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コナカルチャーの編集履歴

2024-04-14 19:00:54 バージョン

コナカルチャー

こなかるちゃー

『コナカルチャー』とは、『逆転裁判』に登場する企業である。

概要

逆転裁判』第2話『逆転姉妹』に登場。登記名は『株式会社コナカルチャー』で、多種多様な情報収集売買を目的とする。作中では「情報処理会社」と名乗っているが、有り体に言えば「大きな探偵会社」である。社名に関して小中は「小中とカルチャーを掛けていて、オシャレだろう」と自画自賛しているが、一言で言うと「ダサイ」と言う他ない。


20階(アニメ版では50階)建ての本社ビルを構えている。外観は割と普通なのだが、内装は社長の小中による「下品ゴージャスと呼べる、気分を害する程の悪質な成金趣味」が大いに反映されていて、最上階にある社長室はその極致である。作中では社内は社長室しか登場しないが、小中の趣味嗜好からして、他の部屋も「目の毒」と言っても差し支えない内装に仕上がっているのは想像に難くない。訪問するのは勿論、どんな内装なのか想像するのも嫌になる会社である。


関係者

小中と梅世

創設者にして社長。「本社のプレジデント」と名乗っているが、英語の「president(プレジデント)」には「大統領」の他に「社長」という意味も含まれているので、この表現に関しては間違ってはいない。起業以前は一介の雑誌記者をしていたが、15年前に特大スクープを入手して、世間に大々的に報道した事で大きな社会的成功を収め、情報の売買に味を占めた事で現在の職業に転職した。恐らく「前述の立身出世が切っ掛けで、自分の力を誇示する目的も兼ねて成金趣味に目覚めた」のだろうが、それにしたって「悪趣味の上塗りと言っても過言ではない実態」を見るに「出世以前から、お世辞にも誉められた趣味の持ち主ではなかった」のかもしれない。


アメコミのヴィランの様な濃い顔立ちに、マッチョな体型を合わせ持ち、笑みを浮かべる時は無駄に美白された歯をぎらつかせる。全身ピンクのスーツの各所に煌びやかな宝石類を鏤めており、両手の指全てにゴツい指輪を嵌めている。自慢する時は「指輪を主点に、全身の成金趣味全開の装飾品」を誇示して輝きを放つ。公式イラストでは目が痛くなりそうな位、全身にキラキラと言うより、ギラギラとしたオーラを纏っている。アニメ版では本社ビルの看板に自身の写真をでかでかと掲げており、自己顕示欲の強さが垣間見える。


英語交じりの口調が特徴で、敬称として相手の名前の前に、男性なら「ミスタ」、女性なら「ミス」を付けて呼ぶ。小中本人によると「アメリカ暮らしが長かったので日本語が苦手」との事だが、日本語でも英語でも言葉遣いの間違いを頻発していて、見ている方が恥ずかしくなる程、愚かしい話し方をする。彼の語学力では短期旅行は可能でも、長期滞在は土台無理であろう。「アメリカ暮らしが長い」という話は嘘であり「自慢目的で意図的に、英語交じりで喋っているだけ」の可能性が高い。


社長秘書。巨乳美脚が自慢のグラマー美女。秘書でありながら多くの実務もこなしており、業務の主軸である情報収集を目的に、各地に潜入しては狙った男性を色仕掛けで虜にして、情報を引き出すのに長けている。23歳と新社会人の年齢からして、大卒であるならば入社から半年も経たない内に、現在の地位に就いたと思われる。反面『コナカルチャー』は営業手段を選ばない大企業なだけに「社長のお気に入りになれる位の実力の持ち主であれば、どんな年齢でも入社も出世も可能」なので、高校時代から正社員は勿論、暫定アルバイト等の形で既に勤務していた可能性もある。


胸を揺らしたり、バスタブで美脚を上げて入浴する等のセクシーアピールが得意。普段は猫手の様なポーズをしている。「典型的なワガママなぶりっ子」を突き詰めた様な性格と口調の持ち主で、自分の美貌と色香を誇示するのを好む。小中と同色のピンクのボディコンスーツと、大きなスリットの入った白いミニスカートと露出度の高い格好が特徴。多数のハートの装飾品を愛用し、全身の各所に身に着けている。好物はワイン。趣味はテレビドラマ鑑賞。


