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シルエットフォーミュラ91の編集履歴

2023-09-14 15:21:18 バージョン

シルエットフォーミュラ91

しるえっとふぉーみゅらないんてぃーわん

ガンダムF90/F91シリーズのMSV・外伝企画

概要

機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』は『機動戦士ガンダムF91』の外伝として企画されたガンダムシリーズのプラモデル企画及び小説や漫画等のメディアミックス作品。

プラモデルでの商品展開におけるシリーズ正式名称は『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91 IN U.C.0123』である。

小型モビルスーツ開発に乗り遅れたアナハイム・エレクトロニクスが、サナリィから手に入れたデータを基に極秘のモビルスーツ開発計画「シルエットフォーミュラ計画」を開始したことから端を発した一連の事件を描いた『ゼブラゾーン事件編』とサナリィが開発したコア・ファイターを巡る戦闘を描いた『クラスターガンダム編』の二部構成となっている。

ただし、プラモデルのシリーズとして商品展開を企画中に『機動戦士Vガンダム』のTV放送が急遽決定したために、『クラスターガンダム編』は序章のみで終了しており続編は全く展開されていない。


コミカライズ等のメディア展開

BANDAIが刊行していた月刊情報誌『MJ(模型情報)』で1992年6月号~1993年1月号までプラモデルのジオラマ作例と絡めて『シルエットフォーミュラ・ジオラマストーリー』として全8章構成で連載されていた小説版と、こちらもBANDAIが定期的に出版していたガンダムのアンソロジー漫画作品集『MS SAGA』で1992年8月~1995年11月まで3年間に渡り連載していたやすだひろし氏による漫画版の二つのストーリーがある。

両作品共に『ゼブラゾーン事件編』で終了しているが、ストーリー展開と結末は大きく異なる。

漫画版は『MS SAGA』の廃刊後にメディアワークスの電撃コミックスより単行本として纏められて発売され現在も容易に入手可能だが、小説版は単行本化や電子書籍化、他誌での再掲載等は全くされていない為、閲覧するには当時の冊子を中古で入手するしかない。


クラスターガンダム編は1993年の6月に講談社より発行された『コミックボンボン六月号緊急増刊・機動戦士Vガンダム特集号』でコミカライズされた読み切り漫画が掲載された。

漫画を担当した岩村俊哉氏は同時期にコミックボンボン本誌において『機動戦士Vガンダム』のコミカライズ連載も手掛けている。(ただし、漫画の内容は全くアニメとは異なる話だったが…。

ちなみにそのコミカライズ版の内容とは、当時流行っていたドラゴンボールのような絵柄で少年漫画的なご都合主義展開が進行すると云うものだった。

まるで超サイヤ人孫悟空のような主人公のウォルフ・ライルに、敵側のデス・ガンズはドドリアさんのようなドドンガ・ドン中尉と、髪形をツインテールにした人造人間18号のようなイアン中尉と例えればイメージがしやすいだろうか。

敵側のボスキャラであるガンマッド少佐とウォルフの上司である連邦軍の名無し大佐も長大で立派なケツアゴをした鳥山テイストなダンディーキャラに描かれている。

内容もかなり荒唐無稽で突飛な描写が目立ち、例えば…


クラスターガンダムの武器が、何故かトレードマークの筈の二丁のメガビームバズーカではなくゲルググJG型のビームマシンガンになっている。


②しかもシーンによってはF91版のジェガン・ノーマルタイプが装備していた物に似た謎のビームライフルだったり、装備数も二丁だったり一丁だったりと、最後まで作画が安定しない始末。


クラスターガンダムコロニーミラーの残骸でビームを反射したり、ガンマッド少佐の耳付きデナン・ゾン電撃を纏ったショットランサーの一薙ぎでクラスターガンダムの残像を全て消滅させると云った物理法則や設定を無視した様な技を使う。


クラスターガンダムがメインノズルやバーニアを噴射する様子が全くなく、宇宙空間を走るように移動して物理分身をしたり、何故か「ゴォオオオ」と全身からオーラを出して飛行すると云う常軌を逸した性能を見せる。


