共に海堂のセレクションを受けることを決意。海堂の無茶苦茶な無理難題の数々を受けながらも、吾郎は持ち前の才能と根性でのし上がって行き、寿也や吾郎のチームメイトたちも吾郎に感化されていく。
アニメでは『第2シリーズ 吾郎・寿也激闘編』というタイトルで、『三船東中学校編』と共に、 2005年から2006年にかけて放送された。
聖秀学院高校編(単行本33巻第3話 - 47巻第7話)
海堂を自らの意志で辞めた吾郎は、野球部の無い元女子校の『聖秀学院高校』へ転校。そこで、全く野球の素人である男子高校生らと共に野球部を立ち上げ、聖秀学院野球部は、打倒海堂の為に突き進む。
アニメでは『第3シリーズ 飛翔!聖秀編』というタイトルで、2007年にかけて放送された。
マイナーリーグ編(単行本47巻第8話 - 54巻第2話)
日本の球団入りのスカウトを断って、アメリカのトライアウトを受けることを決めた吾郎。吾郎は弱小マイナーリーグの『メンフィス・バッツ』に入団。
一癖も二癖もあるバッツのチームメイトと衝突しながらも、吾郎は勝ち進んで行く。そんな中、吾郎はジョー・ギブソンの息子であるジョー・ギブソンJr.と出会い、彼と因縁の勝負をすることとなる。
アニメでは『第4シリーズ アメリカ!挑戦編』というタイトルで、2008年にかけて放送された。
舞台がアメリカへと移ったこともあり、吾郎以外の今までのキャラはほぼ登場しない。その為、アニメ版では吾郎のマイナーリーグでの活躍の片側で、薫や寿也や元チームメイトたちが、困難や苦悩を乗り換えていくアニメオリジナルストーリーが度々制作された。
W杯編(単行本54巻第3話 - 65巻)
吾郎は、幼馴染の薫の長年の想いに気づき、2人はついに恋人同士となる。
一方、野球のオリンピックである『W杯』が開幕。開幕されることを知った吾郎は、マイナーリーガーながら日本代表選手として、寿也やかつてのライバルの一人であった眉村健らと共に、優勝を目指す。
アニメでは『第5シリーズ 決戦!日本代表編』というタイトルで、2009年にかけて放送された。
前章と打って変わって、寿也や薫らが登場、小学校、中学生、高校生の頃の吾郎のチームメイトたちが応援の為に再登場、実際人物であるWBC日本代表のプロ野球選手をモデルとしたキャラが登場するなど、今までの集大成のオールスター的な章となっている。
メジャーリーグ編(単行本66巻 - 78巻第6話)
W杯後、吾郎は燃え尽き症候群によるイップスになり、思い通りに球を投げられなくなってしまうが、それを克服し、『インディアナ・ホーネッツ』に入団。
吾郎はあることがきっかけで恋人の薫にプロポーズし、やがて結婚。
時は流れ、薫の妊娠中、吾郎は夢のメジャーリーグの舞台で優勝を目指す。
アニメでは『第6シリーズ 完全燃焼!夢の舞台編』というタイトルで、2010年にかけて放送された。
テレビアニメ本編は薫へのプロポーズまでで、最後の舞台のメジャーリーグ戦は『メジャーワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』というタイトルで、2011年から2012年にかけてOVAが発売され、地上波テレビでも放送されている。
日本プロ野球編(単行本78巻第7話 - 第9話・第10話)
左肩を壊し、ホーネッツを退団した吾郎は、日本に帰国。二児の父親となりながら、平凡な暮らしをしていた。
娘の茂野いずみは、物心ついた時から毎日ブラブラしている父親のことが気に入らなかったが、実は吾郎は『横浜マリンスターズ』に入団する為、かつての父・茂治のように、娘には黙ってバッターに転向して再びプロ野球の舞台に立つ為に、日々トレーニングを重ねているのだった。
アニメでは『メジャー メッセージ』というタイトルで、2010年にOVAが発売され、地上波テレビでも放送されている。
メジャーリーグ編のエピローグ的な扱いで、続編『メジャーセカンド』の主人公・茂野大吾も登場する。
登場人物
主要人物
ジョー・ギブソンJr.(CV:浪川大輔)
吾郎の親族
三船リトル
リトルリーグ編でのライバル
三船東中学校
友ノ浦中学校
海堂学園高校
聖秀学院高校
聖秀学院高校編でのライバル
メジャーリーグ・マイナーリーグ
ヒルベルト・サンチェス(CV:小山剛志)
メンフィス・バッツ
インディアナ・ホーネッツ
W杯日本代表
鈴木コジロー/佐伯京四郎(CV:内田夕夜)
各国代表
アレックス・ゴンザレス(CV:森川智之)
その他の人物
エミリー・ファーガソン(CV:豊口めぐみ)
スタッフ
原作 | 満田拓也 |
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総監督 | カサヰケンイチ |
監督 | カサヰケンイチ(1-3期)、福島利規(4-6期) |
シリーズ構成 | 土屋理敬 |
キャラクターデザイン | 大城勝(1期)大貫健一(2-6期)宇佐美皓一(2、3期) |
音楽 | 朝倉紀行(1-3期)中川幸太郎(4-6期) |
アニメーション制作 | スタジオ雲雀(1-3期)SynergySP(4-6期) |
製作 | NHK、小学館集英社プロダクション、NHKエンタープライズ |
主題歌
第1シリーズ
オープニングテーマ
「心絵」
作詞・作曲 - 北川賢一 / 編曲・歌 - ロードオブメジャー
エンディングテーマ
「step」(1話 - 16話)
作詞 - 小幡英之 / 作曲・編曲 - 朝本浩文 / 歌 - 安良城紅
「Faraway」(17話 - 25話)
作詞 - 森由里子 / 作曲・編曲 - Jin Nakamura / 歌 - PARADISE GO!! GO!!