小中と共にビジネスホテルに宿泊していた事から、彼とは愛人関係にあったとも思われるが詳細不明。もっとも2人の人間性や会社の内情からして「あくまで利害関係の一致から協力関係を強化する為に、恋仲になっているだけ」なのかもしれない。


関連タグ

逆転裁判 逆転姉妹 小中大 松竹梅世






















以下ネタバレ注意




情報処理会社の実態

表向きには「情報の収集、売買を行う」とあるが、その実態は政財界や司法界の権力者、富裕層の人間を中心にターゲットに据えて、ありとあらゆる手段を用いて相手の弱味となり得る情報を入手し、それを脅迫材料に用いては多額の金品を奪い取って、私腹を肥やす『逆転』シリーズ屈指の悪徳企業である。本社の業務の三大主軸となる「相手の弱味となる情報の収集」「情報を悪用しての脅迫で相手を隷属させる」「脅迫した相手から高額の金品を巻き上げる」これらを行う上では全く手段を選ばず、違法行為にも積極的に及んでいる。正に「冷酷非情にして卑怯千万」と呼ぶに相応しい営業姿勢を持つ。


梅世のナース服も、単なるサービスイラストではなく「彼女が情報を探り出す為の潜入調査、標的男性への色仕掛け目的に用いた物なのは確実」と見て良い。会社の内情からしても「梅世の凶暴な本性も、強力な脅迫の武器として有効活用されて来た事」もまた然りである。新社会人に当たる若輩者の梅世のスピード出世も、前述の通りに「彼女が才能を活かして、会社に大きな貢献を果たして来た所以」と見て間違いない。


『コナカルチャー』は「徹頭徹尾、創設者にして社長である小中が私利私欲を思うがまま貪る為だけに、設立し経営している会社」なので、この会社を取り引き相手にして「無事に文字通り、情報の売買だけを取り行う事が出来た客」は、まず存在していないと見られる。この会社は悪徳企業として有名なので「『コナカルチャー』と何らかの取り引きや交渉を行った事自体が、新たなターゲットの脅迫材料とされてしまう」という結果に陥るのは明白である。「高確率で、この会社を都合良く利用した上で、無事でいられる権力者」と言ったら『逆転検事2』に登場した検事審査会会長・一柳万才位であろう。


しきりに小中は「政財界の奴らも司法界の奴らも皆、僕の言いなりなんだ!」と豪語していたが、自己保身を視野に入れた上で悪行三昧を行い、犯行開始から失脚するまでの15年間も逃げ延びて来た事を考えると、流石に万才の様な自分を凌駕する巨悪には刃向かわない身の振り方をしていたと思われる。「各界の上層部にいる権力者は皆、僕の言いなり発言」も小中の小物ぶりを見るに、彼が正確に現状を認識しての発言ではなく、シリーズに登場する「正真正銘のトップクラスにいる巨悪の権力者達には、わざと泳がされていただけの現状を自分に都合良く勘違いして、増長していた道化に過ぎない事」を指し示していた様に見える。


「自分の隠れ蓑、便利な情報屋」等として利用する為に「小中の思い通りに動いている人物を演じて、彼を騙して利用している権力者」も何人かいたと思われる。多方面に強欲かつ非常に狡猾な万才は、その筆頭候補に挙げられる。そういった手出しの出来ない程の悪辣な人物だけが、金儲けの為ならば手段を選ばない小中には「文字通り、情報の収集や売買の取り引きだけして、危害は加えない特別な顧客」として扱われて来たのだろう。