…等々、上記に挙げた様にかなり奇妙な描写が目立つ。




ゼブラゾーン事件編

劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の前日談となる物語である。

宇宙世紀0123年の2月──月の裏側。

かつてのジオン共和国サイド3と月の中間に位置する暗礁宙域であるゼブラゾーンを舞台に、連邦軍とアナハイム合同の新型モビルスーツ試験部隊『ブレイウッド』とクロスボーン・バンガードのモビルスーツ試験部隊である『ダーク・タイガー隊』との衝突に端を発した事件を描く。

プラモデルのシリーズ商品展開中に急遽TV放送が決定した『機動戦士Vガンダム』との橋渡しとなるべく後半主役機のネオガンダムにはコア・ファイターによる合体システムが設定された。


キャラクター

アナハイム・エレトロニクス社

RXF-91シルエットガンダムのパイロットで階級は少尉。

『SFP』のテストパイロットとして連邦軍よりアナハイム・エレクトロニクス社へ出向している。

戦争を知らない世代で戦闘は経験不足である。

21歳。

アナハイム・エレクトロニクス社のエンジニア助手。

冷静沈着な性格で常に理論的な思考をする。

周囲からは「アイス・ドール」と渾名されるが本人は嫌がっている。

20歳。

アナハイム・エレクトロニクス社専属の民間人テストパイロット。

軍人であり天才的な操縦技術にも長けるトキオをライバル視している。

ゼブラゾーンの廃コロニーで出会ったレイラに好意を寄せるが…。

19歳。

元ネオ・ジオン軍の大尉でMSパイロット。

アナハイム・エレクトロニクス社に拾われ第二の人生を送っていた。

『SFP』のためにアナハイム・エレクトロニクス社に艦長として雇われた、元連邦軍大佐。

極めて小心な男ではあるが、民間船のブレイウッドにメガ粒子砲を仕込む等、やる時はやる職業軍人的な策士の面も併せ持つ。

55歳。

アナハイムテスト部隊のチーフエンジニア。

アイリスの亡き父の親友であった。

42歳。


地球連邦軍

オールズモビル掃討の一環としてネオ・ジオン残党狩りを受け持つ連邦軍の中佐。

連邦軍の傭兵部隊の隊長でもある。

35歳。

ガレムソンの部下で階級は大尉。

へビーガンを駆る腕利きパイロット。

トキオが乗るネオガンダムと対峙する。


クロスボーン・バンガード

クロスボーン・バンガード軍の新型モビルスーツ試験部隊の隊長で階級は大尉。

ザビーネ・シャル大尉とは同時にクロスボーン・バンガードに参加した竹馬の友の間柄である。

「フレイム・タイガー(炎の虎)」の異名をもち、深紅に塗装されたMS群を率いる。

23歳。

ダーク・タイガー隊が初配属の新人パイロット。

シェフィールド大尉の部下となり、深紅の機体を与えられた事に誇りを感じている。

19歳。


ネオ・ジオン残党

ゼブラゾーンにある廃コロニーでネオ・ジオン残党に育てられた娘。

ゼブラゾーンでのサバイバル生活は彼女が幼い頃からMSに乗ることを強要し、18歳という年齢の割にMSを巧みに乗りこなす少女へと成長させた。

乗機はギラ・ドーガだが、漫画版ではトキオがネオガンダムに乗り換えた後はシルエットガンダムを操縦した。



  • 委員長

メカニック

アナハイム・エレトロニクス社

小説版ではネオガンダムを受領するためにダーク・タイガー隊の包囲網をリミッターを解除して突破したが大破してしまう。

レイラから「白いやつは冷たい感じがして嫌」と言われていたが、漫画版では破壊されず後半はレイラが乗ることになる。

小説版では最後に「改修された」と記述があるのみ。

漫画版には全く登場しない。

小説版ではレイラに「あたし、この青と白のモビルスーツが好きだな」と言われてケビンが大喜びするシーンがある。

レイラに「赤いのはダサい」と言われてしまう。

連邦軍のコロンブス級輸送艦に外観を似せた民間船。

実際はスペースアークの様にクラップ級巡洋艦を改装したものである。

