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転生ヒドインの編集履歴

2024-04-22 21:14:32 バージョン

転生ヒドイン

てんせいひどいん

転生ヒドインとは、悪役令嬢ものにおいて主人公の最大の敵として立ちはだかるヴィラン或いは迷惑キャラである。

概要

ゲームや小説の世界を舞台とする物語で、本来の主人公ヒロインの肉体を憑依転生形式で乗っ取った、或いはモブキャラとして転生するも原作知識を利用し、そのポジションを奪った性根の腐った女性転生者達の総称。

基本的に悪役もしくは迷惑キャラとして登場し、語源であるヒドインのように物語本筋のヒロインとしてはほぼ扱われない。

一応、転生ヒドインであっても後に反省・認識を改めれられるなら改心の余地はあるものの、中には前世から他人を陥れるのを好む陰湿な性格、極度の面食いかつ他人の恋人の略奪に悦に浸る性根の腐った性格の転生者もいたりする。


尚、ヒロインの肉体も立場も奪えていない状態で、一方的に「この世界のヒロインは私!」と自認しているだけの転生者は含まない。

ちなみに、転生者ではないがお花畑思考のヒロインの場合は『お花畑ヒロイン』と呼ばれる。


特徴

キャラ造形

以下の傾向の内どれか1つで済むケースもあれば、複合型のケースもある。


  • 自分至上主義

転生ヒドインは往々にして好きな作品の世界に転生した状況を「自分はこの世界に招かれたのだ、来訪を望まれたのだ」または「望む世界を与えられた」と解釈し、「故に自分はこの世界で最も特別な存在なのだ」と思い上がって暴走する

これはヒロインの立場に憑依転生した事実が当人の中で根拠になる場合もあれば、モブ転生であっても「自分の方が正ヒロインより特別なのだ」とする信念(妄想)によって行動してしまう場合もある。

このような転生ヒドインは「自分が周囲から『至上の存在』としてちやほやされる」状況を求める余り、注目を集めたり愛情を独占したりする為なら虚言を用いてでも、邪魔と見なした他者を貶め害するのも厭わない。


  • 読者・プレイヤー感覚を引きずる

転生者である主人公は自分が今生きている世界を『ご都合主義のフィクションの世界』ではなく、『厳しさも美しさもある現実の世界』と認識し、『キャラクター』達を1人の人間であると理解して向き合うようになる。

しかし転生ヒドインは今の世界をVRのような『フィクションの延長線』としか見ておらず、『キャラクター』達を『自身に都合の良い嗜好品・玩具・舞台装置』としか認識しない。

当然ながら事情を知らない第三者から見れば「妄想と現実の区別がつかない頭のおかしい女」としか見られない。


  • 言動が薄っぺら

これは「周囲から良く思われようとして取り繕っている」パターンと「本人にとっては本気の善意でやっている」パターンがある。

転生ヒドインは一見美しい理想論や情け深さに基づくような言動を取るが、実力や見識が伴わずに事態を悪い方へ引っ掻き回したり、思いが伴わずボロを出したりする。

前述の読者・プレイヤー感覚が合わさっている場合、「シナリオではこうだったのだからその通りにやれば大丈夫だろう」との浅はかな考えから生じる場合もある。


このタイプは普段こそ原作ヒロインとしてTPOに沿った振る舞いができるものの、主人公と2人きりになると往々にして「友達だからお願い!」 とばかりに、自分は一方的に欲求を押し付けながらも、逆に主人公の事情を一切酌む意思がない

自分の目の前で主人公が死ぬような事態になれば、流石に良心に沿った言動を見せるが、逆説的に主人公が死ななければいかなる願いもガン無視する姿勢を貫く。

酷い場合だと原作知識を悪用し、主人公が自分に従わざるを得ない状況を作って、無理難題を押し付けるケースも……


行動

主に逆ハーレムや推しキャラ攻略の為に物語を引っ掻き回す役が多く、時にはラスボスとして対峙する作品もある。


  • 目上の立場の存在に対する礼儀作法の欠如

転生先のジャンルにもよるが、攻略対象のほとんどは王公貴族などのやんごとなき身分ゆえに「カーテシーもなく急に抱きつく」「初対面なのに愛称で呼ぶ」等々から「礼儀がなっていない非常識な令嬢」と見なされてしまう。