情報処理会社の経歴

全ては2001年の年末、かのDL6号事件が発生した事によって始まった。この殺人事件は「現場は裁判所、容疑者は法廷係官、被害者は弁護士という極めて特殊な事件」であった。年明けの2002年から捜査が活性化するも、事件の特殊性から世間に向けての情報公開も出来ず、幾ら捜査をしても決定的な証拠は見つからず、警察の捜査は暗礁に乗り上げた。警察はマスコミに「徹底的に世間には、情報を秘匿にしての報道規制を施す様、要請」した。この難局にある状況を打破する目的から、ついに警察は「禁じ手と言える手段」を選んでしまう。それは政財界とも強く結び付いている「名門霊媒師一族・綾里家の霊媒師に被害者の霊媒をさせて、真犯人の名前を聞き出す」という手段だった。雇用する霊媒師には綾里一族の族長に当たる『倉院流霊媒道』の家元・綾里舞子が選ばれた。警察の依頼を引き受けた舞子は彼らに命じられるまま、被害者・御剣信を霊媒し、彼の口から「私を殺したのは法廷係官・灰根高太郎」という情報を獲得した。


こうして被害者自身の証言だけを頼りに、灰根は容疑者として逮捕される事となり、彼の担当弁護士には生倉雪夫が就任した。そして、ようやくDL6号事件の裁判が開始された。当初は他ならぬ被害者自身の証言により、最有力容疑者とされた灰根の有罪は確定すると思われた。しかし生倉は「灰根は心神喪失状態にあり、極限状態に耐え切れずに暴走して、誤って信を殺害してしまった」との弁論を主張し、灰根には無罪判決と引き換えに、強制的に精神異常者を演じさせた。その結果、灰根は社会的地位を失うが、辛くも無罪判決が下されてしまい、舞子の霊力に頼っての極秘捜査は失敗に終わり、事件は迷宮入りとなってしまう。この時点でもDL6号事件は甚大な惨状を招いていたが、それを更に激化させて多くの関係者を生き地獄に突き落としたのが小中である。


当時は20代半ばの一介のジャーナリストだった小中は「生倉の所属していた『星影法律事務所』の所長にしてベテラン弁護士・星影宇宙ノ介なら極秘捜査の事を何か知っている筈」だと睨み、彼に大金を支払って目当ての情報の不正入手に成功した。直後に小中は「綾里家の霊媒師・舞子の霊力を使っての極秘捜査は失敗し、無実の人間だった灰根を告発した挙げ句、人生を崩壊させた」とマスコミにリークし大々的に報道させた。「元々は秘匿にされて来た有名事件の実態、警察と綾里家の歴史的な過失」が克明に報じられた事は国中を震撼させ、警察と綾里家は大規模なバッシングを受ける羽目となった。


特に望まぬ形で歴史の表舞台に初登場した、綾里一族への誹謗中傷は熾烈を極め、あっと言う間に名門一族は没落してしまい、貧窮にまで苦悩する身の上へと変わり果てた。家元の舞子自身は完全に失脚し、世間からも一族の人々からも「綾里家衰退の元凶」と評され、終わりが見えない非難轟々に疲弊した彼女は、幼い2人の娘を故郷『倉院の里』に残して失踪してしまう。この時、長女の綾里千尋は13歳、次女の綾里真宵は3歳であった。千尋は一連の事件を「母を破滅させた事件」と呼び、その真相を追い求める為に、次期家元の座を捨てて弁護士を目指す様になった。


綾里家の没落とは裏腹に、DL6号事件の実態を暴いて世間に公表した事で、小中は絶大な権力と巨万の富の一挙両得にも成功し、情報を悪用して利益を得る犯行に味を占めてジャーナリストを退職。情報処理会社『コナカルチャー』を創設し、その社長に就任した。その後は自分に誘惑されて、極秘捜査に関する情報漏洩を犯した星影を「犠牲者・第1号」として、情報漏洩の失態を脅迫材料に用いて15年もの間「押しに弱い、裕福な権力者である星影」から多種多様な金品を巻き上げて来た。最近でも「星影の愛蔵品だった、時価4億円相当の『夕暮れ時の釣り人の名画』を脅迫により強奪し、戦利品として社長室に飾る」という罪を犯している。