民間船のため、メガ粒子砲等の武装は施されていない…筈であったがホルストの計らいでコンテナに偽装してメガ粒子砲を装備していた。


地球連邦軍

漫画版のみ。

小説版にはトキオの乗った一機しかネオガンダムは存在しない。


クロスボーン・バンガード

ダークタイガー隊仕様は深紅に塗装され、偽装のために頭部のデュアル・センサーを保護するモノアイ型のゴーグルカバーを装着している。

またオバリー機のショットランサーは模擬戦用で槍部分はダミーのラバー製である。


クラスターガンダム編

劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の後日談となる物語である。

F91がMAラフレシアを撃破し、殺人兵器バグの驚異が去った後の、クロスボーンに制圧されたフロンティアⅠが物語の舞台となる。

連邦軍上層部から「サナリィの施設からフォーミュラ計画に関する極秘メモリーチップを奪還せよ」との特務命令を受けた腕利きパイロットのウォルフ・ライル少尉とクロスボーンの傭兵部隊デス・ガンズとの戦いを描く。

機動戦士Vガンダム』のTV放送決定後に急遽企画されたもので、Vガンダムへと繋ぐべく主役機のクラスターガンダムにはネオガンダム同様にコア・ファイターによる合体システムが組み込まれた。

またクラスターガンダムのメイン武装となるメガビームバズーカは『機動戦士Vガンダム』本編では連邦軍とリガ・ミリティアのモビルスーツが使う標準的な武器として設定された。


キャラクター

地球連邦軍

地球連邦軍きっての腕利きパイロットで問題児だが、特殊工作任務を易々とこなすプロでもある。

階級は少尉。

『ゼブラゾーン事件編』の様に小林利充氏によるキャラクターデザインが存在するのかは不明だが、クラスターガンダムのプラモデルのボックスアートには逆立った様な独特な髪形をしたシルエットが描かれている。

コミカライズ版の超サイヤ人の様な髪形はこのシルエットを参考にしたと思われる。

  • 大佐

ウォルフに「F計画」のメモリーチップ回収を任命した地球連邦軍の大佐。

名無し

「コアファイターにはまだ無限の可能性が秘められている。いつかコアファイターそのものがガンダムと呼ばれる時代がくるかもしれない。」と云う名言を残した。

  • ラウル

クロスボーン・バンガード

  • ガンマッド

階級は少佐。

傭兵部隊『デス・ガンズ』の隊長。

ダンディーな風貌でカウボーイハットをかぶり、西部劇のガンマン風の格好をして、常に葉巻を咥えている。

射撃の腕はかなりのもので、凄腕のパイロットでもある。

カスタマイズされた「耳付き」のデナン・ゾンを操る。

  • イアン

階級は中尉。

カウガール風のヘソ出しルックで、髪形はツインテールと見た目は可愛らしい少女のような容姿をしているが、性格はかなり残酷。

連邦軍の捕虜を生きた標的にした殺人ゲームを楽しむ等、血も涙もない様な非人道的行為を平気でする。

クラスターガンダム謎の二丁ライフルで乗機のデナン・ゾンを撃墜され死亡。

  • ドドンガ・ドン

巨漢の男。

階級は中尉。

ネーミングにやる気が全く感じられない。

「デブ」と言われると激怒し、地形が変わる程に銃を乱射するが舞空術で空中へと逃げたウォルフに全弾避けられる。

直後にウォルフの利き腕を銃で撃ち抜くが、逆に心臓に2発銃弾を撃ち込まれ死亡した。


メカニック

地球連邦軍

漫画版ではメガビームバズーカも専用のビームライフルもビームシールドも一切登場しなかったため、武装の性能は不明。

ウォルフからは終始「F90サード」と呼ばれていた。

クロスボーン・バンガード

ガンマッド少佐の機体は頭部にデナン・ゲーと同タイプの通信アンテナが追加されたカスタム機。

デス・ガンズの髑髏と拳銃をモチーフにした部隊マークも存在するが、特有のパーソナルカラーがあるのかは不明。


関連タグ

機動戦士ガンダムF90

機動戦士ガンダムF91

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