第2シリーズ
オープニングテーマ
「さらば碧き面影」
作詞・作曲 - 北川賢一 / 編曲・歌 - ロードオブメジャー
エンディングテーマ
「WONDERLAND」(1(27)話 - 13(39)話)
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲 - Stefan Aberg、Asa Karlsson / 編曲 - Stefan Aberg / 歌 - MAY
「しょぼい顔すんなよベイベー」(14(40)話 - 25(51)話)
作詞・作曲 - 永田武 / 編曲 - THE LOOSE DOGS、林部直樹 / 歌 - ザ・ルーズドッグス
第3シリーズ
オープニングテーマ
「PLAY THE GAME」
作詞・歌 - ロードオブメジャー / 作曲・編曲 - ロードオブメジャー、山本恭司
エンディングテーマ
「Strike Party!!!」(1(53)話 - 15(67)話)
作詞 - 小坂りゆ / 作曲・編曲 - LOVE+HATE / 歌 - BeForU
「夜になれば」(16(68)話 - 25(77)話)
作詞・作曲 - 前田一平 / 編曲 - THE LOOSE DOGS、渡辺善太郎 / 歌 - ザ・ルーズドッグス
第4シリーズ
オープニングテーマ
「RISE」
作詞・歌 - 大友康平 / 作曲・編曲 - Ryo
エンディングテーマ
「ONE DAY」(1(79)話 - 17(95)話)
作詞・作曲 - 前田一平 / 編曲 - THE LOOSE DOGS、渡辺善太郎 / 歌 - ザ・ルーズドッグス
「雨のち虹色」(18(96)話 - 25(103)話)
作詞・作曲 - 前田一平 / 編曲 - THE LOOSE DOGS、渡辺善太郎 / 歌 - 茂野吾郎×ザ・ルーズドッグス feat.大黒摩季
第5シリーズ
オープニングテーマ
「Hey! Hey! Alright」
作詞・歌 - スチャダラパー+木村カエラ / 作曲 - スチャダラパー、小暮晋也
エンディングテーマ
「Stay with me」(1(105)話 - 16(120)話)
作詞・作曲 - ムラマツテツヤ / 編曲 - 川端良征 / 歌 - 島谷ひとみ
「ジブンカラー」(17(121)話 - 24(128)話 )
作詞 - ワタナベカズヨシ / 作曲 - クツナテルヨシ / 編曲 - MISSILE CHEWBACCA / 歌 - 中村優
「心絵」(25(129)話)
作詞・作曲 - 北川賢一 / 編曲・歌 - ロードオブメジャー
第6シリーズ
オープニングテーマ
「心絵」
作詞・作曲 - 北川賢一 / 編曲・歌 - TRIPLANE
エンディングテーマ
「トワイライトスター」(1(130)話 - 13(142)話)
作詞・作曲 - 涼平 / 編曲 - 大西省吾 & 涼平 / 歌 - メガマソ
「ずっと 前から」(14(143)話 - 24(153)話)
作詞 - 秋元康 / 作曲・編曲 - Ryo / 歌 - フレンチ・キス
「心絵」(25(154)最終話)
作詞・作曲 - 北川賢一 / 編曲・歌 - ロードオブメジャー