次第に小中は、星影と同類の被害者を全国各地に爆発的に増加させて、悪趣味な成金としての豪遊人生を謳歌する。彼の醜い欲望の実現の為だけに犠牲者とされた人々は「脅迫や恐喝に耐え切れず、自殺に追いやられた人物」だけでも数え切れない程いる。舞子同様、社会的抹殺に追い込まれた被害者の数もまた然りである。「こうした間接的な殺人による犠牲者も、職業を利用しての悪事により人生を狂わされた被害者も、総数が桁外れに多い点」は奇しくもDL6号事件の真犯人と共通している。真犯人と比較すると小物とは言え、小中は国中の政財界や司法界の大物達をも脅迫によって屈服させて行った事で「この国を影で操るトップは僕自身」という誇大妄想や自己顕示欲にも浸っていた。そんな多岐に渡る欲望を思い通りに満たす、理想の生活に「待った」を掛ける人物が初めて現れた。母の仇討ちの為に優秀な弁護士へと成長を遂げた、綾里千尋である。


千尋は里を出奔する前、自分で「母を破滅させた事件」の関係者の霊媒を行い「極秘捜査の情報漏洩の犯人は小中と星影」と突き止めると、名門大学の法学部に通った後に弁護士に就職し、星影の事務所に所属して2人の犯人の事を探っていた。そして血の滲む様な努力の果てに、小中を失脚に追い込める決定的な証拠「脅迫被害者の名前リスト」を入手したのだ。彼女は「親交ある人々に心配を掛けて、犯人に危害が加えられるのを回避する為」誰にも内密で独自捜査を行い、小中を告発する準備を進めていた。ところが、以前から「自分の背後に迫る千尋の存在」に気付いていた小中は、先回りして彼女の経営する『綾里法律事務所』に盗聴機を仕掛けて動向を知ると、千尋を口封じの為に殺害する事を決意。秘書の梅世に共犯者になれと命じて、千尋を殺害して「脅迫被害者の名前リスト」を強奪する犯行に踏み切るのであった。


小中と梅世は、事件を起こす数日前から『綾里法律事務所』の向かいにある『板東ホテル』に宿泊し、盗聴も続行して千尋を殺すのに最適なタイミングを伺っていた。それから数日後。深夜の事務所に1人で残っていた千尋が、電話で「これから一緒にラーメンを食べに行く約束」を妹の真宵と交わした直後、単身で小中は事務所に押し入って千尋を撲殺。目当ての「脅迫被害者の名前リスト」も強奪した。その後は、これから事務所を訪れる真宵に「姉殺しの罪」を着せる目的で現場工作に及び、梅世には「ホテルの窓から千尋殺害の経緯を見ていた目撃者」を演じさせ、わざと彼女に通報させる事で、真宵が「千尋殺害事件の容疑者」として逮捕される様に仕向けた。


真宵が千尋殺害の嫌疑で、被告人となった裁判が開廷されると、小中の命令に従って梅世は「事件の目撃者」を装って偽証を働き、真宵を有罪判決へと導こうと図るが、千尋の弟子である新米弁護士・成歩堂龍一によって綾里姉妹の会話を盗聴していた犯行を立証され、緊急逮捕されてしまう。最初は梅世だけを表舞台に立たせて、自分は雲隠れする事を計画していた小中だったが、綾里姉妹を救おうと執念深く捜査を進行する、成歩堂が事件の真相に辿り着き『コナカルチャー』を訪問して来た、彼に告発を宣言される。すると小中はその場で自分に隷属する権力者に連絡し、今度は成歩堂を「千尋殺害事件の容疑者」に仕立て上げ、自分も「事件の目撃者である証人」として出廷し偽証を行い、成歩堂の担当弁護士には自分の息の掛かった人物を指名する事で、彼を破滅させようと企んだ。


完全勝利を確信した小中だったが、成歩堂が「自分で自分の弁護を行うという奇策」に出た所から目論見が崩れ始める。



余談

プロデューサーの巧舟によれば「小中も梅世も共に、テストシナリオ用に仮で付けられた名前が、そのまま製品版に採用された」との事。作中では2人以外の社員は登場していないが、巨大企業で業務内容からしても、他にも大勢の社員がいる事は確かだろう。彼らもまた「三拍子揃った名前の持ち主」である可能性は高いと見られる。『3』に登場したコンピューター会社『バグダス』も「社長も含めた社員全ての名前が、一定の法則に基づいて命名」されており、こちらは「回文」となっている。

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