イベント再現の為に行っているが、対象からすれば自分の行動を予測するかのごとく必ず現れるので、相手によってはスパイとして疑われる。


  • 『悪役令嬢』に「悪役に徹しろ」と強要する

将来的に破滅・死亡するかもしれない『悪役』からすれば理不尽な言い分。



  • 公の場で断罪イベントを無理矢理再現しようとする

大抵は卒業式の最中に行うが、国王を初めとする名だたる貴族がいるパーティーを乱すのは問題行為である。


  • イベントを再現する為に主人公を暴行、殺害しようとする

自身の問題点を棚に上げ、「主人公がいるから攻略対象が自分を好きにならない」と逆恨みした末の暴挙。当然罪に問われる。


  • 好感度アップアイテムで攻略対象を魅了する

ある意味では最も質が悪く重罪な所業。

もともとの作品では『攻略対象の好感度が上がる』としか説明されていなかった代物が、実は依存性の高い違法薬物や、人の心を洗脳する禁断マジックアイテムだったりする。これらを王族にも使えばクーデターの謗りは免れず、後述の事態にまで至れば『国家反逆罪』となるのは必至。

なかには『主人公補正』ともいえる『魅了』の能力を生まれながらに使えることもあり、作品によっては主人公と親睦を深めた者達ですら術中にハマるケースもあったりと極めて厄介。

仮にアイテムがない作品であっても、原作知識を「未来予知」「預言」等と吹聴して活用し、舞台となる国の権益をひたすら上げれば、それだけで王侯貴族や聖職者は『奇跡の聖女』と一方的に礼賛し依存する状況を作れる。


  • 魅了した攻略対象を利用して贅沢三昧し、国を傾けさせる

主人公グループの介入が早ければ大事になる前で止められるが、作品の傾向・展開が復讐ものであれば、国際問題を引き起こし戦争に発展させるか、『旧体制の打倒』を掲げる騎士団や民草による内乱が誘発される



末路

改心して主人公達に謝罪し和解するならばまだしも、最後まで自分がしでかした行為の意味を見いだせない場合、当然ながら相応の報いを受ける末路を迎える。


  • 賠償金の支払い

多額ではあるが比較的無難な謝罪方法。


  • 修道院行き

二度と男性に言い寄ることがないように、ふしだらな性根を叩き直すために入れられる。


  • 貴族席を剥奪され平民になる

事実上の勘当。



これらの罰ならばその後の生活態度次第では穏やかな余生を送れるためまだ温情。

しかしもっと重いものであれば……



  • 牢屋に閉じ込められる

場合によっては無期懲役。

修道院行きと似ているが、こっちは劣悪な環境下であることが多い。


  • 娼館に売られる

最終的には性病を貰って衰弱死することも。


  • 罪人として鉱山で働かされる

粗暴な罪人の男性に慰みものにされることがある。


  • 機密情報を知っていた場合は情報源を吐かせる為に拷問

ある意味では知識チートの代償。

本来ならば最重要人物しか知り得ない情報を誰から聞いたのか、あるいは他に話した者がいるのかを調べるために拷問される。

当然ながら「自分は転生者でフィクションの設定を見たから」と言っても信じられるはずがない。


  • 『国を混乱に陥れた魔女』として、民衆の前で処刑される

  • 「世界の秩序を乱した」として異世界の神に肉体もろとも魂を消される。



など死か死ぬよりも過酷な罰が下されることもある。



該当者


関連項目

ヒドイン ヴィラン(悪役/ヴィラネス) 悪女 乗っ取り


知識チート:転生ヒドインが備えるチート。転生先となる作品(乙女ゲームなど)を知り尽くしている事情もあり、その情報の量と深さは同じく知識チートを備える主人公以上であるのが定番


悪役令嬢ものモブ転生:転生ヒドインが悪役として登場する作品ジャンル

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